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文豪誕生 7人の文豪たちのデビュー作・出世作 みんなのレビュー

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紙の本

読者を「ほんまもん」に挑ませる切っ掛けとなる本

2021/12/03 14:25

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投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る

「文豪」は明治以降の大作家、秀でた文学作品を手掛けた小説家を指すらしい。読者や批評家、研究者からの尊称(他称)だが、厳密に定義されるでもなく、かなり曖昧な言葉だ。

本書の「文豪」の顔ぶれは一読者として納得がゆく選択だ。しかし、昨今重視される男女平等の観点から、女流文学者が一人も選ばれない点は、『源氏物語』を最古にして最高峰と仰ぐ日本文学の伝統に照らし、異論を生ずる惧れが高い。

五千円札に肖像が載る樋口一葉、「みだれ髪」で有名な与謝野晶子、「放浪記」「めし」の林芙美子、「流れる」の幸田文、「女坂」の円地文子、「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」「大地の子」で知られる山崎豊子、「紀の川」や「恍惚の人」「和宮様御留」を残した有吉佐和子など候補者は目白押し…。第二弾に期待するほかあるまい。

さて本書だが、「ブレークまでの道のり」が見開き頁に纏められており、続けてデビュー作・出世作が掲載され、「キャラクターファイル 文豪読み解きミニ事典」と題するトピックスと聖地巡礼の記事が続くので、ファンには大変便利で有益な造りとなっている。

これまで敬しつつも避けていた太宰治を初めて読んだが、田舎出のインテリ青年の自負と孤独と焦燥をそこ(デビュー作「列車」と出世作「逆行」)に垣間見た思いがした。確かに芥川龍之介に憧れその影響を受けていることが、一目瞭然に窺えた。

織田作之助の作品も同様に初めてで、「ある意味で私の処女作」と織田本人が記したという「雨」が赤裸々に描く戦前のディープな大阪とそこに住まう人々には驚かされた。トピックスが触れるバーの椅子に胡坐をかく太宰を捉えた写真とオダサクとの関わりが面白い。

大阪郊外から通勤してた頃に道頓堀から法善寺横丁を何度か歩いた評者は、代表作「夫婦善哉」は映画の方を観た。路地で身を寄せ合いながら、森繁久彌と淡島千景の主人公夫婦が交わす掛合い漫才みたいな台詞が絶妙だった。

これはええ機会や、ほんまもん(文豪の原作本)に挑んでみまひょかな…。

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2021/04/06 17:56

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2021/05/04 20:27

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2021/06/20 16:16

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2022/08/17 13:58

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