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日本戦争経済史 戦費、通貨金融政策、国際比較 みんなのレビュー
- 小野 圭司 (著)
- 税込価格:4,950円(45pt)
- 出版社:日経BP日本経済新聞出版本部
- 発売日:2021/05/25
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電子書籍
よくもこれだけ調達できたものだと
2021/08/01 21:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プチトマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争の規模も戊辰戦争から太平洋戦争まで留まるところを知らずに拡大。
それを日本の官僚と国民は律義にファイナンス。
占領地の分は踏み倒したものもあったが、昭和60年まで律義に返済していた分もあったとは。意外と戦後は現代に近いところまで残っていたのか。
もっとも、現在の財政債務は大戦中を超えるものだし、著者もこれがどうなるのか、
前例を知るだけに危惧しているとのこと。
一点、とても興味深かったのは、日露戦争のときの日本人のロシアに対する恐怖感が、当時の海軍の整備にかけた予算規模からすると現代のイージス護衛艦300隻分とのこと。今の日本人の平和ボケ加減が実に良く分った。
紙の本
近代日本の戦費調達の歴史を考究した労作
2021/07/08 19:39
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変な労作で一読して大変勉強になった。戊辰戦争は発足間もない明治政府の三岡八郎が大阪商人を集めて幕府の年貢収入を担保とした御用金300万両を要請したこと、西南戦争とほぼ同時期のアメリカの南北戦争との内戦時公債、藩札等発行の比較も面白い。また日清戦争は90年、日露戦争は70年もの長期に亘り内債、外債の償還が続いたこと。太平洋戦争でGDPの144%にも上る国債の償還が戦後の超インフレで「雲散霧消」したが、海外占領地域での現地通貨建て借入れ分は未だ未精算で400億円余りが財務省の債務帳簿に残っていることは初めて知った。戦費調達は政府の金融、通貨政策とも密接な関係があること、海外文献による欧米諸国例との比較もあり、著者の真摯な研究成果に感心した。
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