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紙の本
ゆめのあとさき
2021/10/10 06:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
耳をすますと、聴こえてくるものばかりではない。
耳をすます時、人は自然と瞼を閉じる。だから、耳をすますと、別の世界も見えてくる。
そんなことを感じる、これは絵本作家の酒井駒子さんの初めての個展に合わせて刊行された画集だ。
巻末の「作品リストと本の情報」のはじめにこんな説明がある。
「本書は、酒井駒子が絵と文を手掛けた絵本、挿絵を手掛けた絵本や書籍計25冊を選び、掲載された絵の原画を収録している。」
その数およそ300点だから、酒井駒子ファンにとってはたまらない。
最初に手掛けたのは、1998年の『リコちゃんのおうち』という絵本。
その次が、おそらく酒井さんの名前を一躍有名にした『よるくま』、それからそれから須賀敦子さんの文に挿絵をつけた『こうちゃん』や2009年のニューヨーク・タイムズ紙の「最も優れた絵本ベスト10」に選ばれた『ゆきがやんだら』、さらに川上弘美さんの新聞 小説『七夜物語』の挿絵と、どこまでも広がる世界。
この画集には言葉が書かれていない。
だから、絵本とはまた違った世界を味わえる。
そこにいるのは読者であるあなたと、酒井駒子さんだけ。
あるはずの言葉がなくても、きっとあなたはたくさんの言葉を耳にするだろう。その時、あなたはきっとこの画集を「読んで」いるにちがいない。
この画集を抱いて眠ると、一体どんな夢を見るのだろう。
紙の本
原画展には行けなかったけれど…
2021/09/17 10:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たんぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
楽しみに待ち望んでいた原画展に、緊急事態宣言下で足を運ぶことができなかった。残念でたまらなかったが、この本を手にすることで少しその悔しさを消化することができた。本自体の佇まいや美しさを堪能することができる。いくら電子化が進んでも、やはり本というもののもたらす空気感は、他と変えがたいものだとあらためて実感させられた。
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