電子書籍
旅行に
2021/11/04 07:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まつわるお話あるいは海外移住した人の話かな?とにかく外国でのエピソード風小説は楽しい。早くまた自由に海外に行きたいな。
投稿元:
レビューを見る
アートと物語という、原田マハと同じスタイルに惹かれて購入。
韓国、フィリピン、香港、モンゴル、ミャンマー。
それぞれの国の人や土地が短編に出てくるが、
日本と近いはずの国なのに、いつもニュースを他人事のように聞いていたことに気付かされた。
「光をえがく人」というタイトルが秀逸。
どの短編にも、芸術を通して自分の中に宿る光をうつしだす人がいる。
辛い経験のなかでも、生きる強さや信念を感じさせてくれる、静かで心づよい短編集。
投稿元:
レビューを見る
アートをテーマにしているところに惹かれ、手に取りました。
多数派ではない生き方や、多くの人が経験しなかった辛い出来事が、清潔感のある文章からしっとり滲み出てくる感じがしました。
アートがもたらす生きる力に勇気づけられ、温かみがありながら爽やかな読後感でした。
投稿元:
レビューを見る
アートをつくる人の視点や感情が描かれているのが良かった。
また、言葉でアートが表現されている感じがするのも良かった。
どの作品も良かったですが、「人形師とひそかな祈り」は、他の作品とは少し毛色が異なり私好みのテイスト。
他の作品も読んでみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
よかった……。
やさしく光をえがく、素敵な作家さんと出会えました。
一穂ミチさんの『スモールワールズ』が好きな人、
町田そのこさんの『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』が好きな人、
原田マハさんのアート小説が好きな人に、
ぜひ、おすすめしたい。
アジア諸国と、芸術を絡めた短編集。
作品に登場するような、海外にルーツをもつ人が身近にいるからかもしれないが、個人的にすごく心に響いて、琴線に触れる作品だった。
どの作品も、じんわりとした読後感。
このじんわりとした感じと、人の感情の機微の描写、とても大好物です。
一色さゆりさん。初めて知る作家さんである。
藝大の芸術学科卒業とのこと。美術を学んでいた作家さん。すごい。
若手画家と韓国、田舎の人形師とフィリピン、水墨画家と香港、写真家とモンゴル、芸術家とミャンマー。
どれもじんわりとする読後感だった。
つらいとき、悲しいとき、アートが心の力となる。
強いて選ぶならば、「ハングルを追って」がすき。「人形師とひそかな祈り」もよかった。
1話読み終えるごとにじわりと訪れる余韻をじっくりと味わった。すきです。
投稿元:
レビューを見る
どの短編も読後に爽やかな風が吹き抜けるような、心が洗われるお話ばかり。
アートを題材にした小説だが、原田マハさんが書くものとは少しアプローチが違って、それもまたいい。
投稿元:
レビューを見る
210805*読了
初めて読む作家さん。
出会いは図書館の新刊コーナーでした。
装丁の美しさに惹かれて手に取ったら、やはり名久井直子さんが手がけられていた…。さすがです。
韓国、フィリピン、香港、ミャンマー、いろんな国が舞台になっていて、勉強になったし、興味深く読めました。
どれもアート、芸術に関わる話というのも、アート系小説が好きな私にとってはたまらなかったです。
それぞれに胸を打つお話でよかったのだけれど、中でも印象的なのは「ハングルを追って」「香港山水」かな。
一冊のアドレス帳をきっかけに、お隣の国、韓国を訪れる中での気づき。
過去を思い返すと複雑な思いもあるけれども、それでも前を向きたいし、人とのつながりを大切にしたい。
「香港山水」はこれだけで一冊の長編にしてほしい気持ち。
画家の青年が「線は僕を描く」の水墨画を描く彼に似ていて、好もしい。こういうタイプ好きなんです…。
「人形師とひそかな祈り」「写真家」「光をえがく人」もタイトルをここに書いておいて、内容を思い出せるようにしておこう。
投稿元:
レビューを見る
名久井直子さんの装丁(描いたのはクリス・ヒュン・シンカンという画家で2017年発表の「ボールズ・ムイムイとドゥドゥ」という作品)が美しい、主に海外を舞台に芸術をテーマに描いた短篇集です。
きりっとした男前の話ばかりだったと思います。
「ハングルを追って」
美術大学に勤める主人公と友人が韓国語のアドレス帖を拾い、韓国へアドレス帖に載っている人物を訪ねる旅に出る話です。帰国してその旅をもとに友人が絵の個展を開くと、アドレス帖の持ち主の子どもがやってきて迷惑だと言い、アドレス帖を持ちかえりますが、その人物があることを告げにもう一度訪ねてきます。
いい話でした。
「人形師とひそやかな祈り」
京都で子どもに降りかかる災難を代わりに背負ってくれる御所人形を作っている若柴正風のところにフィリピンからノアくんという青年がやってきます。
ノアくんはフィリピンに帰国してしまいますが、あとからノアくんは子どもの霊が見えるという秘密の力があり、ノアくんは夢の中で正風の2歳で亡くなった娘の姿を見て日本にやってきていたことがわかります。
これもとてもいい話でした。
「香港山水」
香港にアトリエを持つ水墨画家と有名企業に勤める夫から暴力を受けて逃げ出した妻のアートを通した2回だけの邂逅。
「写真家」
写真家として海外へ行って行方不明になっていた父がアルコールの飲みすぎで記憶を失って帰宅します。
父と出会った頃、写真を撮るのが上手かった駆け出しの頃の父を娘に語る母の自慢話がとてもよかったと思いました。
「光をえがく人」
ミャンマー料理店の店主に聞いたミャンマーの監獄で出逢った、Hという政治犯が監獄で絵を描いていた話。
H「僕みたいに好きなことを好きなように表現しただけで罪に問われる人がいなくなってほしいよ」
そして、出所してからのHとの再会。
とにかくHのやること言うことなすことがかっこよく、素晴らしいと思いました。
これは、一番読んで欲しい話。読んで味わってみてください。
投稿元:
レビューを見る
新聞の紹介で読んだらよかった。短編集だが、彼女の長編も読みたい。アジアの人たちとの関わり合いの中で生まれるドラマ。我々は、アジアのことをもっと知って付き合わなければと思わせる本。
投稿元:
レビューを見る
現代アート、人形師、山水画、写真家などを題材にし、日本、韓国、フィリピン、香港、ミャンマーなどを舞台にした5つの短編集。時代の厳しい一面を切り取り、そこに生きる人々の思いを描いているようで、意外と公式的というか紋切り型の描写である。踏み込んだところがないので、読書の喜びも半減する。残念。
投稿元:
レビューを見る
一色さゆり著『光をえがく人』#読了
アジアと美術が絡んだの5つの短編集。
拾った住所録記載の韓国住所を訪ねる在日三世の若手画家。子供の命を救う人形を作る人形師とフィリピン人研修生。民主化運動に揺れる香港の水墨画家。モンゴルで記憶喪失の日本人写真家とその家族…
どれも素晴らしかった
投稿元:
レビューを見る
現在と過去を 光の糸で紡いで作ったような作品が5編。
日本を背景にして描かれるのは、いずれも近くの国々です。
韓国、フィリピン、少しモンゴル、そしてミャンマー。
紡ぐ糸は、油画、御所人形、写真、そして布に描かれた一枚の絵。
作品が人々を繋げ、明かりを見いだすところに救いを感じます。
ただ、香港の墨絵の話に日本は登場しませんでした。
それは作者の経歴と深い関係があるようです。
芸術大学で美術史を学ばれた後、香港の大学に留学されています。
あの民主化運動「雨傘運動」の直後の留学だったようで、
『香港山水』の作品には不透明感が漂います。
アジアの芸術を題材にしたというところに、新しさと
不安定で危ういものを感じましたが、意欲的な作品だと思います。
近隣諸国の安定のため、芸術が力になる ことを祈ります。
投稿元:
レビューを見る
ショートショート作品。
アーティストのピエタ的な物語構成。
作家さんの美術遍歴で見えてきたレリーフを描きあげたスケッチとも思う
投稿元:
レビューを見る
短編集で大変読みやすい。何かを製作する人は物語に出てくる制作者の作品に対する想い、姿勢に自らの姿を重ね合わせるであろう。また製作者を取り巻く周囲の人々の想いも描かれアート作品は何かしらのメッセージを発信しており製作者が想像している以上に鑑賞者の心に深く響くのだと確信した。
日本周辺の国々、アジア中心に描かれている処も個人的な好みである。アートのメインストリームは欧米にある、とう概念に対するアンチテーゼを抱いているのかアジアだってやってやるぜ!負けてないぜ!アジアの美も最高だぜ!という気概を何処かに感じてその想いに強く共感する。
また登場人物の感情表現に作者の価値観が見て取れ著者もきっとタイトルと同じように光を信じて前に進む純粋な心の持ち主ではあるまいか、まだまだ日本人も捨てたものではないな、と安堵した。
投稿元:
レビューを見る
良かった!
全部良かった!!
最初のがずっと続いてもいいと思った
山水も写真も・・・
表題になったやつも
ホントによかった