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面白いというありきたりな言葉で感想を述べるのは少し物足りない気がするけど、すごく面白かった
結構外国の映画を見たりするから、現状や政治や文化とか知ってるつもりでいたけど、全然知らなかった、イギリスと日本って全然違うんだなーとおもった
何に関しても映画の中だけの話と思っていたけど、現実でも普通にあるんだってかんじた、本当にぜんぜん違うなー
息子、すごく良い子だなー、、
「友達だから、君は僕の友達だからだよ」
この台詞すごくウルッとした、なんて返すのかなって私には相手を傷つけない言葉が上手に出てこなかった
汚れずにすくすく良い子に育って欲しいと全私が思った
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2019年のノンフィクション部門を
総ナメにした本書。
書評にもありましたが、
ノンフィクションと言うよりは、
イギリスブライトンで暮らす
作者のお子さま『ぼく』目線で感じた日常を作者みかこさんがエッセイでまとめたもの。
みかこさんには差別的な事も『ぼく』には純粋に受け入れる考え方がしっかりとある。
これがz世代なんだと思いました。
大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。
確かにそうですね。
第2弾も
『ぼく』の成長した様子やパンデミックなイギリスでの生活など、早く読みたいと思いました。
多くの中高生図書に推薦される理由も
分かりますね。
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racism、経済格差が存在する社会で、同時に友情や人情も存在し、偏見で区別される多様性社会の生き方のヒントが見えてきた。
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話題作で気になっていたので、文庫になったことだしと買ってみました。読んで良かったです。
日本でも今、貧富の差による格差問題や、差別問題が表面化してきましたが、そういう問題にずいぶん前から直面してきた国に教わることも多いのかな、と思いました。(貧困に対しては、教諭が自腹を切っている辺りであまり解決につながっては居ないみたいですが…)
それにしても、エンパシーの授業って素晴らしいなぁ。共感ではなく、自分と違う事を理解するのは大事だと思います。日本は特に「和を以て貴しとなす」ではないですが、集団に合わせない=異端=悪、みたいな意識が強いので、自分と違う人種・思想・宗教・文化を持つ人を、そういう人も居るんだと認識する能力に欠けていると思うんですよね。自分や自分の共同体にとって異質なものを認めると、同調させようとするか、排除しようとするかの二択になる。そうではなくて、そういう人も居るんだ、そういう考え方もあるんだ、と受け入れる寛容さがないのかな、と思うのです。それは無知という事もあるだろうし、そういう教育を受けてこなかった、今まで自分と同じような存在しか周囲に居なかった(ま、それが無知か)、そして知ろうとしなかったという事に尽きると思うんですが。
日本の教職者にも、そういう違っても良いんだ、という教育をしたらいいんじゃないかなぁ。
あと、女親が息子について語るとき、自分の延長というか、自分は息子の事なら考えてることも何でもわかる、みたいに描かれる方が居るので、そういうのは嫌だなぁと思っていたら、息子さんについては起きた事と彼の発言が描写されていたので読みやすかったです。これは自分の子供でも一人の人として認めているかどうか、ってことなのかもしれないなと思いました。
世界の各国で自国主義だの、差別発言だのが横行して、日本でもヘイトスピーチやら、嫌な話を色々聞くようになりましたが、こういう多様性について書かれた、色々な視点から物事を見てみようというような本が取りざたされて多く読まれているというのは心強いなぁと思いました。どうしてもネットやニュースで強い事言ってる発言が大多数なのかも、と思いがちですが、そうでもないんだよと信じたい所です。いや、手にしてよかったです。
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題名の意味を理解した時の鳥肌と、文がオシャレなだけじゃなくて息子さんのアカデミックな思考に圧倒…。
本当に人間の鏡のようによく出来た息子さんなのだけれど、世界の縮図のような四方八方からの苦境や困難に立ち向かい突き進んでいく様子が、歯に絹着せぬブレイディみかこさんの口調そのままに紡がれていて、なんというか爽快。
特に印象的な箇所は
「誰かの靴を履いてみること」
「地雷だらけの多様性ワールド」の2つ。
シンパシーとエンパシーについて、かなり深く考えさせられる。
頭が悪いことと無知なことは違うこと、の言葉が心に刺さりまくる。
多様性も今ではよく社会で問われているけれど、
「混ざれば強い」反面「多様性は事が大きく難しくなりやすい」ことを教えてくれている。
この本、とにかく色んな言語に翻訳して色んな人種の人たちが読めばちょっと世界が動くんじゃないかな。
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ノンフィクションというよりはエッセイみたい、その分、親しみやすさがあって面白い。
内容としては多様なイングランドのブライトンで生きる親子の話。
子供は聡明だし、ハッとさせられる。そして、多様な社会もお互いの許せないとか嫌いなポイントがあるから、衝突するんだなってこと。そして、自分とは違うという思いが、人を暴力的にもするけど、帰属意識のキッカケにもなる。まとまるときは共通の敵を作るっていうのはまさに、そこだなぁ。本当に多様性って難しいんだな。
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凄くおもしろかった!
息子さんめちゃめちゃ良い子だし、成人しているけど無知な私は恥ずかしい…
年齢とか関係なく、息子さんは一人の人間として自分の意見をしっかり持っていて、最高にクール。
タイトルからして、イエロー(日本人)かつホワイト(アイルランド人)であるがゆえいじめられてブルーだ。という感じの話かと思っていたけど、そういう風に予想すること自体、私は偏見の塊だなぁと感じる話だった。
大人も子供も読むべき。読む人によって考えることも違うと思う。これを読んだ上でディスカッションできる環境なんかがあればさらにグッドかと!
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ノンフィクション本大賞受賞作。
読み進めると、人種差別や多様性などすごく考えさせられる内容でした。
学生さんに読んでもらいたいと思いました。
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再読(文庫になったので購入)。多様性とは何か、私達はどう向き合えばいいのかを考えさせられる素晴らしい一冊。娘の本棚に並べた。
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有名な本ってことで読んでみた。
最初の方物語だと思っててなんだこの話、って読み進めるの時間かかったけどおいおいノンフィクションの英国のお母さんと子供の話っていうのがわかってへぇってなるとことかくすってなるとことか。
一読の価値あり!って感じでした!後半はほぼ一期読み。
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面白すぎて一気読みだった。
子供の視点から見る世の中の人種問題や移民問題、政治などなど…
純粋故に問われる子供からの問いかけに読みながら自分もじっくりと色々考えてしまった。
きっとこのじっくり考えると言う事を大人になればなるほどしなくなるのがいけないのだなと感じた。
難しい問題がありながらも逞しく成長して行く子供達。
しっかり大人も学ばねばとおもったか。
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無知は偏見を生む。差別を生む。
多様性の尊重が叫ばれるご時世とは言え、他者を理解する際、まだまだ無意識に他者をカテゴリー化せずにはいられない。
様々な家庭事情、背景、価値観を持ったキャラクターの登場により、そんなことをふと考えさせられました。
「子育て」とは子を育てるだけでなく、"子に育てられる"側面も持つ。後輩から学ぶことも多いと感じていた頃に読んだ一冊。
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最初は様々な問題に対して考えていく形を読むのに少し力が必要だった。しかし、読み進めていくうちに登場人物たちの考え方や感じ方、それらの問題にどんどん惹かれて続きが気になって仕方なかった。
と同時に、どのような終着点になるのだろうとワクワクした。安易な想像の終着点よりも意味のある今後に期待できる素敵な終わり方。どの問題も少し未解決な終わり方がまたいい。すてき。
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かーちゃん(ブレイディみかこ)と、息子の絡みが楽しくて大好き。深くて、結構、暗い話題を、明るく、軽く、書いてて、読みやすいのも好き。
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2019年ノンフィクション本大賞を受賞作。
物語の舞台は、イギリス人の父親と、日本人の母親から生まれた中学生の「ぼく」が、イギリスで暮らす中で起こる日々を綴った作品。
その中で直面する人種差別、ジェンダーの悩みや貧富の差、自分のアイデンティティ…。
1つ1つの出来事に直面するたびに「ぼく」や母が考え、それぞれの視点が増えていくことで、読者である僕自身も考えるようになっていくような引き込まれていく。
この物語の舞台はイギリスだけれど、決して対岸の話ではなくて、世界で、日本で、僕の暮らす街で、家の周りで少しずつ形を変えながら起こっていることでもある。作品が展開していく度に、きっとあなたの世界とリンクしていくはずだ。
この作品は、きっと永久に読まれ続けるだろう作品です。ぜひ読んでほしい。