紙の本
妖しく切ない怪奇バディ小説
2021/09/17 23:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりも - この投稿者のレビュー一覧を見る
大正時代を舞台にした怪奇ミステリーです。容姿端麗で裕福な青年男爵と貧しいながらも聡明な大学生が、様々な怪奇と事件を解決するオムニバスもの。後半から新聞記者も加わって、キャラ同士の掛け合いがさらに面白くなります。時代が大正時代ということもあり、モダンかつ退廃的な空気が魅力です。
お話も重すぎず軽すぎず、怪異とミステリーが絶妙に絡みあい、読みごたえのある内容になっています。続きが出ればうれしいですね。
紙の本
大正時代怪談話
2021/08/31 20:33
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
晴行と静栄の男爵子爵コンビが、大正時代に様々な怪談話の詳細を解明していく話 成仏させるのが目的でも無いし、誰かからの依頼を受ける形でも無い。しかしながら少し哀しい気持ちになる話
今後 もっと瀬川先生特有の流れる河のような文章の運びとなるのだろうと楽しみです
投稿元:
レビューを見る
本物の怪異盛りだくさんで怖いのだけれどハルさんの陽気さが中和してくれて、怖すぎて読めないということもなく楽しめた(怖い話苦手)
怪異があらわれるのは人の行いが原因なのだと思うと、本当におそろしいのは…!
投稿元:
レビューを見る
楽しいホラーでした(^^)
相変わらずの筆の冴!
怖いけど、おかしい。
でも、そこがいい‼️
シリーズ化して欲しいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
時代背景の頃は、怪談は日常だったのかな?
すんなり受け入れて話が進むからね。
内容もだいぶライトな感じで、ちょっと物足りなさもあった。
短編5話でさっと読めちゃうし、晴行と静栄の関係も呼び名もこんなでいいの?って感じで、表紙絵の二人から想像すると若干のギャップを覚えるでしょう。
これは、続刊を望めるのか?
もっと二人のなれ初め的な話も読んでみたいけどな。
投稿元:
レビューを見る
最初の事件は何の解決策もないまま、そして本物の怪異だという認識もないまま首を突っ込んでいくが、場数を踏むたび、段々それ専門になっていくという。
金銭面に心配のない男爵と、頭脳担当、文句を言いつつも男爵の彼に付き合ってくれる没落子爵家跡取り息子の二人が主役。
その主役の二人が「ハルちゃん」「シズちゃん」と呼び合っているのは微笑ましかった。
テンポよく次々と怪談事件ネタが出てくるので、それだけで面白かったし、最後の話は以前の事件の更に裏側が見えてくるというワクワク仕様。
ミステリ色も最後の話が一番強く、謎解きも楽しく、怖さも凄かった。
ホラーもミステリも楽しめる作品という贅沢な作品だった。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】第一話 幽世(カクリヨ)の音/第二話 まぼろし花魁/第三話 屏風小町/第四話 泣く家/第五話 廃病院の看護婦霊
大正時代が舞台の怪談話。といっても、ファンタジー要素はあまりない。なにしろ主役も相方も霊能力は皆無だから。ただただ持ち前の明るさと前向きな性格、そしてお金と若さで乗り切ってしまう。解決するというよりも、真相を推理して、解決の道筋をつけるという感じで、あとは勝手に事態が収束する。
キャラはいいが、せっかくのコンビものなのに、きまじめ頑固キャラが添え物的扱いで終わり、バディ物としては消化不良。
投稿元:
レビューを見る
大正モダンと怪異を解き明かす美麗な男爵。
好みの要素が多い作品だった。
ハルちゃんとシズちゃんの出会いの話など続刊があったら読みたい。
投稿元:
レビューを見る
瀬川さんの本だから期待したけど、違ったなぁ。
ハルちゃんしかキャラが立ってないし、全体的に凡庸。残念。
投稿元:
レビューを見る
これは、ちゃんとミステリであるとともに、れっきとした怪異譚でした。平安時代の化け物大好き中将は、羨ましくて化けて出たいほどなのでは?
ハルちゃんシズちゃんの掛け合いは楽しいのですが、怪異譚ゆえの陰を帯びていて、生きた人間の欲望や打算や身勝手も、怪異に負けず劣らず(?)物語を暗からしめています。