養老孟司さんの解説がいい
2023/06/10 17:52
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典の名作「方丈記」のマンガ化。
名作でさわりは知っていてもなかなか読み込んでいる人は少ないのでは。
鴨長明の随筆を漫画にしてしまうのもすごいが、現代へのヒントを読み解いてあるのもすごい。養老さんの解説も素晴らしい。
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『方丈記』の概要は、水木しげる版のマンガで掴んだ。養老孟司の解説を読みたかった。その一点で本書を購入した。
結論から言えば、その解説から新たに学ぶことはなかった。養老孟司が『方丈記』を高く評価していることは知っていた。諸行無常を描いていることが、その理由であることも知っていた。
ただし、養老孟司の解説を読んで思うところがあったので、私個人の推理に過ぎないが、記しておく。
鴨長明は鎌倉時代を生きた人であるが、鎌倉時代というのは人々の生活に変化が起きた時代ではないのか。具体的には「都市化」が起きはじめた時代ではないかと思う。「都市化」と言っても現代のような都市ではないだろう。
しかし、都を中心にその周辺にまちが形成され、商人が生まれ、経済というものが成立し始めた時代ではないかと思う。
浅学ゆえ、この推理が正しいのかどうかは分からない。分からないが、そうだとすれば、「変わらないもの」が世間に現れた初期に、鋭敏な感性を持った鴨長明が著したのが『方丈記』ということになる。
さらに、そうだとすれば、鴨長明が「家」にこだわった理由もわかる気がする。「家」は変わりにくいものだからである。変わりにくいはずの「家」さえ変わっていく。鴨長明の一生でさえそうだった。だんだん小さい家になり、最後は一丈四方の庵で『方丈記』を書いた。
変わらないものが社会に現れ始めたときに、「万物は流転するのだ」、「諸行は無常なのだ」と記した。
ゆえに、『方丈記』がいまだに残っていると思えてならない。
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お見事!
方丈記をして、”日本最古の災害文学”とした時点で、本書は手に取って読んで(見て)みる価値がある。
たぶん、ちゃんと(?)読んだのも中学生の国語の授業以来か。しかも、後段になればなるほど、覚えていない。
けれども、あれから40余年が経ち、著者の最晩年に近い年代になってくると、鴨長明の述懐がなんともジワジワと心に沁みてくる。作者の年齢に近くなってこそ、分かるものの道理というものは、ある。
福原遷都の頃を思い返し、こう記す著者;
「人の心みな改まりて、たゞ馬鞍をのみ重くす。牛車を用する人なし。」
上記は、これまで貴族の乗り物だった牛車ではなく、当時台頭しはじめていた武家が好んで乗る馬がもてはやされてきたことを嘆いている文章だ。
現代に目をやれば、やれIT革命だ、働き方改革だと、なにかと新しい価値観を追い求めがちだが、果たして、スピードと利便性重視ばかりで良いものか、と考え直さなければいかねいのかもしれない。
歴史は繰り返すと達観もできるが、少しでもより良い方向に動いていけば、ゆく河の流れに久しくとどまることのないうたかたの身であっても、よい人生だったと思えるにちがいない。
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原文も読めば読めないこともないけれど、漫画読んでからでもよいでしょう。やっぱり漫画から入ると全体がわかりますよね。
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世の中にはいろんなしがらみや思惑、物欲などが混在しているが、どれも結局『自分自身がどう思うか』これに尽きるのではないか。
どんなに立派な家や財宝を持っていても、心や身体が健康でなければ、何の意味もない。
すべてにおいて自分という資本がもっとも大切だなと改めて思う。
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漫画なら読めるかな。と思い読みましたが、読んでよかったです。小学生位の子どもの本棚にそっと入れておきたい一冊としてメモしておきます。
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漫画方丈記 鴨長明
当たらず障らずで
わかりやすいけれど
普通すぎて
漫画で表現する意味がない
もう少し突っ込んだ
独断の解説がほしかった
文を構成したのは誰なのか?
漫画を書いたのは誰なのか?
養老孟司の後書も
押して知るべしで
当たり前のことが書いてあるだけ
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方丈記、漫画で読んだらもっと面白かった!
安元の大火からの養和の飢饉、そして疫病。その中での無常観が、今でもすごく共感できる。
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方丈記が分かりやすくよめた。長明はよく生き残ったものだ。都に行くと自分の姿に恥じることもあるとある、そんな感覚を持っているから色々考えたんだろうな〜と思った。もとの水にあらず。
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物を持たないから豊かなのではない、お金があるから豊かなのではない
今ある物に"自足"しているのかが豊かなのである
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養老孟司さんの解説に共感するところが多かった。
鴨長明の自足する生活を見習うべきだと思った。
少ない食料しかないからこそどんなものでも美味しく感じられる。このような気分を感じることは全くない。物が溢れている現代は本当に幸せなのだろうかと考えさせられた。
(メモ 自足:自分の置かれた状況に満足すること)
漫画は綺麗で読みやすかった。方丈記が短いからなのかとてもあっさりしていた印象を受けた。
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さらーっと読んだ。確かに物に執着するのはダメかも知れない。でも今の私はこんな家に住みたいとか、あれが欲しいとか、欲がある。でも反論できないのが、もどかしい。
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方丈記の内容をザックリ知ることができて良かった。
変化の早い時代だからこそ、より沁みる内容です。自分とは何かを考えさせられます。
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原文を読むには自身の学力では及ばない私にとって、こうして読めるようにしてくれている本はとてもありがたい。
「方丈記」 一度は聞いたことがあっても、一体全体何について書かれたものなのか分からない、けど興味があるという人にとっては、触れやすいので是非、一読してみても良いのではないだろうか。
個人的には、鴨長明のような心境に至れることに憧れる。
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方丈記という、そこそこ有名な
古典でありながら、
作文用紙にすると、25枚ほどと
あとがきに記されていて、
漫画方丈記はざっくり本かと思いきや、
意外とちゃんと書いてるんじゃないかと
思わされます。
そもそも25枚だったとすればの話ですけどね。
現代に長明さんがいたら、
絶対陰キャです。
闇深すぎて、高いところには
住まわせられないです。怖いわぁ…。