紙の本
チェンジ
2021/12/29 14:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
警視庁追跡捜査課の沖田と犯罪被害者支援課の村野が過去の事件と現在の事件のつながりや加害者、被害者側の家族の支援の話もあり、面白いコラボ作品になっていると思いました。単なる犯罪捜査だけでなく被害者の心理も触れる作品の今後の発展に期待します。
紙の本
チェンジ
2022/01/08 14:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪被害者支援課も歴史が深まってきました。村野のグチが自己批判が根暗な点がやや引っ掛かります。愛を含め優里や梓の明るさでもっているのでしょう。次作からは支援課も拡張するのでしょうか。また晶が戻ってきます。またまた女性です。
投稿元:
レビューを見る
犯罪被害者支援課シリーズ8作目にして、今年に入ってから続いていたコラボシリーズの第3弾。
今回は追跡捜査課の沖田とのコラボ。
東新宿で起きた通り魔事件。
男性一人が重傷を負い、村野は彼を担当することに。
しかし、その男性は追跡捜査課の沖田が8年前に起きた未解決の強盗殺人の関係者として、追っていた男性だったことから、村野と沖田は衝突する。
被害者として守りたい村野と、事件の関係者として話をしたい沖田は最初は衝突するものも、通り魔事件の特捜の動きが強引なことから、協力して、事件の真実に迫るうちに、どんどん不都合な過去の真実が明るみになる。
一方、常に村野と協力関係だった元恋人の愛は新たな医療技術を求めて、アメリカで手術を受けることに。
支援課内でも、不穏な雰囲気を感じていた村野には、愛の件も含めて、新たな転機が迫っていた。
このコラボシリーズ。
軸となるシリーズより、コラボしている方がたくさん出て来るので、沖田の話もあり、大友の出番も多く、そして支援課や村野の転機、これを通り魔事件と8年前の未解決事件を含めて書いているので、何を主軸で書きたいのか、イマイチ理解出来ない。
支援課がこれで一旦終わるようなので、いろいろ書きたかったんだろうが、最近この風呂敷を広げ過ぎて、事件の動機がかき消されてしまうパターンが多い気がする。
SNSの普及で、当初描いてきた「被害者支援」だけではどうにもならなくなり、新シリーズに突入するのだろうが、まとめるならば、シリーズ単独で終わって欲しかった。
今回の被害者がずっと面会謝絶で、本来の村野の良さもあまり描かれておらず、ちょっと残念。
しかも、もうすでに新シリーズが発売されていたのには、ちょっとがっかり…少しは溜めてもいいのではないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
休日の夕べに紐解き始めると、夜、早朝、日中とドンドン時間を設けて頁を繰り続け、素早く読了に至った。と言うよりも、紐解き始めると「遠方の友人・知人」という感覚も抱くシリーズの主要人物の動向に、頁を繰る手が「停められない」という感じになってしまうのだ…
本作は<警視庁犯罪被害者支援課>のシリーズの8作目である。この<警視庁犯罪被害者支援課>のシリーズは独特な面白さが在る。
主人公の村野秋生は、将来を嘱望された優秀な捜査員であったのだが、交際中の女性と街で過ごしていた休日に大きな交通事故の巻き添えで負傷してしまった。怪我が或る程度癒えて職場復帰の際、村野は敢えて希望して「犯罪被害者支援課」の仕事に携わる。「犯罪被害者支援課」とは、事件や事故に巻き込まれてしまった人達へのケアという事柄を担う。苦しみ、混乱する関係者を慮り、急いで事情聴取をしようとする捜査員達との間に入って、一応“身内”でありながらも捜査員達の聴取に「待ったをかける」というような真似も辞さない訳だ。
その村野自身や「犯罪被害者支援課」の人達が関わる事案の顛末が描かれるのがこのシリーズだ。淡々と事件を捜査するというような“警察モノ”とは一味違うような独特な面白さが在るシリーズで、少し気に入っている。
「犯罪被害者支援課」というのは、事件を取り扱う各所轄の担当者の手が及び悪いような事案を手伝う建前であるが、事件や事故に巻き込まれた人達へのケアは長期化することから、民間団体である支援センターというモノも存在し、そのセンターとの連携も「犯罪被害者支援課」の大切な役目だ。この支援センターには、村野が事故に巻き込まれた際に一緒に居た元交際相手の西原愛が携わっている。
村野とこの西原愛とは一緒に居合わせた場面で事故に巻き込まれている。村野も負傷したが、愛はより大きな負傷で車いす生活を余儀なくされてしまっている。そういうことから、2人は“交際”という関係を解消したが、それでも「犯罪被害者支援課」と「支援センター」とに各々関わっているので仕事上の関係は続いている。そして村野は「直接の職場関係者以外で、何処かの店で一緒に食事を摂る」という人物は、考えてみれば愛しか思い当たらないという、何やら微妙な間柄が長く続いていた。(シリーズを通じて出て来る事柄である…)
その愛の車椅子を押している村野が在って、支援センターの事務所の辺り、西早稲田で昼食を摂る話しをしている辺りから本作の物語は起こる。
愛との関係の経過に想いを巡らせながら、警視庁の在る霞ヶ関も愛が居る事務所の在る西早稲田も、愉しい昼食に好適な店が少ないというようなことを話していた村野に連絡が入った。新宿で「通り魔」と見受けられる事件が発生し、複数の負傷者が発生し、死亡者も生じているかもしれないということであった。「犯罪被害者支援課」も現場に向かうことになったので、向かって欲しいということだった。村野は愛に静かに事情を告げて、タクシーを拾って現場に駆け付けた。
村野が現場へ着けば、急報を受けた所轄署員達、捜査員達が出て規制線を設け始めているような様子だった。未だ事件の恐怖の空気も漂う感であり、負傷していて病院への搬送を待つという状態の人達も視えた。何が如何なったのか、整理把握出来ていない「生の現場」である。
様子を視ていた村野は少し驚いた。捜査員と見受けられる男が、事件で負傷したと見受けられる男性に乱暴に詰め寄って「話しを聴かせろ!」と迫っている。他の捜査員が脇で困惑して制止しようともしている。村野はその男が「追跡捜査係」の沖田であると気付いた。
沖田刑事の「追跡捜査係」とは、発生から時日が経って、捜査が詰まっている事案に関して、改めて捜査をするという「未解決事件専任」の捜査グループである。たった今発生した事件の現場に駆け付ける担当ではない。と言って、警察官の沖田が偶々酷い事が起こった現場に居合わせれば「手を貸そう!」ということになるのかもしれない。が、そういう様子にも視えない。明らかに「事件で負傷した人に乱暴に詰め寄っている」というようにしか視えない妙な様子だ。
村野は沖田刑事に近付いて「刃物を振るって通行人を負傷させたという事件で怪我をしている人については、とりあえず病院への搬送が最優先である筈で、無茶な聴取をすべきでもない。更に沖田刑事の担当は、たった今発生した事件ではない筈だ」と説き、制止し、他の捜査員達と共に沖田刑事を男性から引き離した。
沖田刑事が詰め寄っていた負傷者は栗岡という、自動車修理工場に勤めている男だった。8年前に発生した強盗殺人事件の容疑者として浮上したが、容疑が固まらないままで、事件は未解決なままであった。沖田刑事はこの栗岡をマークし始めていた。少し距離を置いて尾行していた時、栗岡が事件に巻き込まれた。そして沖田刑事は現場に飛び込んで、村野が見掛けたような様子であったのだった。
「犯罪被害者支援課」では、この新宿での通り魔事件の各被害者に関して、分担して対応することになった。村野は栗岡という男性を担当することになった。病院で意識を失ってしまった栗岡の怪我は思いの外に重いもので、近親者との連絡が必要であった。栗岡は単身者だった。そして過去に事件に関わったことも在って、長野市内に在るという実家の家族とは疎遠であり、村野は苦慮する。
他方、沖田刑事は栗岡が8年前の事件で容疑者として浮上しながら詰め切れなかった経過を探り始める。8年前の事件とは、商店街の惣菜店の店舗兼住宅で、鍵を巧みに開けて侵入した犯人が店の現金を奪ったのだが、その際に店を営んでいた女性と、偶々泊まっていた女性の孫である女子大生を刃物で刺してしまったという事件だった。女性は負傷して療養生活を続け、やがて他界したが、女子大生は即死だった。沖田刑事は、未来が在る大学生の命が奪われてしまった事案であることから、様々な角度で解決に向けて調べ始めていた。
というようなことなのだが、本作は<警視庁犯罪被害者支援課>のシリーズでありながら、4割程度は<追跡捜査係>のシリーズの物語のようでもある。村野が視点人物になる部分と、沖田が視点人物になる部分とが概ね交互に出て展開する。栗岡の事情で苦慮する村野と、栗岡を巡る事案を調べる沖田は“共闘”して行くこととなる。そして「やや意外?」な真実が明かされてしまう。
題名の「チェンジ」は意味深長だ。シリーズの主人公である村野や周辺の変化ということ、事件関係者の立場の変化ということ、世の中の変化ということ等、様々な含意が感じられる。
「遠方の友人・知人の消息に触れる…」という気分で新作に触れるこのシリーズである。「今後」にも期待したい感だ…
投稿元:
レビューを見る
面白いに決まってました。みなさん素敵で、誰を贔屓にするか迷ってしまいます。
こういうコラボみたいな作品は、たまにやってほしいです。
投稿元:
レビューを見る
もともと、著者の小説には他のシリーズの主人公たちが顔を出すことが度々あったが、それを売りにした今回のコラボシリーズ第3弾。
通り魔事件が発生し、被害者支援課が出向く。
被害者の一人は、8年前の事件の容疑者で、追跡捜査係の沖田が追っていた。
意識不明の容疑者から事情聴取したい沖田と、被害者を守ろうとする村野。
時には対立するが、刑事課に復帰している大友鉄も加わり、事件の解明に当たり、3者そろい踏みとなる。
しかし、意識不明の被害者=容疑者を巡ってだらだらと続き、ダメージ気味の村野とともに454頁も費やす必要があるのだろうか。
題名にもなっている「チェンジ」の出来事を記す最終の数頁が肝で、それまでの頁は単なる前振りに思えてしまう。
このシリーズ、女性刑事が主人公のシーズン2が始まるようで、期待してもいいだろうか。
投稿元:
レビューを見る
被害者支援課シリーズのシーズン1完結とのこと。と云う事はまた新たに続くってことか。まあ、ちょっとマンネリ化してるからなあ。今回は追跡捜査課の沖田目線も多く、これもいいような悪いような・・・
投稿元:
レビューを見る
なんか主人公が全部集まったやんか。
面白いといえばオモロいけど、ワシは好かんな。ネタ切れなんか?堂場瞬一くん。
投稿元:
レビューを見る
むちゃくちゃ面白かった。多分シリーズで一番。沖田が好きってのもあるけど。事件の展開も面白いし、西原との関係性も、引っ張りすぎなところもあるけど村野の無骨さが伝わってきていい。視点が入れ替わるのもこのシリーズではなかなかなくて最初戸惑ったけど、今回の話には適してたと思う。
投稿元:
レビューを見る
作者のなかでは全てのシリーズを読者が読んでいる前提なのだろうが、支援なのか失踪なのか追跡なのか全くわからない状態になっている。
投稿元:
レビューを見る
最近は複数シリーズの主役を総動員してなんとか持ち堪えてる感じでストーリーには物足りなさを感じる。前作から貼られていた伏線にファンなら気づいたはずで最後に結実したのは嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
沖田がステキです。このシリーズはほとんど読んでいます、今回は西川さんが少しでしたが2人のやり取りもいいですね。村野さんと元彼女が幸せになって欲しい。少し近付いた気がします色々と回りの人達の関わりが面白い。
投稿元:
レビューを見る
読了【チェンジ】警視庁犯罪被害者支援課8 堂場瞬一著3大警察シリーズコラボ作品第3弾。今回は警視庁犯罪被害者支援課X警視庁追跡捜査係。村野と沖田が中心で途中から大友も参加して豪華な顔ぶれの中でストーリーもテンポ良くサクサク読めた。シリーズ終わっちゃうのって言う不安感が残るラストだった
投稿元:
レビューを見る
01月-12。3.5点。
被害者支援課第八弾。かつての強盗殺人の容疑者が、通り魔の被害者に。しかもその元容疑者は追跡捜査係の沖田が追っていた。。。
沖田、大友鉄、村野と途中から、どのシリーズかなという感じ。でも、一区切り付いた終わり方が良かったと思う。
投稿元:
レビューを見る
警視庁犯罪被害者支援課シリーズ第8弾。
支援課主人公村野と追跡捜査係沖田の2人が中心となって通り魔事件を解決するお話。
沖田の追う過去の大きな事件と村野の関わる現在の通り魔事件の2つの事件に関わる関係者の数が多めです。
誰がどちらの事件に関わっているのかを整理しながらしっかり読み込むことをおススメします。