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続いてほしい
2021/11/22 01:52
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
みょうふと呼ばれる怪物が跋扈する世界で生き抜くため、人類はそれぞれ役割に応じた共同体に別れて暮らしている。
みょうふとの戦いを役割にした人々の中で、唯一みょうふの天敵として力を持つ一族に生まれたキサだが、役立たずの捨姫と呼ばれていた。
他方、別の役割のある共同体の中でやはり無能として扱われていた少年、生(いくる)。
自分に価値がないと思っている二人がそれでもできることをと必死で生きあがいている中で出会い、成長するボーイミーツガール(ガールミーツボーイ?)。
世界観が独特でなかなか絵図が浮かばないが、魅せられた。
二人とも隠された力が覚醒して危機を乗り切るとかいう劇的な展開はないが、だからこそ二人の出会いによる変化で積み重ねられた心の成長が非常に魅力的に感じた。
これはこれでまとまりがよく終わっているが、個人的にかなり疑問だった「なぜキサが異形のつあいふ達に護られるような格好だったか」が解決していないので、続きが出て欲しいなぁ。
てっきりキサは屍針蟲よりつあいふと親和性が高い変異体みたいな存在かと思ったけど。
人類が学んで成長すればそれに対抗してみょうふも変異して強くなっていくの、普通に脅威がすぎる。
棄てられた者たちの物語
2021/12/08 22:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本質はボーイミーツガールものなのだろう。しかし、門田の小説は違う。
サキ、生、サイ、ノエ、紗麦。みんな誰かに、何かに棄てられた者達なのだ。
棄てた相手に対する恨みや悲しみはあるだろう。しかし彼らは、「自分は何故棄てられたのか」を問わない。
棄てられた身をどう使って生きていくか。そのことに前向きである。生きる希望を身内に秘め、日々をたくましく過ごしている。
門田の小説は、本当に生きる喜び、生きていく前向きな姿に対するエールに満ちている。
生きることに疲れたら、この小説を手に取って欲しい。少しでも生きることに意義を見出す手助けになるかもしれない。
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