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歴史のダイヤグラム 1号車 鉄道に見る日本近現代史 みんなのレビュー
新書
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紙の本
歴史の視点
2021/09/16 13:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本近代史に関する書籍は、数ある。しかし、鉄道という視点で書かれたものは少ない。筆者は、日本近現代史の専門家であると同時に、鉄道についても造詣が深いので実現した書であろう。
紙の本
天皇・皇族、広範な文化人が登場
2021/11/07 21:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本政治思想史を専門とする大学教授であるが、『鉄道ひとつばなし』(講談社現代新書)など内容の濃い鉄道関連の著作も多い。朝日新聞土曜別刷りに連載されたコラムを新書にとりまとめたのが本書であり、副題「鉄道に見る日本近現代史」にあるように、明治から平成にかけての日本の歴史の断片を鉄道と絡めて、著者が考察する内容で構成されている。
天皇・皇族の鉄道利用、寺田寅彦・柳田國男・永井荷風・野上彌生子・与謝野晶子・谷崎潤一郎らの文化人の鉄道にまつわるエピソードによる近現代史の記述は、著者の学識のなせる技と思う。特に印象に残った例をあげる。◆昭和39年に刊行された小松左京著『復活の日』は、「チベットかぜ」により、それまで超満員であった通勤電車に悠々乗降できるようになるSF小説。50年以上前に今日の日本の状況を的確に予測している。◆昭和7年頃、思想家の橘孝三郎は列車内で村の年寄りの一団と乗り合わせた。その一団は、「日米戦争の可能性を語り、負けてもアメリカならそんなひどいこともやるまい。アメリカの属国になれば楽になるかもしれない。」と語っていたのを聞いた。知識人ではない村人の会話が日本の近未来を的確に予測的中していたことに著者は注目している。一方で、以下の解説はやや気になった。40年前の宮脇俊三著『殺意の風景』で、名古屋で国鉄の特急「南紀1号」を見送った後、近鉄特急に乗車、津には先着して「南紀1号」に乗り込むトリックが紹介されている。2021年の8月に運転された、「南紀81号」でも同じことができるというのが著者の解説である。この理由の一つとして、「南紀」は40年前も今もディーゼルカーのままとあるが、JRになって新造されたディーゼルカーは、高出力のエンジンを搭載し、加速性・高速性とも電車と遜色ない。わずか5日間のみ運転の臨時列車を見つけ出しての考察は流石であるが、「ディーゼルカー」に関するコメントは、鉄道に造詣の深い原教授らしくない。
紙の本
読み応えがありました
2021/10/18 16:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の日本の鉄道について示した、いわゆる歴史書の新書です。
朝日新聞の土曜日別刷り「be」に連載されている短い文章を集め、新書化した1冊です。普段読んでいる朝日新聞の土曜別刷りの文章を集めると、このように書籍化されるのかと「塵も積もれば山となる」をつくづく思い知りました。
短い文章なので、1項目当たり新書での紙幅はわずか3頁です。よって、スモールステップで読みやすいです。
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