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2021−2022の年末年始にかけて読んでいる本。
堀江さんのエッセイは明朝体にぴったりな端正さとちょうどいい具合のユーモアがあって好きだ。
新年に開いたページは「知のコンデンスミルク」172ページ。安物の即席ココアの話から、語学の達人であり優れた翻訳家であった哲学者、河野与一のココアにまつわるエピソードへ、このことが大正14年前後の京都でのことでそれは梶井基次郎の小説にカリフォルニア産レモンが出てくるあたりで…というこの思いがけず遠くまで連れて行かれる「横滑り」がとてもいい。
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手紙を読むように、ゆっくりと時間をかけて読み進んだ。わたしの知識ではわからない内容もたくさんあったけど、そもそも相手のすべてを理解できることなど日常生活においてもないのだ(開き直ってるんじゃないよ)。
背伸びもわかったふりもせず、わからないものはわからないままに受け取れるような、そういう読書を今年もたくさんしたい。
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芸術新潮の冒頭のエッセイを集大成したものだが、幅広い視点からのコメントは理解しにくいものがほとんどで、何度も読み返すことが多かった.フランスに関する話題が多かったが、なにせ疎い世界なので苦労した.このような文章を量産する知識と馬力に感心するばかりだ.
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自分が「モノ知らずのパーちくりん」だという自覚はあるつもりでしたがまたこの本が教えてくれましてね。自覚が足りないと。
題材もそれに対する作者の表現も「え。。分からない。」ばかり。くすん。
分からないものを分からないまま読み進むってのもいいものよ なんてまた読むんですけどやっぱムズいの。くすん。(2度目
こういう本を読んで共鳴したいなぁ。
そういうことが出来る人がいたら頭の辺りの空気を掬って自分の頭にかけよう。
評価が3なのは全て私のせいです。