紙の本
翻訳本へのハードルを下げてくれた一冊
2021/12/22 10:01
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投稿者:きなこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
翻訳本が苦手で、今まであまり手にとってこなかったのですが、本屋でぱらぱらと読んでみたらかなり読みやすくてポップで明るくてさらっと読めて「わっ、面白い!」と即座に思えて、今までの翻訳本への硬そう、難しそう、長そう、重そう、というイメージを払拭してくれました。
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柴田元幸先生の翻訳、ということで意気込んで買ったのだが、かなり微妙な作品。
東京にショートステイした米国人作家(日本人の親友役として出てくるのが都築響一であることからだいたいのキャラクターはわかる人には伝わると思う)が、いつのまにか東京に巣食う幽霊たちと出くわし、しっちゃかめっちゃかの東京体験をする・・・という筋書き。出てくる幽霊は太宰治、三島由紀夫、ラフカディオ・ハーンなどであり、米国人が幽霊という意匠も使いながら、東京という街のストレンジさをことさらに描いた、という視点自体は面白くはあるが、小説としてわざわざ読むほどの価値があるかというと・・・やはり微妙である。
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2018.4〜5月に日本に滞在した著者とガールフレンドの東京滞在期。
滞在中に摩訶不思議な体験をすることに。日本の著名人の幽霊(太宰、三島、荷風、植木等、菅原文太、黒澤明、東洋の魔女など)に出会しあたふた。
1964年の五輪や有楽町の親父の飲み街、東京タワー、原宿駅・・・それら懐かしい風景や歴史が郷愁を含め描かれる反面、コロナ禍での花見やソーシャルディスタンスなどがパロディーとなり描かれている。
テンポ良い展開で読んでいて飽きることなく読了。訳者の柴田元幸さんが専属の翻訳者だというところも興味深い。
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全然おもしろくなかった。適当に知ってる日本の情報を継ぎ合わせただけみたい。訳者のネームバリューでだまされた感じ。内輪ウケ?
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なんとも不思議な東京の風景。
今は亡き文豪や有名人と一緒に
しばし、私も幽霊になって東京に降り立つ(笑)
三島の奥さんってはじめて知ったし、なかなか新しい発見が随所に散りばめられている。
挿絵がコロナ禍の東京をなんとも和ませてくれる。
クックッと笑う作家のお顔を拝見してみたい。
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著者と翻訳者の素晴らしいコンビネーション。
著者のどことなくつかみどころがなく、それでいて思わぬ角度から鋭く斬り込んでくるシニカルさ、この世界観を楽しめたら堪らなく面白い。そしてその雰囲気も含めて余すことなく伝えてくれる翻訳の妙。思わずボッティチェリ疫病の時代の寓話も買ってしまった。
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なかなか酷かった。コロナで日本から脱出できなくて、その時の滞在記らしいが「著者が大好きな昔の白黒映画のスターがあちこちに出現して本人と絡む」という妄想劇で、おもんない疲れる。はげしくイタイ。こんなんブログにしたって誰も読まんだろ、ずれまくってる。この人一体何歳なんだろ?73歳。。。「日本への愛が溢れてる」違うと思うぜ。愛って悪いところも含めて他人から理解できないラインまで執着することかと思うが、ただの時代遅れのマスかきで、日本へのリスペクトには程遠い。すまん、しかし読むに耐えない。