紙の本
思い出ぼろぼろ
2021/10/01 12:43
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「痛みを伴うお笑い」は忌避されがちな現在ですが、「痛みを伴う思い出」が満載のこちらの著書は病み付きになります。
紙の本
あの頃が鮮やかに
2022/07/01 04:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
思いきって足を踏み入れた、サブカルの聖地・渋谷が甦ってきます。自分の目で見て体感する楽しさを、多感な10代に味わえたことは大きいです。
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渋谷直角さんの最新刊。
90年代のリアルな人間を抉り出している。まさに自分もあの時代を生きて、あまりにも心臓に突き刺さるようなヒリヒリする痛みを覚えながらページを捲らずにはいられない。サブカルの実態を痛切に描く作品なのに、本屋ではサブカル棚にひっそりと置かれていた。これもまた皮肉な現実。
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90年代って本当に記号の嵐!!!映画や音楽の固有名詞がファッションの一部だった頃。
今と違って系統がキッチリと分かれていたよね。
どの雑誌を読んでいたかで、その人の通ってきたカルチャーやファッションまでだいたい把握できる。
お笑いは関西では天素派と2丁目派で分かれていたな。
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いつの時代の若者文化も、過ごした人にとってはかけがえないもの。私にとっても90年代のサブカルチャーは、今の自分を形作ったに違いないかけがえないもの。
オリーブ時期もcutie時期もあったし、渋谷に行けば必ず寄ってたPARCO。yellowではないけどクラブでの思い出もたくさんある。
あの頃のフリマの様子もまさに!だし、岡崎京子やなななんキリコの漫画も読んでたし。トランスコンチネンツ、ワールドワイドラブ、ドゥファミリーとかもう懐かし過ぎて誰かと懐かしトークしたーい。
刺さる人には刺さる要素盛り沢山。
新高円寺の美術系専門学校って…。もしや。
ノスタルジーに浸れました。
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地元にいた10代の頃に憧れて追いかけていたトーキョー!って感じで、懐かしくもあり、当時の自分を思い出して恥ずかしくなったり甘酸っぱかったりで、面白かった!!!
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90年代版、ガールズブラボー!!
珍しく、希望、とゆうか、ほのかな未来への期待を感じさせるラストだったなー。いつもはカルチャー地獄変なのに笑。
これはきっと、作者の若かりし頃の思い出語りの側面があるからなんだろうなー。今までの筆者のメインテーマであった、サブカルを抱えたまま中年になってしまった者の苦悩、悲哀。これは作者が描くそういったヤツらの前日譚にあたる作品なんだろうなー。
ただ、サブカルとゆうか、時代(あと、青春)の暗黒面もしっかりと描いているので、個人的にはこのバランスが好きである。
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うわっ、この雑誌の表紙覚えてるよ懐かしいっっ。PARCOブックセンターに降りていく、あの階段の踊り場とか、BEAT UKのオープニング映像とか、あの頃を鮮明に思い出させるパーツパーツが丁寧に描かれていて、懐し死にしそうでした。登場人物たちの喋り方なんかも、あの時代らしい感じで、痛々しくて愛おしいです。あの頃に戻りたいとも思わないけれど、間違いなく自分を作った90年代カルチャーと、その洗礼を受けた人への愛情を感じました。