紙の本
人の繋がりがすごい
2021/12/15 20:33
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「死」が表に出てきたり、裏に潜んでいたりしながら、人と人とが複雑に絡まり合う、
とても不思議な小説です。
後味が良いのか悪いのかよくわからぬ。
紙の本
私には合わなかったです。。
2023/05/05 10:38
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投稿者:MissWhite - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きなアーティストが「面白い」と書いていたので読んでみたのですが…、読み進められませんでした。
理由は主に2つ。
・実際の死を取り上げている点
本作に出てくるのは現実に起こった事故や著名人の死です。
小説の中で起こった事件は架空のものであって欲しいです。
実際にあったことを話題にされると、読んでいるこちらは当時の自分の記憶を掘り起こさなければならない気分になります。
かつてあったエリカ様の「別に」という発言を知らないと、小説の中の登場人物がなぜ笑っているのか分からないです。
それでは小説の世界に没頭できません。
小説の中の話題は、小説の中で完結させて欲しいです。
また、芸能人の話題ならまだしも、一般人がお亡くなりになった悲惨な事故を一瞬でも取り上げるのであれば、その事故で今も悲しい思いをしているご遺族の方などがいることに思いを巡らせて欲しいです。
この小説は事故の取り上げ方が軽すぎるように感じました。
「死を題材にした小説…?」と疑問が湧き、読み進められなくなりました。
・文体に読みづらさを感じた点
好みと言われてしまったらそれまでですが、かっこ書きが多いこと、主語が明示されていないこと、などから、読みにくいと感じました。
以上の理由から、途中で読むのをやめてしまいました。
最後まで読めば印象が変わるのかもしれませんが、ちょっと厳しいです。
同じ作者の方の違う作品を読んでみたいと思います。
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一言でいえば、「死を扱った小説」ということになろう。
そのうえで長嶋有らしいなと思ったのは、物語の中で特にクローズアップされているのが「著名人の訃報に触れた(知った)瞬間」「大規模な災害で亡くなった人(とそれを知った瞬間)」というところ。
私たち一般人は、著名人の訃報を、それも、名前だけ知っているといったような人のそれを最初に知った時、何を思うのか。時代を象徴したような人、有名な出来事の渦中だった人、または同じ一般人だけれど、突然の事故でその命を奪われてしまった人など。
簡単に「R.I.P」と「発信」出来るようになったところも時代の大きな変化だし、それを少し皮肉な視点で描いているのもとても共感できた。
もちろん、死は新聞やテレビやスマホなどの「四角い枠」の中だけの出来事ではなくて、私たちにも死は地続きであり、大抵「唐突に」やってくる。
「死」という、もはや唯一とも思える、生物に平等に訪れる出来事をこういう形で描くのは新鮮だと思ったし、自分が様々な年齢になった時に何度も読み返したいと思った。
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フィクション(小説)の中にノンフィクションである『死』(有名人であったり)が散りばめられてる。
同じように(?)『死』は私たちの生活の中に突然入り込んできたりと散りばめられてる。
そういう予期しない『死』というものが、心を動かしたり、止めたり、衝撃的であったり、無関心であたったり。
ま、ま、そんな感じに捉えました。
最初は、う〜ん…とは思ったけど、だんだんと世界に入り込んでく感じでした。
終わりもすーーーっとフェイドアウトのような終わり方。
よかったと思います。
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初めての長嶋有さんの作品。
有名人の訃報を耳にして、それぞれが思いを巡らす。
なかなか登場人物の関係性や、結局主のストーリーが掴めず、誰にも入り込めないままなんとか読み終わった感じだった。
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今まで死について深く考えてなかったが、その人が生きてる間にどのくらい自分と関わったかで、その死に対する感じ方が変わってくることに気付かされました。
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引き続き、長嶋有さんブーム。
ブクログ点数が高かった&西加奈子さんの帯が気になったので購入、読了。
いやーーー、本作素晴らしい…
自分の人生観に影響を与える本ってなかなかに巡り合えないもんだと思いますが、久々に出会えた感がありました。
個人的に思ったのは「人は本当に前触れもなく、そして何気なく死ぬ」し、「その死が他人に与える影響はほぼ皆無」なので、「いつ死んでも良いように力一杯、後悔が無いように日々生きるべき」でした。
タイトル「もう生まれたくない」は、「もう生まれなくて良いように今を生きよう」という風に捉えましたが…
読み手によってかなり感じ方が違うと思うので、他の方の感想も読んでみようかと。
それにしても、長嶋有さんの文章良いですねぇ…
全体に「死」の雰囲気を漂わせながら、各登場人物の浮き沈みをフラットに描きつつ、そして長嶋有さんの装飾し過ぎないこの文体で…その全ての要素があるからこそ「死は何気なく訪れる」という結論が説得力を持っているように思いました。
あと、ちなみに西加奈子さんの解説が神ですね。
コレが無かったら作品の良さにすら気付け無かったかもしれないです…それは自分の読解力の問題かもしれませんが…
まあそれはさておき、とても良い出会いでした。
コレがあるから本は辞められないですね…(´∀`)
<印象に残った言葉>
・おじさんの言う「ちょっとの差よ」というのは端的に「死ぬか/死ななかったか」という意味だ。飛行機を一便遅らせていたら墜落していた、という「直感」の話に、おじさんの話は似ている。でもなにかが違う。(P26)
・誰もが、いつか死ぬことを認識している。でもそれが次の瞬間だと知ることだけは、できない。(P69)
・「彼が一番驚いていると思う」ということ「しか」思わなかった。そのときは。たとえば「もっと生きたかったろう」とか「やりたいことがあっただろう」というような「言葉」は、それは今になって「思う」ことだ。自分が今になって言葉を思うということでもあるし、夫も死んですぐにではない、きっと今ぐらいにそれを思っている。(P150)
・……初めて、復縁してほしいって言葉でいったねえ(P228)
<内容(「Amazon」より)>
「誰にも言わないままの言葉をいつか私はしたためよう。亡くなった人に、友達だと思っている人に。ネットに載せて読めるようなのではなくて、そう、空母の中の郵便局にたまる手紙のように」――。
マンモス大学の診療室に勤める春菜、ゲームオタクのシングルマザー・美里、謎めいた美人清掃員の神子。震災の年の夏、「偶然の訃報」でつながった彼女たちの運命が動き始める――。 スティーブ・ジョブズ、元XJAPANのTAIJIなど有名人から無名の一般人、そして身近な家族まで、数々の「訃報」を登場人物たちはどこで、どんなふうに受けとったのか。誰もが死とともにある日常を通してかけがえのない生の光を伝える、芥川・谷崎賞作家の新境地傑作小説!
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有名人の死や、話題になった事件の死に関して、世間話·雑談の中で、話されていく少し変わった話。話のつじつまを考えながら読むと、なかなか進められなくて、やっと読み終えた本。
「死」と聞くととても重いテーマなのか…と思うけれど、この物語は、ドライに話されていて、1つ1つの死が新聞やニュースで取り上げられているくらいの軽さで終わってしまう。何が言いたいのか、何となく消化不良な感じは否めない。
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うーむ思ったのと違う。それぞれの思いを同時期に起きた事件に死んだ有名人に絡めながら綴るんだが、先が明るくもないし、感動作の本の紹介文を見て購入したのですが、感動とは違うよ。なんで感動と書いてあるんだろうか、死は確かに悼む気持ち以外にないけど、受け取った登場人物の気持ちが私の気持ちではないですね。佐渡の三人を読んでここに来たんだが、あの流れとも違うし、戸惑いました。フダもゴルフのアイアンで殺されてしまうし、そこで今まで適当に相槌してた表現が理解出来た皮肉な結末。奥田英朗の様な何も可能性のない未来だなあー
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文庫本を買ったので再読。単行本を2回読んでいたので3回目。
現実やフィクションの、さまざまな死と訃報を通じて、、通じて、何を描きたいのかな。
ひとまず文庫の裏にあるような「死を見つめることで、生の大切さを描いた感動作」ではないことは確か。でも、色々な距離感がとても良いです。
全体的には感動しないけど、ちょっとした一つ一つの文に感動、というかしみじみします。
ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズから、X JapanのTaiji、声優さん、登場人物の持ってるマックまでいろんな人が亡くなる。
新年早々読む本でもないな、と思いつつも読んでて、で、この本を読んでる1月15日に、高橋幸宏の訃報があって、でも軽々しくRIPなんてとてもツイートできなくなる本だった。
登場人物が妙にオタクというか、アニメとゲームに詳しいのが、少し引っかかったのは、前に読んだ時と変わらず。
そういえば、長嶋有の作品は「愛のようだ」にしろ「佐渡の三人」にしろ今作にしろ、結構死が重要なテーマの作品があります。
なんだか謎めいた存在感でフキンシンちゃんのキャラが出てきます。
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図書館で借りて読んだ。
初・長嶋有作品。著者が男性とも知らずに先入観なく読み始めた。女性3人の主人公の人生が、絡まったり、寄り添ったり、離れたり。実際の有名人の訃報や時事ネタが要所要所で絡んでくる。期待して読み始めたが、それほどでもなかった。
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変わったお話。
最初、構成についていけず、ついていけても、なんなんかなー、このお話はと思いながら、最後まで読めました。
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読み応えがある。ずるずる惹き込まれる。年によって立場が変わっていって、それも当たり前なんだけど、面白い。
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読んだことないタイプの小説でちょっと難しくてずっと輪郭がぼやけたような状態で読み終わった。誰かが死ぬっていう決定的に悲しい出来事に濃淡があることに不思議だなあ、って感じた日を明確に覚えてるし悲しいはずなのに思い出すのは取るに足らないエピソードだし、共感する場面もたくさんあった。ぬるっとした印象だけどこれはこれで良いなあ。
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2019.1.13
もう生まれたくない 長嶋有
空母の郵便局に思いをはせるところからはじまって、空母のなかにいる自分、空母の郵便局の出されるのを待つ袋の中にとどまる手紙たちをおもうところで終わる。群像劇なので、最初の彼女と最後の彼女が同一人物なのかそうでないのか、読み終える瞬間もページを繰って確認しないと思い出せなかった。いまも、(わたしのなかから)どんどん薄れて忘れてゆく人々の姿や思いや出来事を、彼らのまわりで死んでいった身近な人や有名人や時代の人などを、なんとなく頭のなかでひっしにひきとめながら感想を書こうとしているけれど、わりとむずかしいみたいだ。
いちばん残ったのは、この作家は文章中でかっこ()を多用するなあ、ということかな。
実際に死んだ著名人と、架空の身近な登場人物たちの死を、同列に実名を出して記していて、こういうのありなんだ、と思ったこととか。
タイトルの、もう生まれたくない、に興味を惹かれて選んだ本だけど、意味が話の内容とつなげられなくて、読後に作家本人のインタビューを検索した。それによると、「もう生まれたくない」からこそみんな今を精一杯生きていくんだ、みたいなことを言ってて、
へえ、というより、はあ、と思ったのだった。まあそれ自体に思うところがあるわけではないけど、内容とのつながりにはまったくぴんとこない。ようするに、ピンとこない相性だったのかな。
それより、ずいぶん本を読んでいなかった。書き留めておこうと久しぶりにメディアマーカーを開いて驚いた!
あと数日でサービス終了になるところだった。いままでの、ぜんぶ、消えちゃうところだった。
よかった。それだけでもいま本を読んでよかった!