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大正の夢 秘密の銘仙ものがたり 桐生正子着物コレクション みんなのレビュー
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紙の本
華麗な銘仙の世界を、深いところまで!
2022/04/28 22:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
着物などには興味が無かった……桁違いに高価な上にパッとしなくて(すみません)着たら苦しくて全く魅力が無い、冠婚葬祭稽古事以外に着る意味を見いだせない…………
そんな私の意識を180度変えた、素敵な柄の着物、着たくなる着物、それが銘仙!
大正から昭和時代に織られた銘仙の中でも選りすぐりの素晴らしい柄(高価なコレクターズアイテムレベル)を一挙公開!という画集のような意義もありますが、更に、
「銘仙(着物)を着たくなる」「来たくなった人向け」という勧誘書でもありますし(コーディネイトアイディアあり)、更に、
銘仙の歴史
銘仙の産地、時代の見分け方
織り方
も簡単に解説してくれています。
好みの銘仙がいつどこで織られたものか気になるのはファン心理でもあり、時代が分かれば着用に耐えるかどうかの判断もしやすいので購入の基準にもなります。(あまり古いと破れそうなので着られない)
織り方でだいたいの時代や産地の見当を付けられるようですが、銘仙は大量生産の庶民的織物というイメージでしたが、手織されていたものもあるということです。
好きな銘仙の産地が分かれば聖地めぐりもしたくなるでしょう。
なかなか実用的です。この見分け方が分かりやすいのでこれから使われそう。
大胆なデザインの多い銘仙ですが、その着想はどこから来たのか、デザインの源流にも触れられています。アールヌーボー、アールデコが影響したとはよく言われていますが、ロシアアバンギャルド、シュールレアリスム、アメリカンファッションなども。全てに実例が挙げられています。
個人的に好きな物ばかりなので、「道理で銘仙とは趣味が合うはずだ」と妙に納得。
そのような点のみにとどまらず、更に、
「(当時としても、現代においても大胆な柄の)銘仙を着るとはどのようなことなのか」という銘仙と着用者にこめられた精神までにも踏み込まれています。
銘仙紹介本にとどまらずなかなか鋭い本です。
21世紀にアンティーク着物を着て街を闊歩するような人には、まさにそれ!と思える事でしょう。
一番新鮮だった記事は大正天皇の優しい庶民的な性格が大正デモクラシー、自由な柄の銘仙を生んだのではないか?という寄稿。
大正時代は15年しかなく、その後半は実質のちの昭和天皇が摂政として仕事を引き継いでいたので大正天皇はかすみがちな存在なのですが、子供たちを可愛がり、庶民に気さくに話しかけるなど、普通に優しい人らしいのは伝えられています。(大正天皇は色々言われているけれど、和歌より漢詩が得意で御製が残っており、漢詩を作るには押韻、平仄、引用などの知識が必要であり、文字数も多くて言いたいことも沢山盛り込まなくてはならないので、感情豊かで思想豊富と推測でき、大変聡明な人ではなかったかと私などは拝察しております)
その執政者の人柄と自由な時代の空気を関連付けて評価しています。
大正天皇の人柄が自由な柄ゆきの銘仙を生んだとは素敵な説で、ちょっとファンになりそう。
紙の本
銘仙
2022/03/05 18:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大胆でポップな色使いと柄が魅力的な「銘仙」コレクションが素晴らしい。
かつては普段着だったんですよね、こんなカワイイ着物普段からキレてたなんて羨ましい。
一緒に掲載されてる小物や履物も可愛くてステキです。
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