0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎さんが選んだ短編小説集。
期待して読んでみましたが、私には「残念ながら」という感じでした。
収録作品は
・賭けの天才(眉村卓)
・休憩時間(井伏鱒二)
・コカコーラ・レッスン(谷川俊太郎)
・工夫の減さん(町田康)
・煙の殺意(泡坂妻夫)
・神々(佐藤哲也)
・侵略(佐藤哲也)
・美女(佐藤哲也)
・仙女(佐藤哲也)
・杜子春(芥川龍之介)
・ヘルメット・オブ・アイアン(一條次郎)
・先導獣の話(古井由吉)
・サボテンの花(宮部みゆき)
ヘルメット・オブ・アイアンは、杜子春のオマージュ作品です。おもしろかった。
投稿元:
レビューを見る
町田康、一條次郎◎。
一條次郎という作家は知らなかった。
古井由吉はこういうのも書いてたんだ、という発見。それを伊坂は選ぶんだ、というあたりが、ちょっと信頼できる感じがする。
投稿元:
レビューを見る
まえがきで、伊坂さんは「小説の惑星」について「子供のころから今まで読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めてみました。これはまさしく僕にとっての小説ドリームチームです」とおっしゃっています。
載っているのは
「賭けの天才」眉村卓
「休憩時間」井伏鱒二
「コカコーラ・レッスン」谷川俊太郎
「工夫の減さん」町田康
「煙の殺意」泡坂妻夫
『PlanB』より
「神」「侵略」「美女」「仙女」佐藤哲也
「杜子春」芥川龍之介
「ヘルメット・オブ・アイアン」一條次郎
「先導獣の話」古井由吉
「サボテンの花」宮部みゆき
伊坂さんはやっぱり作家ですからある意味天才だと思うのですが、天才と凡人(私のことです)は何と違うものなのかと思いました。
伊坂さんが選んだのでなければ絶対に読んでいないと思う作品ばかりでした。
伊坂さんが編者あとがきで「完璧な小説」とおっしゃっている「先導獣の話」は全くわからなかったし、「コカコーラ・レッスン」は既読でしたが他の詩の方が好きだと思いいつも素通りしていました。
私にとてもわかりやすかったのは、泡坂妻夫さんのミステリーと、芥川龍之介の「杜子春」の後日譚ともいえる「ヘルメット・オブ・アイアン」。これは芥川龍之介が好きなこともあり、面白くて大笑いしながら涙まで流して読みました。「杜子春」と続けて載せてくれたのも粋で親切な計らいだと思いました。
一條次郎さんは他の作品も読みたいと思いました。(2015年度の新潮ミステリー大賞受賞作家だそうです)
わからない話もありましたが、伊坂さんの好みがまた少しわかってきた気がしました。
「オーシャンラズベリー篇」も続けて読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
色んな作品があってとても面白かったです。
何言ってるか分からないけど、読んでて心地よい作品が何個かありました。
投稿元:
レビューを見る
伊坂幸太郎さんオススメの短編集。
こういう小説に影響を受け、あの面白い作品ができるんだな〜…という感じ。
楽しい作品もあるが、読みづらい作品もあり、ま、当然ですが人それぞれですね。
私は『オーシャンラズベリー』は別に読まなくてもいいかな〜笑
投稿元:
レビューを見る
伊坂さんの思考の一端に触れたく、購入。
まえがきで触れている
「小説を見限るのはこれを読んでからにして!」
との想いが込められた伊坂セレクトの短編小説集。
恥ずかしながら、未読のものばかりだったが、
読後、やはり小説は面白いと思えるものが多かった。
本書は10編の短編小説から構成されているが、
私が読んだ中で特に面白かったものは、以下の5編。
・賭けの天才/眉村卓
・コカコーラ・レッスン/谷川俊太郎
・煙の殺意/泡坂妻夫
・杜子春/芥川龍之介
→ヘルメット・オブ・アイアン/一條次郎
・サボテンの花/宮部みゆき
杜子春の後日譚になるヘルメット・オブ・アイアン
の短文かつ軽快なテンポで場面転換していく様子は
読みやすく面白かったし、
サボテンの花は、無駄のない構成と伏線を鮮やかに
回収しているところは、さすが宮部みゆきさんだなぁ
と感動してしまった。
あえて1番良かったのをあげるとしたら、
谷川俊太郎さんのコカコーラ・レッスンだろうか…
これは、何度か読み返してしまった。
言葉と現実の出会い、未知の言葉の出会いという
『体験』を文章に落とし込んでいるところに、
こんな小説があるのかとハッとした。
最初はよく分からず、何度か読み返すうちに
どんどん深みにハマっていった感じがする。
一通り読み終えた後、伊坂さんのあとがきを読んで
気になった作品を振り返るとまた違った読み方が
できるのも面白い。
続いてオーシャンラズベリー篇も手に取ってみたい。
投稿元:
レビューを見る
◇まえがき
■「賭けの天才」眉村卓
ショートショート。
■「休憩時間」井伏鱒二
ザ・井伏。
■「コカコーラ・レッスン」谷川俊太郎 ★
これは凄い。
科学者のユリイカにありそうな。
収録作も正確なフレーズも忘れてしまったが、中島らもが「空が俺を貫いた」のような表現をしていたことを思い出す。
■「工夫の減さん」町田康
町田康に飽いてしまった後の作品なんだな。
読み返してもいいなと思った。
■「煙の殺意」泡坂妻夫
なるほどなるほど。
■『PlanB』より 「神」「侵略」「美女」「仙女」佐藤哲也
掌編。
この作品自体はあまり、だが、他の作品も読んでみようかな。
■「杜子春」芥川龍之介
■「ヘルメット・オブ・アイアン」一條次郎
ノット・フォー・ミー。
■「先導獣の話」古井由吉 ★★★★★
この作品に再会できたのが嬉しい。
確か高校生のころに2ちゃんねるで、「人間をこう表現できるなんて」「これが人間なのだ」といった書き込みを見て興味を持ち、図書館で講談社文芸文庫を借りて読んだのだった。
確かにそう思った、が、肌身の実感ではなく、小さい音で「人間をこう表現できるなんて」と繰り返したに過ぎなかった。
その後二十歳手前で「杳子・妻隠」「男たちの円居・雪の下の蟹」「女たちの家」を読んで、「人間をこう表現できるなんて」が、ゥワンウワンウワンウワーンと躰の内部で反響するような読書体験をした。
その後読み返さねばと思いつつ遠ざけたままの15年ずっと電車通勤を続けた今、読み返して、「人間をこう表現できるなんて」!! と最大音響で、フォントサイズ最大で、蘇った!!
自分メモ。
黒沢清「キュア」、伊藤計劃「虐殺器官」、J・G・バラード「コカイン・ナイト」の系列。
諸星大二郎「不安の立像」。
なんと「杳子」は山口小夜子で映画化されている!
■「サボテンの花」宮部みゆき
人情。
◇編者あとがき
投稿元:
レビューを見る
他の人が面白いと思ったり絶賛してる自分じゃ普段選ばないような本が読みたい!あわよくば短編!って我儘が全て叶った本。この本に収録されている話を全部面白いと思える人は相当レベル高いと思う。
超面白いと思ったのはサボテンの花。完璧な良い話、全人類に読んでほしい。逆ソクラテスの元になっていると思う。次に煙の殺意。この2つは両方ミステリーだから本の好みが浮き彫りになる。逆に「なにこれ?」って困惑したのがコカコーラ・レッスンとヘルメット・オブ・アイアン。「これ小説って言えるん?」ってなった。休憩時間と先導獣の話は他の人は結構絶賛してたけど私は読み辛かったな、教室の休み時間の感じとか満員電車とか自分も味わったことがあるような内容なのに何故か合わなかった。
好みはさておき自分じゃ選ばないような作品に出会えるのは面白いからもう1冊の傑作選のオーシャンラズベリー編も買おうと思う。
投稿元:
レビューを見る
賭けの天才 眉村卓
サボテンの花 宮部みゆき
この2作品がお気に入り。
この本を読まなければ、2人の作品を読むことは無かっただろう。他者の薦めは自分の視野を広げてくれる良い経験だと思ってる。普段なら読まないような作品に触れる機会で、他にも面白い小説があることを教えてくれる。今度他の作品読んでみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
おもしろいと感じるポイントはやはり人によって変わるな。
『先導獣の話』はそれほどおもしろいと感じられなかった。
投稿元:
レビューを見る
眉村卓「賭けの天才」
こんなに短いのにこんなに不穏な終わり方ができるなんて驚いた。
井伏鱒二「休憩時間」
すごく好き。同じ経験はないはずなのに、なぜかはっきりと情景が目に浮かぶ。
休憩時間の独特な雰囲気を久しぶりに思い出した。
学生のときの自習時間にだんだんざわざわしていく様子とか、音楽の時間のそれぞれが練習して雑多な音が響いているところ、部活の走り込み中に聴こえてきた吹奏楽部が個人練習する音…そんな思い出というにはあまりに些細な記憶が呼び起こされた。
谷川俊太郎「コカコーラ・レッスン」
模試か過去問で読んだ気がする。。。
不思議な浮遊感のある作品。
町田康「工夫の減さん」
落語のような雰囲気。軽やかだけど悲壮感もある。
泡坂妻夫「煙の殺意」
関わりがなさそうな2つが実は…というのが伊坂幸太郎っぽい!と感じた。
佐藤哲也『Plan B』より「神々」「侵略」「美女」「仙女」
不穏なのにひとつひとつでにやりとしてしまう。
芥川龍之介「杜子春」
一條次郎「ヘルメット・オブ・アイアン」
SOSの猿はもしかしてオマージュ?
古井由吉「先導獣の話」
1番好きだったかもしれない。
自分も通勤中になんで毎日わたしは運ばれているのか。電車に乗るというよりも、格納されている気持ちになることがある。精神状態によって感想が変わりそう。
宮部みゆき「サボテンの花」
よかった。読み終えたときに明るい気持ちになる。
小学校の国語の教科書の後半、資料編?読み物?として載っててほしい。
投稿元:
レビューを見る
ウィットの効いたものから、感動もの、あらすじを言おうにも言えない純文学まで網羅した短編集。
それぞれ良さがあり、伊坂氏はセンスいいなあと思う中で、「杜子春」からの「ヘルメット・オブ・アイアン」は最高でした。
投稿元:
レビューを見る
概念的な話をしてる系の話は肌に合わなかった
ミステリーや普通に話が進む系の話は楽しめた
ヘルメットオブアイアンはすごかった
小説でこんなに勢いがあり意味不明な話を読んだのは初めてかもしれない
投稿元:
レビューを見る
伊坂幸太郎の狙い通り(笑)、本当に素敵な小説ばかりで、小説の可能性や面白さを再確認できました。
中でも私のお気に入り。
井伏鱒二「休憩時間」…この学生たちのやりたい放題(?)で自由で、硬派な感じや雰囲気が最高。「若者」じゃなくて「若人」というほうがしっくりくる。自重自治な雰囲気。それでいてやっぱカオス。
町田康「工夫の減さん」…切なさを感じる読後感。でも「生きてる」ってこういう「臭さ」が多かれ少なかれ誰にでもあるはずなんだよな、と思わされる。
泡坂妻夫「煙の殺意」…ただただ面白い。自分の中で、色々キャスティングされました。もちろん昭和の俳優で。
宮部みゆき「サボテンの花」…伊坂幸太郎さんの原点、と言われたら、うむ、と頷ける作品。この作品の楽しさや読後の心のあたたかさは、私にとっても素晴らしい経験となりました。この一冊の中で一番好きな話です。(伊坂幸太郎さんのあとがきにも強く同意!)
オーシャンラズベリー篇も読みます!!
投稿元:
レビューを見る
最初、レベル高っ!って思って、でも途中から面白くなってる自分がいた。
なんかよく分からないのもあったし、難しいのもあったけど、なんか読み終えると満足感があって不思議な気持ち。。