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30年間毎日毎晩飲み続けた酒を辞めてから4年。 痩せた。 よく眠れるようになった。 出費が大幅に減った。 そして、仕事がはかどった。 大変だったけど、いいことづくめなのだそうだ。
2022/12/02 10:54
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年間毎日毎晩飲み続けた酒を辞めてから4年。
体調不良でもなく、ドクターストップでもなく、ある日突然「辞めよう」と決めてやめたのだと。
そこにいたるまでの思考の遍歴。
なぜ、酒を飲みたいと思うのか。
それは、人生に満足していないから。
もっと、楽しいはずだと思うからなのだと。
思うようにいかないから、酒を飲んで気分を晴らす。そして翌朝に後悔する。
著者はそれをある日やめた。
すぐに禁断症状が現れる。
「『こんなにも苦しい思いを和らげるためには酒を飲むしかない』と思い、『あ、そうだ、俺はその酒をやめているのだ』と思い出して絶望するということを7秒に4回繰り返していた」
だが、3ヶ月が経ち、6ヶ月が経ち、1年をが過ぎても、断酒は続いていた。
飲んで食べ過ぎないから、痩せた。
深酒しないから、よく眠れるようになった。
お酒にお金を使わないようになったから、出費が大幅に減った。
そして、仕事がはかどった。
大変だったけど、いいことづくめなのだそうだ。
かなり、参考になった。
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シラフで居続ける勇気よ
2022/11/27 03:31
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投稿者:TS - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は町田さんほどの酒徒ではございませんが、やらかしたことは数知れず。正気で居続ける狂気、それは勇気の裏返しかな、と。町田節の断酒奮戦記は、真撃に生きる人の伝記第何章の如し。
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30年間毎日毎晩飲み続けた酒を辞めてから4年。 痩せた。 よく眠れるようになった。 出費が大幅に減った。 そして、仕事がはかどった。 大変だったけど、いいことづくめなのだそうだ。
2022/11/24 11:23
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年間毎日毎晩飲み続けた酒を辞めてから4年。
体調不良でもなく、ドクターストップでもなく、ある日突然「辞めよう」と決めてやめたのだと。
そこにいたるまでの思考の遍歴。
なぜ、酒を飲みたいと思うのか。
それは、人生に満足していないから。
もっと、楽しいはずだと思うからなのだと。
思うようにいかないから、酒を飲んで気分を晴らす。そして翌朝に後悔する。
著者はそれをある日やめた。
すぐに禁断症状が現れる。
「『こんなにも苦しい思いを和らげるためには酒を飲むしかない』と思い、『あ、そうだ、俺はその酒をやめているのだ』と思い出して絶望するということを7秒に4回繰り返していた」
だが、3ヶ月が経ち、6ヶ月が経ち、1年をが過ぎても、断酒は続いていた。
飲んで食べ過ぎないから、痩せた。
深酒しないから、よく眠れるようになった。
お酒にお金を使わないようになったから、出費が大幅に減った。
そして、仕事がはかどった。
大変だったけど、いいことづくめなのだそうだ。
かなり、参考になった。
紙の本
エッセイ的文学
2022/03/23 16:19
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
”たかが”禁酒を作家の言葉でいとも壮大に、いとも心地よく説いている。
共感はしないが、納得できるところは多い気がする。
さすが町田康。文学的エッセイ、エッセイ的文学。
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本屋さんで平積されているのを見つけて驚愕。町田康がお酒をやめる!?!?
お酒を飲んで楽しくなる、というのは理性がどこかへ行ってしまった状態。ここまでくるとさらに楽しくなりたいから、どんどん飲むし、どんどん食べる。
ここまでくると次の日の二日酔いは必須。なんとかお酒との付き合い方を考えないと〜と思いつつ、現状維持をしてきた酒徒の私。
酔って楽しい状態はそのときだけだから、酔いが覚めた瞬間にそれはなくなる。そして襲ってくる二日酔い。プラスじゃなくて、むしろマイナス。
そもそも強い刺激を求めすぎるのがいけない。すごく楽しいことなんて滅多にない。それが人生。だからつまらなくても、それをアルコールに求めない。
すごい!楽しい!状態の手前でやめておくのがベストなんだけど、それがなかなか難しい。酒でよい気分になるというのが、強い刺激を求めることだから、これはもう中毒なのよね。
ということを覚えておいて、お酒を飲むときに思い出せるといいなと思いつつ、それを思い出すのは絶対二日酔いのときだろう。
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2019年11月刊。朝日新聞の書評にあった気がするが見つけられない。流し読み。はじめの数項目読んでいったん止めたが後半面白い。
禁酒の効果として、ダイエット、睡眠の質向上、経済的利得、髄脳のええ感じによる仕事のはかどり、という。
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序盤は、期待していた通りのおちゃらけたポンチな断酒エッセイってな感じで笑いながら読んでいた。
でも中盤から予想以上に本気な断酒の心得が始まってビックリしてしまった。
エッセイというか自己啓発書のようなノリですよ。
どれくらい本気の内容かというと、こんな本を読んではいるものの断酒なんてするつもりはさらさらなかった自分が『あれ、これはあたしも酒をやめないとマズいんじゃあなかろうか』なんて考えてしまうくらいに本気の内容だった。ガチのやつじゃん。
文章としては相変わらず面白いこともたくさん書いてはいるんだけどね。
だけども自分が求めていたのはそういうのではなかったかなー、って。
そんで終盤にはまた気楽な断酒エッセイに戻るのだけど、本一冊を通した印象としては思っていたよりもお堅い印象になってしまったかな。
あと、宮崎智之さんという方は存じ上げなかったのですが、解説がとても良かったです。
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家内に勧められた。老齢ボケが進んでしまう前に、これを読んで断酒あるいは大幅節酒してほしいとのこと。この著者は飲酒すなわち人生というタイプであり、その当人が断酒宣言をして3年間実施して改心したという体験談である。このタイプの酒飲みは、あまりにも身勝手、無頼、大袈裟でちょっと避けたいが、なるほどと頷くところもあった。
愛飲家は自意識というか自分の理想を大事にする傾向が強いと思うが、その分現実との落差が大きくなる。その落差を気軽に埋める手段の一つが酒だと著者は言う。私はそんな不味い酒を飲まないぞと言いたいが、落差のある人相手でも酒の席ならば相手しやすいこともある。もとより美味い酒となる友人は区別して大事にする。
自分のことを自惚れないことだ。自分は普通のアホに過ぎないのだから、自分の外にある現実を謙虚に受け止めることだ、と著者は続けて述べている。それはもっともだが、何かに自我を発揮しなければやっていけないのが人間ではないか。後半まとめの部分であるが、とはいえ自分を低くし過ぎて虚無に落ちてはいけないとしめているので安心した。
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禁酒2週間程で読みました。アルコールを断つことで得られる良い事はまさにその通りで今実感しています。
でもこの本を読んで面白いのは酒をやめる時に思う様々な思考が書かれていてどれも共感出来る事。
兎にも角にも酒酒酒。ああ自分はアホだと認識しよう。
禁酒3ヶ月後にやってくるここに書かれた内容を期待しこれからも禁酒を続ける!
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文庫になるまで待ってようやく購入。著者の文体はあまり得手ではないがたまに深く心にささる一文があったりして切り抜いたり書き留めたりすることが多いのだ。
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会社のおじさんが貸してくれた。途中、中だるみ?くどくて集中力に欠けてしまった。他人と比べるな、普通よりアホと思えのあたりは良かったけど、最終ふつうだったな。
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お酒を飲まずに過ごしてる酒飲みの思ってることや考えてることについて書いてある本。
しかもフォントが岩波文庫の活字か?と思わせるクラシックな字体。
前半は酒飲みの繰り言が延々と続くのだが、
半分くらいのところで突然、自己相対化と幸福感の相対性について語られ、人生は徹底的にこだわりを解かれ相対化されていく。
例えば
人はみな幸福を追求する権利は有しているが、だからといって全員が幸福になることが保証されているわけではない。(わたしもこれには非常に共感する。「人は本来平等である」と言うと「それは理想であって現実的にはあり得ないことだ」と当たり前のことを言って食ってかかってくる人がいるが、その人たちは、幸福になる権利のことも幸福の保証であると勘違いしてしまうのかもしれない。)
とか、
楽しんでやれました!という優勝選手の言葉をマに受けて、楽しめば優勝できる、と原因と結果を取り違えてしまう人や、成功した人の体験談を聞いて、同じようにすれば自分も成功できると考えている、与えられた条件を考慮に入れない人などが世の中にはけっこういること。…とか、
そもそも楽しまんとあかんのか?と問いかけ、「本当の楽しさのただ中あるとき、人は、自分はいまどれほど楽しいか? と考えることはないし、それを記録して証拠を残そうとも思わないはず」と喝破する。ほんとにその通りである。これがわたしやにーみくんが「思い出づくり」という概念を毛嫌いすることとも通底していることを感じた。…こととか。
酒飲みの理屈は「私たちには毎日を楽しく暮らす権利がある→にもかかわらず今日一日、あまり楽しくなかった→私は今日のうちに私のためだけの楽しみを味わわねばならぬ=飲酒」なのだからこの前提を壊せば飲酒に結びつかない、として、
自分はアホやと思えばよい、と提唱。なぜなら、
・自分が人並み以下やと思っていれば、他人が少々自分をないがしろにしても腹が立たない。怒りがわく理由は、自分が偉いと思ってることだから。
・自分はアホやと思っていれば、人のことをバカにしてスルーしてしまわず、「へ〜なるほど」といろいろ学ぶことができる。
・普通のことでもカンタンによろこべてすぐ幸せになれる。
でもそれが高じると、プラスマイナスゼロのところに近づいて虚無的になりがちなので、それを防ぐためには自尊心も持たねばならん。自分がアホやと思うことと、自分を卑下することは別のこと。という話に移る。
自分を切り下げるといろいろメリットはあるが切り下げすぎたらあかん。そのために、基準を他人との比較に置くな。そしたら自分をアホと思いつつ尊重することができる。でもだからと言ってその場所から他人を見下したら元の木阿弥やで。と。
終盤で、酒を断つとどういうことが起こるかが述べられる。
いちばんのメリットは、脳髄がええ感じになって仕事が捗ることであると著者は言う。しかし、それは凡才が天才になるということではない、という但し書きが付いている。
それから、精神に余白ができることを述べている。余白が���ると小さなことを喜びとすることができそれこそが幸福である、と。
対して、リスクとしてあげられているのは、人間関係が薄くなっていくこと。でも、「人生とはもともと寂しいもの」であると筆者は言い切る。
最後に酒を愛する大伴旅人の歌が紹介され、
この代にし樂しくあらば来む世には蟲にも鳥にも吾はなりなむ
生者遂にも死ぬるものにあれば今世なる間は樂しくをあらな 等々。
締めの言葉はこちら。
「酒を飲まないからといってあまり賢くない人が賢くなる訳ではない。けれども酒を飲むと賢い人が阿呆になる。そして阿保はもっと阿呆になる。どうやらそんなことのようだ。」
いやいや、その通りでございます(合掌)
*三鞭酒=シャンパン← この本でわたしが新たに知った言葉
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自分は断酒をはじめて今日で70日。
断酒について調べると、町田康さんが断酒をした作家という事で名前が出てきてこの本を知った。
酒と幸福についての深い考察が読んでいて楽しい。
新しい視点
町田康さん独特の言い回しや表現で、新しい視点から酒との関係を考える機会を得た。
断酒の違和感
本書では、病気などではなく、突然酒をやめることへの違和感に焦点が当てられている。
酒を常に飲んでいた人が急に飲まなくなる状況は、一種の悟りのように感じられ、自己探求にも繋がるのかと感じた。
酒と幸福
酒を飲むことと幸福について。
人々は幸福になる権利があると信じ、そのために酒を飲むことを理由づけることが多い。
しかし、幸福になる権利などそもそもない。
幸福になる権利があるという観点から人は酒をやめることができない。
自己認識改造
酒をやめるには、自己認識の改造が必要であると強調している。
自分を賢く、偉いと考えることが現実の不満や鬱憤を生み、それが酒の摂取に繋がるという理論はとても的を得ている。私もそうだった。
酒と人生
酒を飲んでも飲まなくても、人生は寂しいものであるという言葉に共感した。酒の有無は、人生の寂しさを変えないのである。
酒と賢さ
「酒を飲まないからといってあまり賢くない人が賢くなるわけではない。けれども酒を飲むと賢い人がアホになる。そして阿呆はもっと阿呆になる。どうやらそんなことのようだ。」
この一文はこの本で町田康さんの言いたかった事のまとめのように思える。
町田康さんの面白おかしい文章で、酒との関係や幸福についての一般的な考え方に疑問を投げかけてくる愉快な1冊。
酒飲みも飲まない人も是非読んでみてほしい。
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クセのある文体で序盤はなかなか読みづらかったのですが、途中から心地よくなってきて、終盤にはまんまと断酒するべく決意をさせられた。阿呆だからな。
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酒と幸福の考察について、これまで自分にはなかった考え方を知ることができた。自分をどう認識するかが大切だ。