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紙の本
戦争後の法の正義
2022/02/20 16:52
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
平和ボケしている現代から過去を見つめ直す物語である。第二次関大戦末期のインド洋での日本軍作戦行動に関わる、民間商船を拿捕する作戦の遂行の末、捕虜を多数殺害した事件は、私が知らなかったことであり戦後の戦争裁判の人間ドラマは、心をとらえて離さなかった。戦争と国家の所業、人間の尊厳、そして法の正義を真摯に問いかける。人は立場により物事を判断して、自らの行動を決めていく傾向がある以上、戦争を遂行する軍隊の中で、人道上許されぬ行為が起きてしまうのだろう。戦争は正しくないからこそ、結果はいつも悲劇だらけだ。
紙の本
日本の教育を見直すべき
2022/02/24 10:42
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
大東亜戦争中に日本海軍が商船を沈没させ、乗組員を処刑した。国際法上認められない人質の処刑の真相を追う。それは艦長の判断なのか、それとも司令部からの命令なのか?
実際に起こったビハール号事件を当事者、関係者の証言と辯護士が独自に入手した証拠をもって裁判に臨む。死刑は回避できるのか?
戦争には勝者はいない。加害者側もその重責を負い、残りの人生を過ごすことがどれだけ苦しいかを再認識した。若干、戦勝国よりの発言が気になったが。いい悪いは別としてこのような内容を教えられることがないのが残念です。
紙の本
信念を貫いた先に
2022/01/15 21:36
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
太平洋戦争中に英国商船を撃沈し、その捕虜たちを大量虐殺した事件に対する戦後の裁判における被告と弁護士の姿を描きながら、敗戦から立ち直るために日本人に必要だったことが浮かび上がってくる。
戦勝国の米英などの復讐や勝敗を際立たせるために使われた戦犯裁判では、裁判というのは名ばかりな事例が多い中、本書の弁護士鮫島は、事件の概要を知り、担当する被告五十嵐元中将の死刑を回避しようと、「法の正義」の下に孤軍奮闘する。
一方、五十嵐は自分の行為を受け入れ、死刑が当然と主張する。それでも、鮫島は己が正当に弁護することが五十嵐だけでなく、敗戦から立ち直らなければならない日本にとって必要だ、という信念を持つようになっていく。
この鮫島の姿に五十嵐も心を動かされる。この両名の心のあり様が、読者の心をも打つと思う。
この二人のように信念を貫くことは決して簡単なことではないが、今の社会においても必要なことではないか、と感じさせてくれる。
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