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土地は誰のものかという根本的なことを問う
2022/05/24 10:35
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投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、人口が減少し、空家や空地(所有者が不明という問題を抱えて)が増えていく時代に、そもそも土地は誰のものか、こうした時代に立ち向かうべきかを提示するもので、著者の年齢を感じさせない意欲を見習いたい。
著者は、司馬遼太郎の嘆きや課題を絶えず引いている。思いはここに集約されているのだろう。
本書を見ていくと、
第1章 土地基本法と土地政策 を取り上げる。
土地基本法といっても、バブル時代に制定された内容と空家や空地が増えていく時代に合わせて改正された内容に違いがある。当然、土地政策も変わる。その当否は別として。そして、現在ある問題を摘出する。
第2章 日本史の中の土地所有権 で、変遷を解説する。
特に明治維新で、近代化が進められるが、権力として土地が人民支配に欠かせないことは変わりなく、課税対象でもある。土地の所有者を明らかにした時代ともいえ、明治の大日本帝国憲法の規定と戦後の日本国憲法の規定がほぼ同じであることを指摘する。現在なされる憲法改正の論点のズレも感じさせる。
第3章 外国の土地所有権 で、日本との比較を行う。
ここで都市計画の観点から、土地所有権とは、だれが所有しているかを比較して、今後あるべき姿を考えさせる。ここまでくると、日本で空家、空地が増える構造を感じさせる。海外では起こりにくい現象であることを。
第4章 田園都市論 で、都市のあり方に迫る。
過去、田中角栄の日本列島改造論に対する大平正芳の田園都市国家構想がある。現在は、岸田総理の構想であろうか。
都市はコミュニティが弱くなる傾向があり、都市計画(設計)はこの課題を克服しないと、貧弱な自助に頼らざるを得なくなり、地域社会が崩壊していくことを暗示させる。
第5章 現代総有 で、土地所有権をあり方を問う。
これまでの展開で、人口が減少し、空家や空地(所有者が不明という問題を抱えて)が増えていく時代に、個人や法人に絶対的ともいえる所有権を持たせ、相続・承継させることの問題を指摘するが、これを克服しない限り負のスパイラルに落ち込んだままとなることに警鐘を鳴らす。
現代の総有の主体はどうあるべきかまで言及し、今ある課題に向けた取り組みを提起する。
日本の貧相な駅前開発
2022/03/19 19:06
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
バブルのころ、テレビで「今までの歴史の中で、今日は土地が一番高い日、そして、未来に向けては土地の値段が一番安かった日」といい放つている人がいた。それをほとんどの人が暴言とまでは思わなかった。中都市、小都市の駅前の貧相な開発、あれを見てしまうと、いかりや長介さんじゃないが「駄目だ、こりゃ」と思ってしまう
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