紙の本
【数多のアニメが生まれ終わる世界で、第一線で愛され続けたい】
2022/11/05 18:28
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ制作に情熱をかける人々の夢と希望を描く番外編な物語。
今の時代、何かに楽しみを見出だせる人は幸せだ。
楽しみは表裏一体だからこそ、苦難も乗り越えられる。
アニメに何か救いを求める視聴者。
その想いに応える為に虚像を実在以上の魅力に創り上げる制作陣。
思い入れのある現場だからこそ、衝突は絶えないし、傷付く事もある。
アニメ業界は移り変わりが激しい。
一緒に駆け抜けたクールが終わっても、次の現場で巡り合う。
歩み続けるのは、共に見たい感動と景色があるからだ。
紙の本
伴走アニメ
2022/08/23 17:41
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「夜の底の太陽」
太陽のお母さんみたいな人は苦手だな。
子供に楽しみは必要ないと思ってる。ただ、成績を上げる事、そのための知識が増えればいいと思ってる。
たぶん「子供の為を思って禁止している」と言うに違いないが、自分の為だろうが。
一番好きな作品「ハケンじゃないアニメ」
子供時代に好きだったアニメを思い出して胸が熱くなった。
ニイ太のような幼児向けアニメは子供時代を一緒に走ってくれる伴走者。
走るペースが合わなくなってだんだん離れていくが、それでもたまに会いたくなる友達。そんなポジション。
そういうアニメを作っている人々の誇りを見せてくれた良エピソード!
斎藤監督のアニメに対する姿勢
愛情を盾に一部のスタッフが作品を私物化してコンテンツごと滅んだ作品を目の当たりにしたことがある。
愛を言い訳にしない監督の心意気 信用できると思う。
紙の本
あの時のあの人
2022/06/03 23:01
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの時のあの人、
あの日のあの人、
あの頃のあの人、
それからのあの人に出会えます!
「ハケンアニメ!」を携えて読むのがおすすめ。
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前作「ハケンアニメ」を、読み返してから読んでよかったー。
「ハケンアニメ」の登場人物もエピソードも全然覚えてなくて自分でもびっくり。
迫水さんが地味に好きだったので、今回のスピンオフにでたらいいなと「ハケンアニメ」を再読中に思ったら、出てきた♡
彼目線のお話ではなく残念だったけれど、迫水さんが幸せになって本当によかった。
チヨダコーキも環まででてきて嬉しい限り。
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またこのシリーズを読めるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。
それぞれの人物にに焦点を当てたスピンオフ短編集。
中でもお気に入りは「ハケンじゃないアニメ」。これはとても共感しました。
誰もが観たことがある「お江戸のニイ太」。子供向けアニメで、ニイ太を中心としたドタバタコメディ。凄いストーリー展開がある訳でもなく、ハケンとは縁遠い存在だと思っていた和山だったが、30周年を記念してリニューアルするOPをあの斎藤瞳が担当する事になり、その真摯な仕事ぶりに衝撃を受ける。今まで感じていなかったその「当たり前」が、実はとても重要だと言う事を実感し、その現場を大切にし始める和山と、苦手だった重鎮である原作者がやっと同じ方向を見た時、とても高揚しました。タイトル通り、ハケンじゃないアニメだけど、どのアニメよりハケンなんだと思います。
そして、王子と有科のもどかしい関係がまだ進展してなくて、ヤキモキしちゃいました。人の事は機敏なのに自分の事は鈍感な有科が王子の気持ちにいつ気づいてくれるのか、また続編に期待したいと思います。
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ハケンアニメのスピンオフ。一つずつのエピソードは別々の視点の短編だけど、全体は繋がってて、これがここに繋がるんだ、を楽しむ一冊、という感じ。
ただ、アニメを作るために全力を尽くす、というエピソードの一つ一つがキラキラと眩しい。
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ハケンアニメ再読してから読めば良かった。キャラとか思い出せないまま読み終わってしまい後悔。でもアニメ制作者達の情熱が伝わって来てやっぱり面白い。辻村作品お馴染みキャラも出て来たし!
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ハケンアニメを読んだのが昔すぎて、だいぶ忘れてしまっていた…。スピンオフなので、ハケンアニメを読んですぐに移行するのが得策。本編ありきなので、この作品単品では十分に楽しめない。
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ハケンアニメのスピンオフ短編集。
ハケンアニメの内容が覚えてるところと覚えてないところがあったけど、これはこれとして面白かった。
ハケンアニメと続けて読むと更に面白かったのかな。
長く続いてる国民的アニメも、そうか、それもアニメだよな、と改めて思ったり、声優さん以外の音の仕事のことあまり知らなかったな、と思ったり、アニメの裏を覗き見れて良かった
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【収録作品】九年前のクリスマス/声と音の冒険/夜の底の太陽/執事とかぐや姫/ハケンじゃないアニメ/次の現場へ
映画『ハケンアニメ! 』公開記念。『ハケンアニメ! 』スピンオフ小説集。
「九年前の…」 『ハケンアニメ!』の九年前。香屋子は駆け出しのアニメ制作者で、瞳も和奈もまだ何ものでもない高校生。9年後の彼女たちを思うと胸が熱くなる。
「声と…」 王子千晴の新人時代を音響監督・五條正臣が振り返る。
「夜の…」 文庫版『ハケンアニメ!』所収。小5の冨田太陽が語り手。アニメやマンガを禁じられている少年と瞳の出会い。
「執事と…」 フィギュア会社ブルトの企画部長・逢里哲哉の若き日。憧れのフィギュア造形師・鞠野カエデとの出会い。
「ハケンじゃ…」 長寿アニメのプロデューサー・和山和人。ハケンアニメのような仕事に関わりたい思いとの間で葛藤している。30周年記念のスペシャルOPアニメを瞳に依頼する。
「次の…」 アニメーターの迫水孝昭と声優の美末杏樹の結婚式。香屋子、王子、えっじを辞めアニメーターとして独立した川島加菜美も出席。
『ハケンアニメ!』を読んだのがずいぶん前で、おおまかな内容しか覚えていなかったのだが、本作を読んでいたら自然と思いだしてきた。空気感が伝わってきて、なんだかうれしくなる。作品愛に対する瞳と環のスタンスが真逆なようでいて、どっちも納得できたりもする。
本作自体、創作に対する愛にあふれていていい。
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クリエイターの暑苦しさ(笑)が詰まったお仕事小説。そうなのよ、そんな簡単にいかんのですよ。その時が来ることを信じて準備しておく...。信じて任せる...。「次の現場へ」は辻村ファンへのプレゼント。ありがとうございました!
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アニメ制作に関わる人たちのプロ意識をたっぷり堪能して、刺激を受けました!前作の『ハケンアニメ』の内容はすっかり忘れていたけれど、それでも十分楽しめました。『ハケンアニメ』の裏話もあったみたいなので、もう一度『ハケンアニメ』を読み返してみたいな。
斎藤瞳監督の「愛がなくても仕事はできるってことを証明したい」という言葉とその仕事っぷりに感激した。私もどちらかというと仕事への愛着はない方なので…それでも結果を出す彼女がかっこいい。
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「ハケンアニメ」のスピンオフ。アニメ業界で働く人達がアニメに情熱を注ぎながら、奮闘していく短編集。
スピンオフということですが、前作「ハケンアニメ」を読んでいないくても、全然楽しめるかと思います。
私も、「ハケンアニメ」を読んでから、かなり時間が空きましたので、ぼんやりとしか憶えていなかったのですが、全然楽しめました。
この作品だけでも、登場人物の性格やアニメに対するスタッフの熱意が伝わるだけでなく、面白さや感動もあるので、何度でも読みたくなる作品でした。
内容としては、全6作品の短編集です。
九年前のクリスマス
声と音の冒険
夜の底の太陽
執事とかぐや姫
ハケンじゃないアニメ
次の現場へ
基本的には、「ハケンアニメ」で登場した人物が主人公というわけではなく、(九年前のクリスマスでは主要だったメンバーが主人公ですが、文章が短いので、プロローグっぽい感じになっています。)脇役として、物語を引き立てています。
九年前のクリスマス
有科加屋子と斉藤瞳、並澤和奈は九年前のクリスマス、何をしていたのか?
声と音の冒険
王子千晴がまだ新人の頃、あるアニメの1話分だけ監督することになるのですが、トラブルが発生します。音響監督の五條の視点で語る奮闘記。
夜の底の太陽
団地に住む少年は、母が厳しく、アニメを見せてもらえませんでした。友達と話しても、ついていけない。そんな時、捨てられた猫をきっかけに、様々な縁が結ばれていきます。
執事とかぐや姫
フィギュア会社で働く青年が、ある失敗をきっかけにフリーで働く造形師と出会い、自分に自信がつくようになります。
ハケンじゃないアニメ
アニメ制作会社で働くプロデューサーは、あるアニメが30周年を迎えたということで、OPをリニューアルするプロジェクトに携わることになります。長く続いたからこその重圧に耐えながら、どう奮闘していくのか?
次の現場へ
女性声優と男性プロデューサーの結婚式では、あらゆるアニメ関係者が出席しています。その中にいる有科は、当日までプロデューサーとアニメの制作をしていました。順調にいったわけではなく、様々な奮闘劇がありました。
共通していえることは、普段見ているアニメの裏側では、並々ならぬ多くのスタッフの努力や工夫が詰まっていることを改めて実感しました。
一人だけではできないことが、「チーム」として奮闘している姿に輝かしく見え、読んでいる方まで勇気を与えられたように感じました。それでいて、奮闘劇を面白く描かれていましたし、どれも戦いが終わったかのような爽快感があって、大いに楽しめました。
個人的には、「ハケンじゃないアニメ」が好きでした。そのアニメを見ていないのに、新OPが流れた瞬間の描写が、じんわりと感動させてくれました。
みんな「愛」をもって携わっていて、辛いけれども仕事をすることの楽しさや達成感が伝わって、良かったです。
他の作品で驚いたのが、最後の「次の現場へ」です。あるアニメを制作する��階で、登場するのが、ある原作者とある脚本家です。まさか、別の作品の登場人物が現れるとは驚きでした。ファンにはたまらない演出にうまく絡み合っているなと思いました。
また読みたくなるような爽快感や面白さがありました。「ハケンアニメ」が実写化されるということで、どんな作品になるのか、楽しみです。
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「ハケンアニメ」の「ハケン」は「派遣」ではなく「覇権」、そのクールでてっぺんを取ったアニメへの称号。
5月に映像化される『ハケンアニメ!』の登場人物たちの、青く若く未熟だった頃。いやぁ、熱いねぇ。
彼らがまだ何者でもなかった頃の、その熱さが危うくそしてまぶしい。
アニメ業界というある意味狭い世界のなかで、それぞれの思いを胸にもがき、あがき、のたうち回りながらもなお、前に進む姿。覇権を取るアニメ、覇権を取らないアニメ。その違いは、いや、その違いに意味はあるのか。
仕事が終わった帰り道、うつむいて歩くどこかにいる誰かに、笑顔で届けたい一冊。
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辻村深月さんの作品にしては・・・って感じでした。
フィクションがどれだけ交じっているのか分かりませんが、そこに引っ張られすぎて話が複雑になっている感じがしました。
勝手な思い込みですが・・・