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紙の本
0から自分でつくるということ
2023/06/27 19:30
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
大島紬の凄さは、それとなく知っていたが、ここまで深い歴史と、受け継がれてきた技術に裏打ちされたものとは思わなかった。その超絶技巧ゆえに、分業化が進んだと思うのだが、著者はゼロから製品となって送り出すまでを、自分自身で体験する。さらに飼育が難しい天蚕を使った新しいプロジェクトを立ち上げ、最後までやり遂げている。気の遠くなるような地道な研鑽の連続。読んでいても息が詰まりそうになったが、非常に感動した。
いつかそんな着物に袖が通せるようになりたい。夢のまた夢である。
紙の本
伝統と革新の中にいる「糸を吐く虫」
2022/10/17 11:54
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
観察やちょっとした実験など、虫たちとの触れ合いを楽しく描いてくれている著者。本書は虫への関心から伝統工芸の話が広がる。昆虫の観察などのこれまでの著書的な話を期待して読むと少し違うと思われるかもしれないが、個性豊かな職人の生き方は大人が読んでも興味深かった。
糸になる繭を作る虫といえばまずカイコなのだが、カイコにもいろいろな品種がある。カイコ以外にも野生種のクワコやヤママユも繭を作る。それらの虫をどうやって飼い、布にまでするのか。餌の植物の育て方の工夫から始まり、壮大な「イチから作る」お話になっていた。
奄美独自の絹織りものを作る話なのであるが、「ここだけ」を作るためや知るための「普通の絹」「織りものの行程」の話もしっかり書かれている。糸の取り出し方、染め方もこんなに種類があるのか、と教えられた。
奄美の「伝統」をイチから作る。新しい材料や方法を取り入れるのだから「革新」も必要だ。伝統と革新をムシが人をつないで動かしていくお話だった。
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