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【寂聴さんが99歳の最期まで伝えたかったこと】愛について、生について、老いについて寂庵で語り下ろした法話。私たちがこれからを楽しく力強く生きるためのヒントが詰まった一冊。
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瀬戸内寂聴さん、法話の語りおろしの文書化されたもの。いつか寂庵に詣でてみたいと思いつつ叶わず、21年11月9日に逝去された。
◯愛するということ
渇愛と慈悲は、エロスとアガペに一致し、宗教が異なっても共通の概念である。岡本かの子やウッパラヴァンナーの生涯を紹介しながら、愛を諦める必要はないと説く。
◯生きるということ
自分の生い立ちから、戦時下での中国の暮らし、終戦。3歳の娘を置いて出奔したことを生涯の悔いと、第二の人生となる出家へのあらまし、出離者は寂なるか梵音を聴くという名前の由来を語る。
◯老いて華やぐ
歳をとることは誰にとっても避けらられないこと。それをどうやって楽しむか。少し先の楽しみを見つけ、ワクワクし続けることが大切。
◯九十二歳の死生観
大病をし、痛みや辛さに仏を疑うこともあったが、回復。まだ小説を書きたいということ。
愛に生きたパワフルな人なのだろうと。そして、文章を書くというのはやはり楽しいことなのだろうと思わされた。パワーをもらえる本。
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「相手が好きなのではない、相手が好きな自分がすきなのである」だからこそ「真実を真実として見極めることが大切。その真実ががっかりした結果であろうとも、それは"がっかり"ではなく"そうだったんだ”と気付くこと、しっくりくること」なのだと思う。真実を直視するのは簡単ではないけれど、ただ気付くことなんだよって声をかけてくれた気がした。