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柚木麻子さんと言えば小説でさりげなく問題定義しているイメージがあったのだが、今回の内容はちょっと中途半端な感じがした。主人公はほぼ女性で、他者のサポートを受けて成長して行くと言うもの。いや成長していくだろう・・・と言う希望を持たせるもの。
最終章で伏線回収があるのかなと思いきや、そうではなかった。7編は『あしみじおじさん』の章で出てくる名作童話をモチーフにしていると思いきや、そうでもない。
ちょっと満足感が足らない内容だったかなと思う。
『渚ホテルで会いましょう』『エルゴと不倫鮨』は幻想に酔う男性たちに、現実の生活臭を感じさせるあたりが爽快だったかな。
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つまらない。途中読むのやめようかと思ったが、感想書くなら最後まで読まないと書く資格がないので最後まで読んだ。6番目の「あしみじおじさん」は、少し面白かった。他の話は感情が湧かない、あるいは少し不愉快になるものだった。根底にあるテーマはフェミニズムだと思う。フェミニストが読むと面白いのだろうか。私には感じられなかった。過去にフェミニズムをテーマにした作品を読んだことはあるが、それらと比べても、あまり感情を動かされることはなかった。私には合わなかったが、これを読んで面白いと思う人や元気づけられる人もいるかもしれない。出版社である文藝春秋に媚びている感じがするのも、興味を削ぐことにつながった。
そもそもなぜ私がこの本を手に取ったのか思い出せない。どこかで勧められたのか、思い出せない。
木原未沙紀の装画が良い。
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めちゃくちゃ面白かったー!!!
最初がちょっとだけ、馴染みにくかったけど、あとは面白い!
特にエルゴと不倫寿司。最高でした!
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Amazonの紹介より
分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。
編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。
どこか異色のある人達の物語をコミカルに描いていて、時折クスッとさせられました。
特に最初の話では、ドリフのコントに出てくる荒井注さんのキャラクターに似ている設定が面白かったです。
それぞれの話に出てくる女性達の団結力は、凄まじかったです。反対に男性は…自分勝手な人達ばかりで、自分も含め、もう少し頭を柔らかく考えようと思ってしまいました。
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https://jinseilog.com/tired-of-taking-a-backseat-to-gentlemen/
現代に舞台にしているものが多いですが、最後の作品は舞台が、1931年の昭和初期。
その時代に「大塚女子アパートメント」と言う女性専用のマンションがあったんだそう。
1階にかカフェがあったようで、自由に安心して暮らしていた場所と書かれていました。
すごく素敵な場所だなと思いました。私も住みたい。
好きなのは最初の話と最後のお話です。読後が爽やかなんです。
両作には菊池寛が登場します。
お恥ずかしながら菊池寛のことは全く知らないのですが、菊池寛が気になっています。
すでに述べた通り、ジェンダーへのメッセージがしっかりあります。
作品として楽しめつつも、しっかりとあるメッセージの出し方はあまりジェンダーを考えたことのない人にもいいなと思いました。
風刺されている側の男性が見たらどう思うのかが気になるところ。
価値観が少し変わるかもしれない本ですね。
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短編集で、どれも女性が読んだらスカッとするお話で面白かった。
どのお話も、物語に入り込めて楽しかった。
装丁も綺麗で、読んでいると贅沢な気持ちになれた。
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短編集7作品。繋がりはないかも?
①菊池寛がTwitterで呟いて一晩で一万人フォロワーが増える事件。
メガネの秘密が素敵。
④なんだかとても高級そうな寿司食べてみたい。
ワインボトルを抱えた司令塔のママの知識が素敵。大葉で巻かれた炙った帆立!よだれが出る。
食通!
どれも本当に美味しそう。
とにかくお寿司が食べたくなる。
いい食べっぷりの人はカッコいい。憧れる。
置いてかれたおじさんたちのショボくれた顔が想像できて、痛快だった。
柚木さんの本なので
他の話も読後感がスカッとして良い。
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帯にあるように、「世界の見え方がちょ〜っとだけ変わ」ったかもしれない。それと、ちょっとだけ強くなれた気がする。
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女性や若者を下に見ているおじさんたちがやりこめられるのは、読んでいてスカッとする!最後まで嫌な印象しか残らないおじさんもいるけど、新しい価値観や考え方を取り入れようと変わっていくおじさんたちもいて、最後には愛らしく思ってしまう。
特に「渚ホテルで会いましょう」、「立っている者は舅でも使え」、「あしみじおじさん」に出てくるおじさんたちが憎めなくて好き。「勇者タケルと魔法の国のプリンセス」は何だか勢いでぶっ飛ばされて、よく分からないうちにフィニッシュ!というはちゃめちゃな世界観でした。これもある意味面白かった。
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7編収録の柚木麻子さんによる短篇集。編集者にダメ出しをされ続ける新人作家の前に現れる菊池寛の幽霊、若い女性と会員制の鮨屋で不倫中の男性の前に現れる乳児を抱いた女性、かつてベストセラーを出した作家が舞台のホテルを再訪すると昔とは様子全く違っていて・・・といったかんじユーモアあり、ファンタジーありの作品が多く、柚木作品にあまり見られない男性主人公のものも多かった(食事のシーンは見物)。柚木さんの作品が好きな人にオススメ。
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女性を主役にした7編からなる短編集。最初と最後に菊池寛が登場。登場してくる男性が(菊池寛意外)女性軽視というか見下しているというか・・・。それをコテンパンにしてしまうところが痛快。「あー、こういう人いるよね」「こんなことあるよね」というところが多々ありました。「面白かった」これが率直な感想です。
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短編集。7本中4本面白かった。
文藝春秋のサロンにいたら、作家に菊池寛の銅像が話しかけてくる「Come Come Kan」
女をものにするためよく利用している創作寿司屋に、場違いな女の客がやって来た「エルゴと不倫鮨」
離婚してシングルマザーとして暮らしていたら、義父がやって来て一緒に暮らしたいと言う「立ってる者は舅でも使え」
大人になってから「アルプスの少女ハイジ」や「若草物語」にハマり、そこから学習した女性「あしみじおじさん」
戦前同潤会の大塚のアパートで暮らす女性たち「アパート一階はカフェ」
短編はラストに意外なひねりがあったりするけど、どちらかと言えば設定やプロセスを楽しむタイプだと思う。
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一章と七章が繋がっているのが面白かった。
ちょっぴり女性が前向きになれる話ばかりで読んでいて楽しかった。
一番好きな話はエルゴと不倫鮨。
仁科さんが可愛い!
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不思議なお話もあったけれど、どれも面白く読めました。登場する男性が基本あまりよろしくないあたり、タイトルのギャップを感じてしまいました。
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面白かった!読みやすかった。女性が「つよい」物語たちでした。「エルゴと不倫鮨」、「立っている者は舅でも使え」がすごく好みだった。
どの話も、今もまだ、こういう男の人たちはいるよね〜って感じながら読みました。ちょっとスカッとします。特に不倫鮨ね。好きです。