紙の本
さすがといえる作品でした
2022/07/07 10:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
5人の人気作家による短編5作。
六人の熱狂する日本人・・・裁判員裁判官は全員オタクだった?
置き土産・・・刑事と検察が罪を作る、彼らの目的とは?
偶然と必然・・・殺人犯を追い込むが、何かが足りない?
弁護側の証人・・・手話にもいろいろ種類があったのか?
口癖・・・口癖からボロが出る?
5作とも読みやすく面白かったですね。オタクの目の付け所には感心しました。また手話にもいろんな種類があったことに驚きでした。
投稿元:
レビューを見る
六人の熱狂する日本人/阿津川辰海★★★★
置き土産/伊兼源太郎★★★
偶然と必然/大門剛明★★★
弁護側の証人/丸山正樹★★★
口癖/横山秀夫★★★
★3つが多いですが、どれも★3.5くらいなので、全体評価としては★4つにしています。
一話目以外はシリアスで重めの話を扱っていますが、同じ法廷物でも色んなシチュエーションや捉え方がされているので、どの作品も飽きずに楽しめました。
ただ、個人的には一話目のバカミス的な話が一番好きでした。
投稿元:
レビューを見る
五人の作家さんによる法廷ミステリーのアンソロジー。大門剛明氏以外は初読み作家さん。一番面白く感じたのが阿津川辰海さんの「六人の熱狂する日本人」。アイドルの追っかけ同士の殺人事件。その評議で偶然にも五人の裁判員はそのアイドルのオタク。容疑者は無実か有罪か?裁判員たちはある推理のもと真実に辿り着く。そこで最終決定を下した裁判官は?裁判官もそのアイドルのオタクだった言うオチ。コミカルな流れもあったが最後はしっかりしたミステリーだと思った。その他の作品もどんでん返しや意外性が用意され存分に楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】「六人の熱狂する日本人」 阿津川辰海/「置き土産」 伊兼源太郎/「偶然と必然」 大門剛明/「弁護側の証人」 丸山正樹/「口癖」 横山秀夫
「六人の…」 『透明人間は密室に潜む』所収。アイドルオタクの殺人事件に陪審員たちが推理を繰り広げる。
「置き土産」 『地検のS』所収。司法担当記者の沢村は窃盗事件の創罪を疑う。
「偶然と必然」 『不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳』所収。自白を翻した被疑者をめぐる闘い。
「弁護側の証人」 『龍の耳を君に デフ・ヴォイス』所収。聾唖者が強盗事件の被疑者となり、荒井が法廷通訳を依頼される。
「口癖」 『看守眼』所収。家事調停員のゆき江は、娘のかつての同級生の離婚調停事案を担当することになる。
投稿元:
レビューを見る
法廷ものという括りですがバラエティに富んでおり読み応えあるアンソロジーでした。最初の作品が比較的軽いノリで敷居を下げてくれたかも。
アンソロジーの良いところ=要チェックな作家さんが増えました。
投稿元:
レビューを見る
法廷ミステリーアンソロジーと銘打っているので、ついつい、刑事裁判における逆転劇を思い浮かべる。が、阿津川辰海の裁判員と裁判官の評議のパロディモノから始まり、横山秀夫の家裁における調停委員会でのどんでん返しで終わる、計5作品はいずれもレパートリー豊かな内容。
法廷モノといっても、民事と刑事があり、刑事裁判においても、警察、検察、被告、弁護人、裁判官と立場の違う多くの人が関わるので、それぞれにドラマがある。編者の西上心太氏による解説にあるように、近年は弁護士資格を持ったミステリ作家さんが増えているので、この手のアンソロジーは、更に幅広く楽しめるようになるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
阿津川さんの本が目当てで読んでみたけど、この短編は既読で、でもほかの四篇が面白かった。
連作短編の中の一編が多かったから、ついバックボーンが知りたくて他の本も読んでみたくなるっていう、アンソロジーの思うつぼ。
投稿元:
レビューを見る
2023.07.10
阿津川辰海、伊兼源太郎、大門剛明、丸山正樹、横山秀夫以上5人の作品。いずれもケチのつけようなし。横山作品は再読だが、改めてうまいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
普段 アンソロジーはあまりよまないけど
新しい出会いがあって良いですね
円山さん 横山さんは 元々好きで読んでいたので 既読でした
こっから 未読の 過去作へ遡ってみようかなあ