電子書籍
面白かったです
2024/02/18 11:40
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
進学点が足りない問題児救済策「うらじゃプロジェクト」にコーチ役として参加する事になった中学3年のあさひ。
うらじゃは岡山の鬼の祭り。化粧を施して踊るお祭りです。
参加メンバーは…保健室登校の女の子、金髪の不良、容姿が綺麗すぎるのとキツい性格でクラスに馴染めない女の子など、曲者揃い。
うらじゃをきっかけに仲良くなっていく様子が、それぞれが抱える屈託と共に各メンバーの視点で描かれます。
その書き方は瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」を思い出しました。
現実的には一緒に踊ったからといってそうそう仲良くはなれんだろうとは思うけれど、皆んなが繋がっていくのを読むのが楽しかったです。
ただ、金髪少年ららの章は読んでてしんどかった。おばあちゃん?も孫の様子を見てご飯足りなさそうとか気づかないものかな。
最後は上向きそうな雰囲気でホッとした(ご都合的かなとは思ったけれど、児童書でキツい展開は読みたくないからよかったのかも)。
うらじゃ以外では学校でもお互い知らんふりという事なので、祭りが終わったらもう集まる事もないのだろうか。そう考えると少し寂しいです。
岡山には一時住んだ事ありますが、こんなお祭りがあったのは知らなかったので興味深く読めました。
祭りの起源になった鬼、「温羅(うら)」について調べるくだりも面白かった。
うらじゃ祭りや鳴子神事を観に岡山に行きたくなりました。
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久しぶりの児童書♪最後は涙涙涙でしたが、良かったー♪うらじゃ踊りは、小学校の運動会でよくみかけましたが、こんな物語があるとは。
読みながら、頭の中でうらじゃの歌が流れ続けて、読後は踊りたくなりました^ ^
登場人物達のその後が、すっごくきになります。みんな幸せになっていてほしいなー。
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児童書。
「うらじゃ」という岡山に伝わる鬼の踊りのお祭り。
中学校から参加することになった五人が、それぞれの心の中の鬼と向き合う姿に成長を感じた。
先生に言われて仕方なしに始めたバラバラの五人が、お互いを認め合い仲間になっていくところもいい。
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岡山県で行われるうらじゃ祭り。桃太郎伝説のもとになった温羅という鬼の魂を天上に還す祭り。ある中学の内申点低めの生徒の救済措置のため作られたうらじゃプロジェクト。内心点に若干問題のある生徒4人が集められた。ごく普通に中学生活をおくるあさひがなぜか、うらじゃの経験があるというだけでうらじゃプロに召集されリーダをまかされた。うらじゃ祭りが大好きだった兄の死に蓋をし、自分の感情を殺し親とすれ違い自分を欺いてきたあさひ。うらじゃプロに集められた4人の仲間たちと何もかも忘れ一心不乱におどるあさひに涙がとまらなかった。あさひを除く4人ともそれぞれに悩みとか問題を抱えていてうらじゃプロジェクトに関わるうちにお互いに仲間として認めあえる関係になってゆく。実際はそんなにうまくいくものではないということは分かっているのだが、温羅にまつわる話とうまく融合させ、そうじゃ祭りに来ている観衆も巻き込み、みんなで総踊りを踊る。誰の心の中にだって、鬼がいる。何もかも忘れて、悲しみも怒りも全部、踊りに乗せて天に還せ。泣けばいい、怒ればいい、いい子じゃなくてもいい、鬼も人も。最後は感動しかなかった。
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これもオムニバス的な構成。おにいが亡くなるところからスタートし、普通じゃない、辛いことを抱えた中学生の話。良い話だが、良い話にするには何か辛いことを入れないとだめなのか。
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おにのまつり、うらじゃ。岡山といえば桃太郎だよね。章も桃、雉、猿、犬だもんなぁ。
誰の心にだって鬼がいる。それでもみんな生きている。鬼は悪いもの、じゃなくて、うまく付き合っていくものなのかもなぁ。
最後の総踊り、あさひが気持ちを言えたところ、ウルッときた。お母さんからの「大丈夫じゃなくて大丈夫」がまた…。大丈夫かって聞かれて大丈夫じゃないっていうの、勇気もいるし、大丈夫って言えば自分に言い聞かせられる気がするもんな。気持ちを殺すんじゃなくて吐き出す勇気も大切なんだな。