紙の本
「私たちは本当の意味で人を大切にしてきただろうか」
2023/08/08 11:59
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言えば米家電量販店ベスト・バイの経営再建録ですが、大変奥深い一冊でした。多くの要素がありコメントも難しいですが、読み終えて改めて平井一夫氏の序文「だが私は問いたい。私たちは本当の意味で人を大切にしてきただろうか」の言葉が響いてきました。
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パーパスやクレドによる経営がなぜ効果的なのか、必要なのか。経営の目的を「利益を稼ぐこと」にしてはいけないのか。経営者本人が実践したことが語られた書だった。翻訳本だからかやや読みにくい箇所がありました。
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大変学ぶことの多い、素晴らしいビジネス書だと思う。一方で外国人著書によるこの手の本も多く読むが、果たしてこの素晴らしい方向性が日本の企業にどの程度順応できるのかを毎回考えさせられる。人手不足、労務過多、賃金水準は緩やかにしか上がらない。あるいはトップマネージメントの高齢化。それらを背景にしながらパーパスと言われたところで、ちょっと絵に描いた餅状態。日本企業の閉塞感をどうするのかという大きな課題と向き合わざるを得ないのも本音。
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大義名分を振りかざしているのは「要注意」と思いながらも、それが実りをもたらしているように見えるのだとしたら、何故だろうか? その大義名分が「世界のため」「国のため」「社会のため」と叫んでいるのではなく、「人」を中心にしているからではないか、と思う。
物からサービスへ、価値の付け方がシフトしている中で、「人→ビジネス→財務の順で考える」「パーパスと人を重視する」とする動きはもっと関心を向けられていい。会社のパーパスと従業員個人のパーパスを結びつけるところまで来ている組織はどれだけあるだろうか。
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ベストバイという企業は知らなかったが、人を大切にすることをどのように実践してきたかのストーリーは面白い。
今の潮流はこの考えだと思うが、現実でどう出来るかと悩みながら読んだ。
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良書。共感できるポイントが多過ぎてまとめられない。今の世の中で求められる経営のあり方、リーダーシップのあり方が、ベスト・バイという会社再建の物語を通してよく分かる。まずは自分をよく知ること、そして働く社員それぞれの想いや考えを大切にすることを、いかにして日々の組織運営に結びつけていくかを考えさせられる内容だった。やや長いが、多くの「人」と働く管理職は通読する価値はあると感じた。再読決定。
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購入した本。令和のリーダーシップや経営者論に関する本。
リーダーシップの語源「leith」→「境界を超えて足を踏み出す」という意味。語源を辿るとリーダーシップとは自分の慣れ親しんだ考え方や環境を飛び越え、新しい選択をすること。
人生とは快楽や権力を求める旅ではない。人生とは「意味の探求」である。人間が意味を見つけられる場所は「仕事、愛、勇気」の中である。
「自分を突き動かすものは何か、また他人のそれも知ることが大切」
「利益への強迫観念に屈しないこと」
「利益は不可欠ではあるものの、それは結果として得られるものであり、それ自体が目的ではない」
「仕事とは生きる意味の探求」
「パーパスを持つ企業の株価指数はS&P500に対して15年で14倍上回っている」
※高齢者向けのホームケアサービス。遠隔サポート。
「二者択一の98%に対して、どちらもと答えるべき。収益かコストかと言われたら両方とるべき」
「金銭的なインセンティブでは意欲は向上しない」
「マスタリー(熟達)が大事」「完璧な結果よりも努力を求める」
「人→ビジネス→財務」
人材育成の例...まず全員にA評価を与える。その後全員にプログラム終了時にどんな姿になっているか手紙を書かせる。
人として生きる意味を考えることが大切。そこから仕事や人生が始まる。
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ロジカルかつエモーショナルな経営者の話。ユベール・ジョリーはフランス人の感覚でアメリカのリテール企業を立て直したのかなとも感じた。大陸欧州の人間尊重的なエッセンスも見えた。リストラもしているのだけど。
おもしろいのが、彼が2019年にCEOを退任してコリー・バリーに交代しても継続して業績を伸ばし、株価はその後にさらに上昇した点。ジョリーは短期志向ではなく、彼が退任してもよい流れが続く「仕組み」をつくったのがさらに素晴らしいと感じた。
日本人として考えると、読んで納得ではなく日本の企業にどう適応できるのか、限界があるのか見極めてみる必要はある。
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実践的でわかりやすい。パーパス経営という言葉は良く聞き、他の本も読んでみたが、一番腹落ちができたし、自分らしく真っ直ぐに取り組んでいきたいと感じた。
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人が大切、という簡単な話ではなく、色々な経験や葛藤を経て辿り着いた境地。これからはこれしかない、というくらいの説得力があります。
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実践的で実際の現場でも参考になる。パーパスとかMVVなど、抽象的だからこそ、具体例があると理解しやすい。
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私には合わなかった。
現代ビジネスとして崇高な経営哲学、評判になる理由がよくわかります。
ただ組織規模も違えば経営課題も異なり、再現するための経営学的な抽出化がほとんどされていません。自叙伝としてもドラマチックではなく、私にとっては楽しめませんでした。