紙の本
鎌倉生活
2022/10/20 05:15
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉時代の実態が庶民やら武士やら赤裸々に解説されていて興味深い。資料に基づきながら実感もわいてくる。武士たちの日常生活も垣間見れるようだ。
紙の本
歴史入門書のような、分かりやすいつくりになっています。
2022/09/05 21:39
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉時代の人々はどんな暮らしをしていたのか、16テーマのスモールステップで著した1冊です。
いわゆる歴史入門書のようなつくりで、歴史を習いたての子どもたちに読むのをチャレンジしてほしい、いかにも岩波ジュニア新書のお手本のような1冊です。紙幅も薄いので、気軽に読み切れます。
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いわゆる「鎌倉武士」と呼ばれる人たちが、どのようなご飯を食べ、どのような家に住み、どのような服装をし、またどのようなことを大切にし、また恥とし、どのような考え・気質を持ち、どのような社会的な役割のもとで生きていたのか等々、「鎌倉武士」をあらゆる点から多面的に眺められる本。ジュニア新書らしい平易な言葉遣いで、教科書だけでは断片的で勝手なイメージで作り上げがちな「鎌倉武士」のリアルな生活を浮き上がらせてくれます。
「武士は食わねど高楊枝」と言われるような江戸時代の武士とは異なり(江戸時代の武士も、実際にこうした格言通りの生活だけをしていたとは思えませんが)、良くも悪くも「力」で成り上がってきた身分の人々は、やっぱり暴力的な面があるわけですよね。「家の前を通る乞食や修行者は狙い目で、弓で射殺して、庭の一角には生首がいつもあるような状態にしておけ」みたいなことが言われていたというのだから驚かされます。
難点としては、もっと基本用語もしっかり説明してもらったら良いなと思いました。守護・地頭、荘園などをはじめとした中学校の教科書にも出てくるようなワードでも、改めて説明してもらうことで気づける発見というのはあるはずです。紙面も限りがあるので難しいところなのだとは思うのですが…。
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ロスから購入、読み始めた。諱(いみな)や仮名(けみょう)といった武士の名前についても解説している第9章「鎌倉武士の人生」が特に興味深かった。第5章「鎌倉武士の服装」もよかった。
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鎌倉武士の衣食住から職制、人生の経過までが具体的に説明されていた。
ある程度歴史が好きな人であれば、おおよそ知っているであろうレベルの話であり、目新しい発見はなかったが、当時の絵や略図をまじえての説明は、当時の様子を具現化できて分かりやすく感じた。
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刊行日 2022/08/19
「「鎌倉殿」の御家人はいったいどのような人々だったのでしょうか? どのような生活をしていたのでしょう。烏帽子をかぶるのが礼儀だったことや山盛りのご飯を食べていたこと、恩賞を求めて鎌倉に直訴した武士がいたことなど、食生活や服装、住居、社会的役割、武芸、恋愛事情……、様々な視点から鎌倉武士の姿を生き生きと描きます。」
まえがき
一 鎌倉武士とは
『男衾三郎絵詞』
「武蔵の大介」
吉見二郎と男衾三郎
御家人としての吉見二郎・男衾三郎
御家人とは
御家人はみんな平等
大規模な御家人と小規模な御家人
東国御家人と西国御家人
社会的な地位
二 鎌倉武士の誕生
武士の誕生
武士の成長
保元の乱・平治の乱
平氏政権
源頼朝の挙兵
反乱軍から政府軍へ
守護・地頭の成立
治安維持の担い手としての鎌倉幕府
三 鎌倉武士の住居
漆間時国の館
筑前国の武士の館
文書から見る武士の館
発掘から見る武士の館
鎌倉の武士の館
小規模な寝殿造
武士の館の住み心地
四 鎌倉武士の食生活
宴会の情景から
宴会のマナー
普段の食事
さまざまな食材
肉も食べる
犬も食べる?
料理の風景
飲み物
五 鎌倉武士の服装
直垂
水干
布衣(狩衣)
束帯
烏帽子と冠
下着
履物
行騰
服装の心得
六 鎌倉武士の武装
竹崎季長の武装
『平家物語』に見える武装の描写
大鎧
腹巻
胴丸
鎧の作製
弓矢と箙
太刀と腰刀
長刀
小さかった馬
旗
七 鎌倉武士の合戦
合戦の心構え
合戦の様相
城郭をめぐる攻防
戦功の認定
八 鎌倉武士の武芸
騎馬での弓射
笠懸・流鏑馬・犬追物
弓場と狩場
弓射の心構え
相撲
二つの武芸
九 鎌倉武士の人生
北条重時の家訓に見る人生
大人への階段
佐々木信綱の生涯
恋と結婚
強い親権
十 鎌倉武士の教養
武士と文士
文士の「恥辱」
文武兼備の士
「文を好むを事となし、武家の政道を扶くべし」
将軍側近に必要な技能
鎌倉武士と和歌
鎌倉武士と書道
十一 鎌倉武士の娯楽
狩猟・漁
武芸
酒宴
双六・囲碁・将棋
博奕
『平家物語』
十二 暴力と信仰
残酷な支配者
「撫民」の思想
現世安穏・後生善処
来世への願いと殺生
先祖の供養
十三 鎌倉殿への奉公
さまざまな奉公
合戦への参加
京都大番役
鎌倉番役
犯罪者の召し捕り
篝屋役
大道警固と海上警固番役
そのほかの治安維持関連業務
関東御公事
内裏・寺社などの造営
儀式などへの参加
十四 守護と地頭
『御成敗式目』と守護
守護の任命状況
『御成敗式目』と地頭
地頭の特質
文治勅許
地頭の仕事
地頭の収入
新補地頭
全国に展開する地頭職
十五 女性の地位
女性の地頭
御家人の妻と所領
御所の女房
女武者・女騎
女性地頭の行方
十六 鎌倉武士の行方
困窮する御家人
増える御家人の負担
増やせない御家人
鎌倉幕府の滅亡
鎌倉幕府滅亡後の鎌倉武士
おわりに
主要参考文献
あとがき
図版一覧