紙の本
ミカコハ、セイジデアル
2023/10/15 09:24
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投稿者:えんぴつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブレイディ みかこは、小気味好い。
ロック好きで渡ったイギリスで、ワーキングクラスの生活にどっぷりとつかり、そして語る。
イギリスは階級社会であるからして、上流、中流、アンダークラスの生活は歴然と異なるのだ。れっきとした貴族がいるのだからして。
イギリス社会を書いたエッセイは色々あっても、ワーキングクラスの生活目線でバンバン書き連ねた人は見当たらない気がする。
ロックが面白くなくなったのは、ワーキングクラスから出たアーチストがいなくなったから、というのは当たっているのだろう。パンクロックは、イギリスから発せられて叫びだった・・・。だったのだ(過去形)。
ケン・ローチの映画などで知ったイギリス底辺の日常は、すぐに日本の日常になった。ブレイディ みかこの書くイギリス社会は、すでに日本の日常となっている。
ミカコハ、セイジデアルのだ。
「屁ぬるい!」と感じ、バンバン書く。
イギリスから見た日本はどう映る?怒らぬニホンジン、「屁ぬるく」ないかい。
※残念な最後をとげたエイミー・ワインハウスのくだりは、ああ、やっぱりか、と思った。すごいシンガーだったのに。
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著者の文章を読むと、登場する人物たちに愛おしさを感じる場合も有れば、やり切れなさに堪らなくなることもある。
しかし、そのように見えてしまう一人一人の人生のかなりの部分は、政治によって左右されてしまうことが、イギリスの政策の変遷によって明らかにされる。特に子どもや外国人など弱いところに影響が大きい。
本書の題名に倣って言えば、『イキルコトハ、セイジデアル』ということになろうか。
そしてそれは、遠く離れたイギリスのことだけではなく、日本も徐々にそうした方向に向かいつつあるように思われる。
このように書くと本書は重苦しく思われかねないが、著者の文章はドライで読んでいてスッキリするし、笑えるところも沢山ある(苦笑いのところもあるが)。
本書では音楽関係の記事の比重が高いが、そちらには疎いので、感想らしい感想を持てなかったのは残念だった。
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前編『ジンセイハ、オンガクデアル』よりも政治・音楽の話がさらにひとつながりのように感じられて、それだけ音楽と政治は切っても切れないというか、良くも悪くもお互いの要素を含んでいるんだなと感じた。
この作品に限ったことではないし、宣伝で謳われてもいることだけど、著者の作品を読むたびに日本と英国の共通点が増してきて、時代の前後が違うだけで対岸の火事ではないような感覚が芽生えてくる。
英国の音楽や政治のバックボーンを詳しく知らないから理解の深さや繋がりへの鮮烈さを十分に感じられていないところもあるけれども、それらを抜きにしても伝わってくる、音楽と政治を飛び越えた人生や人間に対する普遍性が存分にある。
『勤労しない理由ーオールドパンクとニューパンク』
『ザ・ワーストマザー・イン・ザ・UK』
『Atrocityについて。しかも、まじで』
『Never Mind The Fu**ers』
なんかは特に好きだった。
本筋ではないけれども、著者が『街のものがたり 新世代ラッパーたちの証言』について述べていて、OMSBやMARIAに触れていたのはアツかったし、そのような英国との共通項は日本や自分の好きな文化の近くにも当たり前にあるんだと再認識した。
また、あとがきにもあるように、なぜ著者が文章を綴り続けるのか、その根源が「階級」への強い想いだということにも改めて思い知らされた。
”なぜなら、世襲のものを価値あるものと崇めることは、伝統を愛することではなく、生まれ落ちたコンディションで人間を判断し、縛ることを肯定することだからだ。”
”政治というものは、本来、この「打たれるもの」がコアにあるべきではないのか。それは古い言葉で言えば「思想」でもいいし、「社会は、そして人間はこうあったほうがクールだ」という個人的な美意識でもいい。”
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「アナキズム・イン・ザ・UK」の復刻2冊目。元の書籍は2013年出版。少し古い時代の話題となる。「ザ・スミス」は1980年代のロックバンド。この時代の英音楽界について知識がないと、なかなか入り込むことは難しい。短いエッセー、自身の日常と趣味の音楽。音楽が政治に通じるあちらの国。所詮は他国の事情。されど、後に我が国の辿る道が酷似してくる。「ぼくイエ」の初版は2019年。ブレーク前の黎明期。一見退屈するページの中、見え隠れする種。花が開くのは数年後。以後のヒット作を読む上で原点を理解しておくのは損がない。
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敢えてカタカナでタイトルを示したブレイディさんの過去のコラムをリエディット、再掲しまとめた書。音楽と政治、英国がもつシニカルで、机上のやりとりを楽しむ社会が面白い。労働党と保守党という政党間で揺れる、アンダークラスに焦点を当てた日本語の本としては非常にユニークでもある。だからこそ、彼女が国際結婚したジャーナリストとしてではなく、一人のイギリス人として社会に入り込んで行った過程で、政治を一緒に連れて行っていたことに価値を見出しているように思える。もちろん、政治の結果は散々であるけれど、セックスピストルズ、レイジなどの労働階級からも支持されたパンクは、英国の生み出した産物であり、米国のJazzやヒップホップと比較しても、いまだに異なる嗜好性をもっているのは面白い。純潔主義を貫くあまり、落としていった大切なダイバーシティやサステナビリティの感覚が欠如しているんだろうなと、読んでいって興味深いものがあった。
また、アメリカ、特にニューヨークにいて感じるものであるアジアの劣等感みたいなものは、ロンドンでは罵倒される言葉に表されている。ニューヨークは、肌の色や言語ができないことを理由に攻撃すれば、それは州法違反になるはず。誰からも、英語が下手だね、とも言われないし、もっとできない人もたくさんいて、それでもニューヨークを盛り上げようとみんな前を向いているエネルギーがある。お互いをけなし合うことは表向きはもちろんない。ロンドンは、表も裏も根っからの差別主義なんだろうなということが随所に伝わってくる。もう一つは、ママ同士だろうが、どんな階級だろうが、まず政治の話を放り込むというところだろう。ニューヨークで、あっていきなり天気と政治の話をしたら、おそらく友達がいなくなるんじゃないだろうか笑
アジア、中国への印象が悪すぎるということがあったとは言え、全てに流れるのは根暗な感覚だ。それをパンク的なエナジーに変えている人達を見て、どういうふうに解釈するか、どういう風に自分の中に入れていくか、それを友達のコメントや日常の出来事の中で起こるあれこれに関連して考察していく。皮肉さえ理解できないレベルの英語であれば、おそらくここまで書けなかったであろうから、すごくよけいに身近で、そして絶望感に満ち溢れている。言葉が喋れないんだったらくるなよ、来るならきちんと国や社会に貢献しろよ、最低限、それって社会に入ってくる人が持つべき義務や倫理観じゃないのかと。簡単じゃないんだけども、それが現実なんだろう。筆者の方も、おそらく同じ意見だろうと思っているけれど、これは日本人向けの本であり、また日本にいてよかった、日本にいた方がいい、なんてこれを読んで思ってほしくはないなと。
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『ブレイディ節が炸裂した社会派エッセイ』
ブレイディみかこさんの2冊目の著書「アナキズム・イン・ザ・UK」(2013年刊行)をベースに、未公開コラムなどを加えて文庫化したもの。予想以上にボリュームが増えたとのことで、「ジンセイハ、オンガクデアル。」との二冊構成になっています。
姉妹本とされている「ジンセイハ、オンガクデアル。」との違いは、より政治色が強くなっていること。前書は保育士時代の教育関係の話題が多いのに対して、本書はブレグジットなどの政治面やロックな音楽や思想が中心です。
本書に書かれている内容は、英国の歴史でもありブレイディみかこさんの歴史でもあります。ブレイディさんのレンズを通して見る世界は本当に面白い。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」などのベストセラーノンフィクションを生み出したブレイディさんの出発点とも言える作品です。
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2010年代の英国のリアルがわかる書。音楽事情や詳細な政治事情と絡めて書いてあるので、疎い私には少し難しい部分も多かったが、日本と似通った部分もあって皮肉的だ。
p.49 ロンドン北部の公営住宅で育ったAは、「彼は人を幸福にはしないが、人生における選択肢を与える。その選択肢の有無が、階級と呼ばれているものの本質だ」と言ったことがある。同じような境遇から出てきて、世界のありとあらゆるものを呪詛したジョニー・ロットンに若き日のAは強い共感を覚えたらしい。
p.96 が、唐突に、しかしさりげなく「Never mind the idiots」と言うだみ声が降車する彼女の背後から聞こえてきた。
p.118 彼女たちの歌声には、どうしようもない温かみがある。すぐ男とか愛とかに負けてしまう女の、ぬくもりがあるのだ。
p.127 「ポリティクスと言うより、ピープルなのよ。自分でものを考えられる人間を作るのは、インフォメーションとエディケーションだ。私の国では、一方を遮断されてもう一方は腐っている」
p.160 やはりあの「死ね」は、「I hope you are dead」や「I wish you were dead」に1番近いのかもしれない。というのも、風船はディズニーワールドに似合うからだ。が、いくら色とりどりの風船に描かれた「I hope you are dead」でも、そんなものをフワフワさせられたら、英国では警察に捕まる。
この国でその方面の方が確立されているのは、「人として」とか「恥ずかしい」みたいなセンチメンタルなことではない。そうではなく、レイシズムやヘイトスピーチによって、実際に人が刺されたり、死んだりしてきた歴史があるからだ。ディズニーソングだって、あまり執拗に繰り返されれば、ミッキーマウスの頭をかちわりたくなる人が出てこないとは限らないし、ミッキーマウス軍団の中に突然変異が現れ、「氏ね」から「I will kill you」に転じる人が出てくる可能性もある。
実際に人が刺されたり、死んだりしてきた英国のレイシズムの歴史にしたって、今でも続いているのだ。ロンドン暴動のボタンを思い出してみると良い。「シネー」、「シネー」の風船を軽視してはいけない。私、個人は、わが国も、わが祖国のやり方で、ついにこの獣の道を歩き始めたのだと思っている。
p.187 実際、音楽界やジャーナリズムなどの、昔は「ワーキングクラスの賢い子供たち」が貧民街から脱出できるルートを提供していた業界が、現代では中流・上流階級のエリートたちや、業界人の2世たちに占領されていると言う。「パパやママがいなかったら、コラムニストになんてなれたはずもない。退屈な二世ライターたちの台頭は、現代社会の深い極まりない犯罪の1つだ。そういうライターの親に限って、「仮想の子供たちが一生懸命に勉強して、“きちんとした仕事“につきなさい」などと新聞に書いている」と、バーチルはこの状況を売れる。
つまり、この説で行けば、英国のソーシャルクラスは、昔よりもいっそう強固になっていると言うことであり、階級間の流動性がなくなっていると言うことだ。おぎゃあと生まれ落ちる環境や階級によって、人間がつく仕事(あるいはつかずに生活保護をもらう)と言うものは既に決定されており、貧者のサクセスストーリーがありえない世の中になったと言うことだ。自らworking-classの出身であり、17歳で「NME」のライター募集に応募したことから、かけてとしてキャリアをスタートさせたバーチルは、「世襲の法則が、私たちの生活のあらゆる部分で勢力を伸ばしている」と書く。言うまでもなく、「世襲の法則」の最たるものが王室であるので、王室をCelebrateする事は、世襲の概念をCelebrateすることだと言えるだろう。
p.190 それ故、PRだのスピンだのといった醜い手練手管を尽くしてトップまで登っていく政治的指導者より、世襲の法則によって、最初からそこにいる王室のメンバーの方が美しい。国が栄えている時も、苦しい時も、彼らの1族は、時代を超えて国民と共にいた。などと言う心境に国民が落ちているとすれば、それは大変に不健康であり、危険も言えるだろう。
なぜなら、世襲のものを価値あるものと崇める事は、伝統を愛することではなく、生まれ落ちたコンディションで人間を判断し、縛ることを肯定することだからだ。「モナキストであること、つまり、ある少数の人間のグループが、生まれながらにして、他の人々より尊敬される資格を持っていると信じる事は、レイシストであることと、同じ位歪んでいて、異様だ」とバーチルを書いている。ある人間が、なぜモナキストに反対するのかと言う理由を、これほど鮮やかに書いた文章を、私は他に読んだことがない。
p.209 私の祖国には、日本人離れしたものを、妙に崇める風潮がある一方で、本当に身近に存在する日本人離れしたものを凝視し、排他する傾向がある。
p.219 確かに、「お金持ちが天国に入るのは、駱駝(らくだ)が針の穴を通るより難しい」と言った時ジーザスいきなり市場を破壊したこともある位だから、キャピタリズムは大嫌いだっただろう。
しかし、キリスト教だけではない。「どんどん強力になることを生きる目的にしなさい」とか「勝つことが人間の神の存在意義です」とか言う教義を唱える、殺伐とした宗教はまずないだろうから、本来、宗教と言うものは反キャピタリズムだ。
社会主義や宗教には、政府や神といった号令をかける人がいて、「みんなで分け合いましょう」とか「止めるものは貧しい者を助けましょう」と叫ぶ。私は保育園に勤めているが、大人が幼児に最初に教え込まなければならないのは、排泄と「シェアリング」である。英国の保育施設に行くと、保育士が「you must share」と5分おきに叫んでいるのを聞くだろう。つまり、人間と言うものは、本質的に分け合うことが大嫌いなのであり、独り占めしたいと言う本能を持って生まれてくるのだ。そう思えば、キャピタリズムと言うのは、人間の本質に最も忠実な思想である。本能に任せて、生きる人間の社会が「you must share」と叫ぶ。保育士がいなくなった。保育園のように、ANARCHYになるのは当然のことだ。
p.256 サバイブするのは、必ずしも幸運なことではない。だからこそ、別れ際に為替挨拶は幸運を祈る言葉なのかもしれない。
p.323 グリッドグリット(Brut Grit)と言う私の好きな言葉がある。ネットで見つけたある写真にこのタイトルが付いていて、それは野外でピクニックコンサートを楽しんで��る。英国人の群れを背後から撮ったものなのだが、全員が傘をさして、足元はびしょ濡れ。と言う構図に思わず笑ったが、「英国人の逆光を生き抜く気概」を意味する。この言葉は、UKの真骨頂である。どんなに状況がひどくても、腐っていようと、救いが無かろうも、彼らは生きている。クソのような逆境をクソと罵りながらたくましく生き抜いている。私が英国について書くのやめられないのは、多分このブリットグリットに魅せられているからで、そこに何か懐かしいものを感じるからだ。
ジャパニーズグリットと言うのもないようでいて、ある。身近なところで言えば、うちの親父のような日本人の生のスタンスがそうであるし、劇的に変わっていく時代には、そのグリッドが再び光を話し始めるだろう。アナーキーな社会というのが、ロマンチックな革命家が夢見たような世界ではなく、すべてのコンセプトや枠組みが風化した後の無秩序& 無方向のカオスだったとすれば、そのアナキーを生き抜く人間に必要なのはグリットだ。ファッキン・ノー・フューチャーと罵りながら、先に踏み出せる、グリットだ。そんなことを考えている。
私の前に広がっている9月の空は、どんより沈み、吉田は曇天である。ざわざわ雨が降り出してもおかしくない。そしてお約束のように、暴風も。
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This Charming Manがお気に入り
キャメロン首相のスミス好き禁止 ジョニー マー モリッシーも支持
労働党 底辺引き上げの教育ポリシー
日本語の「死ね」 主体が弱い I hope you are dead では弱い
英国では Die! とは言わない レイシズムで逮捕される
「ほとんどの自伝は(人生は)前半のほうが楽しい」
「サヴァイブとは闘争じゃない、一杯のティーなのだ」トレーシー ソーン
70年代のUKパンク
インテリとヤンキーが渾然一体となることによってスパークした
今は、ミュージシャンがレボリューションを歌わなくなった
モリッシーの尻ポケットのグラジオラス
マンチェスターの非人間的な環境への抗議
ビートルズ、セックスピストルズ、スミス、オアシス アイルド移民の子供が率いた
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音楽と政治の関連性については古くから言及されている。そもそも音楽、特にロックとは政治的なモノであるからだ。
著者は特にパンク以降のイギリスのロックから強く影響を受けており、音楽のみならず思想も濃く反映されている。その切り口が素晴らしい。
階級に対して疑問を唱えることはパンクの根源的意義であり、脈々と受け継がれてきた強い意志である。
リアルタイムでイギリスとイギリスの音楽を観てきた著者が放つ言葉はユーモアかつシニックで小気味いい。
ビートルズを始め、ピストルズ、スミス、ローゼズ、オアシス全てアイルランド移民のフロントマンが率いていることはイギリスという国の素晴らしさであり同時に闇でもある。
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10年ほど前のことが書かれている。イギリス ブライトンでの土着の生活がわかってとてもおもしろい。イギリスの音楽文化にも絡められており、とても興味深かった。
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UK音楽と政治のネタ。UK音楽に詳しい方ならより楽しめそう。
移民政策は違えど、日本も将来は英国みたいになってしまうかもと思えた。
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高校生の頃の私はイギリスの上流階級に憧れて、紅茶を嗜んだりしていたけど、歳をとるにつれて自分はワーキングクラスなんだなと嫌でも自覚している。
多くの日本人にとってイギリスは歴史と文化のある国で、旅行にしても住むにしてもいいんじゃないかな〜と漠然と思う場所になっているはずだ。
ブレイディみかこの本を読むと、イギリスには階級意識というものがしっかり根付いていて、地べたの人たちはそれは酷い暮らしをしてると言うことが思い知らされる。
でもその中でみんななんとかやっていて、毎日絶望しているわけではないけど、でもそんなに夢見る場所でもないという感じ
Bread and rosesってどこかで聞いたことがあったな。どこだったかな
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そして,今回も撃ち抜かれた.だって
オンガクハ,セイジデアル
だよ?
それ,高校生のオレが周りに白い目されながら主張してたアレじゃん!(笑)
感じ取る嗅覚が似てるならちょっと嬉しいけど,人間と社会と自分をこんなにフラットに受け止めて,愛ある表現で文章にできるなんて,遠く及ばない.
それに,生活の全て,目に映るもの,手で触れるもの,五感で感じる全てがシームレスに政治につながっている,政治は生活のリアルで,無関係なんじゃないって事をここまで書き切れる作家さんって,他に例を知らない…