皇弟殿下と黄金の花嫁 みんなのレビュー

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投稿者：ふる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

大国の皇弟の玉瓏と草原の遊牧民のシリンの恋物語。シリンが心優しくて武芸も極めていて男前で魅力的。玉瓏が一途で可愛かった。両片想いが微笑ましかった。イラストが素敵。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

黄金色の瞳を持って生まれたために別の一族に嫁がされる草原の民であるシリン
婚礼の前夜に朱国の皇弟の玉瓏の命を救ったことにより彼の宮へ。
からの展開はまあ王道と言えば王道です。
彼の人生はその瞳のせいで否応なく嫁がされる（男であることは関係ない世界）
その瞳を持って生まれたことにより隠され街に出ることもままならないまま
家族のために草原で生きていくことになるのだと思っていたら
瞳の色がわかってしまい嫁がされることになる。
「果てのないような草原にいながら、心は箱庭に閉じ込められていた」というようなことが
書かれているのだが、まさにその通りで彼はそんな世界で生きていたのだ。
そこから出してくれたのは玉瓏
シリンの心の動きが静かに伝わってくるような話
皇子・玉祥との交流も含めて、シリンの芯の強さや優しさがじわじわっと伝わってきます。

お約束の裏切りや報復な展開を経て
家族との再会もして、家族に自分の意志を伝え
玉瓏の隣にいることを「自分の意志」で選んだシリンの物語でした。

☆3.5

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

挿絵も綺麗でしたし、お話も面白かったです。
強いて言えば、折角、剣も弓も乗馬も並以上という設定という、シリンの大きな見せ場が無かったのが残念。
と思ってしまう私は、血の気が多いのだろうか。

流浪の民。
自然の中で揉まれながらも、泰然と生きる彼らの強さを、魅力的に感じながら読みました。
(裏切り者はいたけれど)
自分には出来ない生活だと思うからこそ憧れるのだと思います。

本物を見分ける目も、不憫に思える環境で真っ直ぐ育つ強さも、凡人な私にはないからなぁ。