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レーニンがボリシェヴィズムを建設し、ヒトラーがある時点まで勝利することができたのは、政治宣伝「プロパガンダ」のたまものであると著者は言う。宣伝は世論をつくりだし、変え、確実にする。
レーニン型の宣伝、ヒトラー型の宣伝の特長を示し、豊富な実例でプロパガンダの方法等を明らかにしていく。
ある意味、政治宣伝は世論誘導のための不可欠な手段となっているので、今なお意味のある著作だと思う。
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ナチス・ドイツ占領期のフランス、プロパガンダが最も強力であった時代に青年期を過ごした著者は、民主主義のためにこそ宣伝が必要だと説く―。本書では、まずレーニン型・ヒトラー型それぞれの宣伝方式を検討し、「単純化し、敵を一つだけにしぼる定則」、表現を変えて繰り返す「オーケストレーションの定則」、同調圧力を利用する「全員一致と感染の定則」といった宣伝の諸パターンを示してその負の側面に警鐘を鳴らす。しかし同時に、宣伝は個人の意見の公表を促し、それを保護する役割をも担うとした。プロパガンダが忌避される現代において、その功罪を簡明に説いた名著。
第1章 風土
第2章 宣伝の二つの源泉
第3章 レーニン型の宣伝
第4章 ヒトラー型の宣伝
第5章 定則と技術
第6章 神話、虚偽、事実
第7章 世論と宣伝
第8章 デモクラシーと宣伝
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主にナチスが、政権を獲得し、勢力を拡大し、維持するためにとった様々な手法を体系的に説明している。ただし、レジスタンス側も同じような手段をとり、対抗していた。フランスらしいというのか、簡潔に概念を説明するワードに落とし込んで、切れ味の鋭い説明が続く。
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佐藤卓己のメディア論の名著30の1冊である。主にナチスの政治宣伝を扱っている。日本での応用としてかんがえられなくはないが、学部生にとっては卒論の参考になるかどうかは不明である。
それよりは、メディアの歴史として時間に余裕があれば読めばいいと思われる。フランスでの名著であるが、日本で名著となるかどうかは不明。