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投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を読んで泣いたのは何年ぶりだろうか。
でも爽やかな気持ちになれたので凄く嬉しかった。
球根はちょっと???という感じだけれど。
紙の本
おーい!
2023/11/26 08:25
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投稿者:えんぴつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホスピス・・・。
謹啓 小川 糸様
ホスピスを題材に、このような本を著されたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。しみじみと、一気に、そして時に逡巡し・・・胸詰まりながら読みました。
感じるところ色々、思うところたくさん・・・。
最近、とてもとても大切な身内を急なことで失った私にとって、重たくも切ない本でした。
旅立つ時は確実にやってくるのだけれど、その旅立ち方は様々です。急な別れを受け入れることができず、奈落の底に沈んでいる私のところへ、静かに、暖かくこの本はやってきたのです。
弟よ、君のおやつは何がいいかな。君はどこへ飛んで行ったのかな。
おーい!
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雫は若くして癌となり、辛い治療を続けていたが、とうとう余命宣告を受けてしまう。
その残りの人生をたった一人で瀬戸内海にある小さな島のホスピスで過ごすことを決める。
そこでは毎週日曜日に入居者がリクエストできる『おやつの時間』がある。だが、雫はそのリクエストを決めることが出来ないでいた。
人は生まれてきて、生きて、いつか逝くべき場所へいく。
これは最後の生き方を描いた物語。
誰もが迎えなくてはならない死。
できれば、こんな風に受け入れたいと思いながら読んでいました。勿論、病になってしまい、それと戦い、余命を宣告されることはとても苦しくて辛いことだと思います。
でも、オコナーの言葉ではありませんが『悲しみは人生の親戚』であるわけです。誰もがその親戚を抱えて生きているのだと、改めて思いました。
勿論、ホスピスの中には雫の苦手な人もいるし、仲良くなる人もいる。
ですが、彼らが明日を迎えることが出来ないことがあることも事実だというのが哀しい。
ですが、それでも明日はやってくるし、日曜日のおやつも食べることが出来る。この幸福を感じられる人は幸せだと、そう雫は幸せの最後を味わっているのだと私は感じながら読んでいました。
難しいですね。生きることと死ぬことを描いた作品の感想を書くことは。
でも、私はこの作品には意味があると強く思うのです。生きていた良かった、幸せだった、美味しかった。
感謝の言葉があふれ出るこの作品は苦しい思いを抱えている人に必要だと感じるからです。
明日を迎えることができることの幸せを、食事を美味しく感じることができることの幸福を、数が多くなくても自分を理解してくれる人が傍にいることに感謝を……。
そんなことを思わせてくれる一冊でした。
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読点の打ち方とかが肌に合わなくて、結構読むのが大変だった。ツバキ文具堂のときはそんなこと思わなかったんだけどな。
みんなが行きつく先がわかっているからこそ、穏やかな気持ちで読めた。正直誰にも共感できなかったんだけど、それは私が元気で健康だからだとは思う。
幸せな最期をみんな迎えられてよかった。
ごはん描写は相変わらずおいしそうで、読んでいてお腹がすいた。
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小川糸作品を読んで毎度思うが、
今作もゆっくりと、大事に味わう一冊だった。
ページを捲るのが勿体ない。
終わらないでほしいと思うほど。
この人の作品がとても好きだ。
病気になって、もう治らない。
あとは死ぬだけと知らされた時、
死ぬ事が怖いのか?
死ぬほど弱っていく自分に
耐えねばならないこれからが怖いのか?
とてもリアルに考える。
でも、本当にお迎えが近い時、
こんな最後を迎えられたらと
思わずにはいられない。
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既に単行本を読破しているので、文庫本に置き換え。
また記憶が薄れたら再読したい良作です。
〜以下は単行本読了時の感想です〜
タイトルから「童話かな?」と思ってしまいますが、内容は迫りくる死との向き合い方を綺麗な情景と人々とで綴られた、とても優しいお話でした。
小川糸さんの作品を読んだのは「ライオンのおやつ」が初めてでしたが、終始読みやすく、言葉に温かみがある印象を受けました。「ライオン」、「おやつ」という言葉がなぜ出てくるのか?
と、読み進めていく中で次第とわかり、そして登場する人が皆、とても個性豊かで愛らしく、文章だけでもイメージがすんなりと浮かぶ筆力に驚かされました。
また数年後に読み返したくなる、そのような一冊だと思います。
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本屋大賞ランクイン作読み進めようということで読書。小川糸さんは割と好きな作家さん
・あらすじ
若くして余命を告げられた雫。入所者の思い出のおやつを提供する「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
登場人物、島の雰囲気、色々なおやつと思い出のエピソードなど、いい物語だなぁと。ただ後半がそこまで響かなかったというか、感情が置いてかれた感じでした。捻くれてるだけかもしれない。
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死をテーマにした物語でしたが、重すぎずサクサク読めました。死を目前にしたそれぞれの人の思いが、押し付けがましくなく素直に感じれ優しい気持ちになれました。
また再読したくなる作品です。
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余命宣告を受けた雫が、瀬戸内の島のホスピスで過ごす日々の話。
食べることは生きることで、たくさんの食事が大切に大切に書かれていたのが印象的。私も「ごちそうさま」と言えるように生きたいと思わせてくれる作品でした。悲しいけれど、それ以上に温かかったです。
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迫りくる死と向き合うというのは、想像することしかできないけれど絶対に簡単ではなくて、そんな主人公の心が丁寧に描かれた小説。
静かに静かに死に向かっていく。その時間はとてもゆっくりに感じるけれど、確実に進んでいる。
おやつは、出てくるたびにそのおやつにまつわる人生を知ることができて感慨深かったけれど、なんというか…辛かった。
最期だから食べたいと願う。それは人間として当たり前の欲求だと思うし叶えられるなら叶えたいけど、私にはまだ人生の終わりを見つめる覚悟がないと、読みながら何度も感じた。
ずっと読みたかったのに、読むと苦しかった。
また時間をあけて読み直したいと思った。
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マダムが人生をろうそくに例えているのが印象的だった。
生きることは、ただ火が消えるのを待つことではなく、誰かの光になることなんだと。
自分で火をつけることも消すこともできないけど、一度火が灯ったら自然の流れに逆らわず火が燃え尽きて消えるまで待つしかない。大きな力が作用していきなり火が消えてしまうこともある。
でも自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になり、お互いにお互いを照らし合うことができる。
辛い描写もあったけれど、最後に雫さんのごちそうさまを聞けて良かった。
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レモン島に行きたくなった。
あと、ミルクレープも食べたくなった。
あれ美味しいよね笑
死は人生最大のオーガズムらしい。
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雫、六花、マドンナ、タヒチ君、お父さん、ゲスト、登場人物みんな魅力的だった
生を全うする
死を受け入れるのも、死に抗い続けるのも、死を恐れるのも、生を全うすることだと思う
また時間をおいて読みたい
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NHKでドラマ化されました。
ドラマと本書は多少の違いはありますが、どちらも良かったです。
こんなホスピスが本当にあったらいいなと思いました。
ハードカバーで読了していますが、文庫化されたので購入しました。
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瀬戸内海のホスピス 温かくゆったり時間が流れる
しあわせな涙が溢れる本
思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう
人生ままならないことばっかりだもの
なるようにしか、ならないからさ
おやつは、心の栄養、人生へのご褒美 おやつがあることで、人生が豊かになる