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初めて読む作家さん...
なんとも不思議な感じで読み進む。
主人公の結子が興味深くまた家族構成や茶道を習うetc...設定が面白く引き込まれる...が、時々著者の主観というか脳内で考えられていることが文中に出てくるというか書かれていて
これって小説なのか?実在する人物のこと書いているのか?なんだかこんがらがる。
きっと実在しない人物のことを実在するように書いてる小説なんだろう、これを人は小説という...
みたいなモヤモヤ感があったけど
結子のキャラが魅力的...今後も知りたいと思う次第
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青雲編ということで、続編があるということなのかしらん?とも思ったけど、ある意味いつもの恩田作品あるあるの”引き”演出なのかな。
恩田先生流、朝ドラヒロインもとい、”女の一生”の第1章。
過去作よりも圧倒的に書かれている大学生ネタが面白かった。
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梯結子という人間の一代記らしい。
地の文に作者が出て来る語り口はうっとうしいし、言い訳がましくも思える。
が、そのフォローがあるので、ちょっと変わった女の子がとんとん拍子に人生を切りひらいていくさまを安心して読める。妙に説明臭いし、うまく行き過ぎるのが釈然としないが、それでも面白く筋を追わされてしまうのはさすがというべきか。
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五木寛之の「青春の門」の二番煎じにしては軽いノリの“女の一生”系小説。五木さん作品の時ほど続編待ち遠しくならない。「人は自分よりもずっと弱い立場の者から“合理的な提案”を持ち出されると逆上する。なぜなら、それを“提案”ではなく“反抗”と見なすから」なるほど、そういう事だったんだ、経験あるわー。百名城巡りにも新たな視点もらった。
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これといって大きな展開があるわけではないが、読みやすい軽い文体が特徴的で、一気に読めた。また、キャラが強烈すぎず所々共感しやすい部分があるところも魅力になっていて面白かった。
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恩田さんってそこはかとなく階級意識があるのかな。一族ものが好きだよね。
固有名詞の一部に○を使うのって、キモチワルイ。
「生きるということは、他人と棲み分けをして、自分という人間を売り出すことなのだ」なるほどね。
恩田さんの経済小説、広げた風呂敷、どう畳むか、続編に期待。
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主人公・梯結子のキャラ設定がナイス過ぎ。1冊じゃ終わらんわな、これじゃあ。
MAZEシリーズの榊原恵弥や『錆びた太陽』の財護徳子級の衝撃(笑)
固有名詞を◯で伏せるのが、個人的にはどうにも興醒めだけど、この辺りはコンプラ感覚の違いだから仕方ないか。なんたって「T国のイスタンブール」のヒトだからなあ。渡のお茶会で出てきた白いレアチーズケーキ。「赤坂のSさんところのケーキ」、だって。
しろたえのチーズケーキは、うん、美味しい。
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作者の語りが合間に入る独特の文体で梯結子という1970年生まれの女性の一生が語られる。青雲編は大学卒業まで。
作者の合間語りで恋バナは「出てきたとしてもあっさりめ」と断言されてしまった。残念。明らかに恋愛すると楽しそうな男子が何人かいるのに。
この話は文春で連載されているときから気に入って読んでいたけど、改めて一冊になったのを読んでもやっぱり面白かった。概ね同じ内容だったように感じました。ガーナー教は続けて読まないときっとガーナー教って何だったっけ?って思い出せなかっただろうな。
これ、文春で連載されていただけあって、結子と同世代位の男性が読んでも面白いと感じられる女性の生き方の話なのではないでしょうか。
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梯結子の将来、予告がちらちらあるだけなので、気になって仕方ない。
つまり「キモチワルイ」。
何とかしてください、恩田陸さん。
しかし痛快。
結子は突出しているものの、ほかの家族とか友人、先輩、みなさん
「地頭がいい」
んだろうね。
学習塾に通わないでワセダ入っちゃうくらいだから。
時折顔を出す作者の「地」も楽しいし。
さてさて続編はいつ出るのかな?
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恩田陸は、数々読んでいるんだけど、これは異色の作品に感じた。
主人公の梯ゆっこが、私とひとつ違いの生まれ、にも親近感を感じたし、梯家四兄妹も、個性派揃いで、読んでいて楽しかった
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副題からしてシリーズになりそうな本ですが、これは完全に作者が梯結子という存在を生み出して書いていく事を楽しんでいるのを感じます。
恩田さん自身が、結子という女性の一生を俯瞰で見て書いている格好なので、読んでいてこの語り部は一体誰なんだ??という事に頭がなじむまで少々時間が掛かりました。
波乱万丈な一代記なのかなと思いましたが、本書は主人公が幼少の頃から頭角を現わす所までなので序盤も序盤だと思われるため、波乱も無く非凡エピソードをずっと読んでいるだけです。これは以降の巻の為の大助走でしょう。期待大です。
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前半がすごく面白かったけど、後半は歴史好きの人はたまらないかもしれないけど、私には興味が薄いから、内容が失速した感じがあった。結子が大学を卒業してからの続きがあるのだろうか?
ちょいちょい挟まれる恩田陸さんの気持ちや考えが作者を知る楽しさに繋がった。
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登場人物が皆エリートなのがちょっと引いてしまうところですが、歴史に残るキャリアウーマンの青春時代の話といった感じで爽やかな読後感でした。
続巻がとても楽しみです。
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主人公がとにかく忙しい人でどんどん進んでいくのでどんどん読めた。
なんかキモチワルイをすっきりさせていく様がおもしろい。いろんな方向から問題をみて考えを深めていったり周りの人のいいところを吸収したり。
それが自然と出来るすごい人だ。
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途中、声に出して笑ってしまう、面白い!
4人兄妹末っ子のファミリー物語か?と思い読み始めた。大阪と東京に由緒正しい祖父母が有り、育ちの良い個性豊かな兄や姉。結子は一見地味な目立たない風だが、幼い頃から「キモチワルイ」ことに敏感でそれを自然に「なんとかしなくちゃ」と考える才溢れる子供でもあった。
結子のストーリーは、並行して『エルマーのぼうけん』や『大脱走』の推しどころ、政治の風刺、服の流行り、校則改革、などなど盛りだくさんすぎて書ききれない。
W大で「城郭愛好研究会」に入ると城と歴史の話も満載になる。
成長と共にさらに結子が繋ぐ架け橋は増えて行き日本を超えてグローバルになって行く。
途中に挟む文章は、講談師のごとく。充実した一気読みさせてくれる恩田陸さん大好きです。