ブルータスは再編集
2023/06/30 06:33
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ブルータスに書かれた文章を再編集して、音楽、食べ物、酒などをテーマにまとめられました。本にならないものを、村上さんはたくさん書いているのですね。
村上春樹のことならなんでも知りたいという根っからの村上春樹ファン以外には面白くないかもしれない
2023/08/22 20:37
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去に出版された「ブルータス」の村上春樹特集を再編集したものです。(たぶん)単行本未収録の短い小説やエッセイが載っているが、たいしたことはない。あとは、村上春樹の好きな小説、レコード、映画などの羅列と、短い文章が載っているだけです。
村上春樹のことならなんでも知りたいという根っからの村上春樹ファン以外には面白くないかもしれない。
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村上春樹のファンとして嬉しい特別版が今年も出た。
例えば、好きなアーティストが普段聴いている音楽は知りたいし音楽アプリの中を覗いてみたい。
同じように、好きな村上春樹の本棚を覗いてみたい。
作品だけでなく、彼の発する言葉を受け取りたいし、音楽好きである彼が聴く音楽にも興味がある。
そんなファンの欲求を充分に満たしてくれる1冊だった。
ロングインタビューは勿論の事、「村上さんが手放すことのできない51冊の本について。」だとか「続:古くて素敵なクラシック・レコードたち」「ある日の村上RADIO。」等々、ファンが飛び付きそうな内容が盛り沢山だ。(なぜ「続」なのかは皆さんご存知の通り)
彼の長編小説を待つ身としては、BRUTUS読んで枯れた泉を潤しておこう!な感じだ。
ここからは蛇足。
毎回毎回「今年こそノーベル文学賞を!」みたいな流れにうんざりしている。
私の勝手な思いだが、「作家 村上春樹」は、「村上春樹というライフスタイルの提唱者」とイコールのように思えるのだ。
だからノーベル文学賞って、ちょっとピンとこない。
文学賞にとどまらず、もっと大きな括りのスマートな何かでありながら、人間臭く、偏ったコアなスタイルそのものが村上春樹といった感じがする。
もし受賞となれば、それはそれで嬉しいのだけれど。
私は音楽好きな父の影響で、ジャズやクラシックも比較的よく聴いていた。
普段からロック、ソウル、R&Bなど常に部屋に音楽が流れている。
村上春樹の小説に様々な曲が登場するのをとても楽しく感じていたし、実際にその曲を部屋に流しながら小説を楽しんだりもした。
そしてお酒。
お酒は好きなのにビールが苦手な自分が辿り着いたのはスコッチウイスキーだった。
始めから終わりまで、ウイスキーを飲む。
それだけでも満たされるのに、どんな食事とも合う。
翌日も残らない。(個人の意見)
村上氏が好んで飲むのは多くのウイスキー好きがそうであるようにボウモアやラフロイグだろうが、残念なことに私はそこまでの通にはなれず、正露丸のようなピート香が苦手。
いつも好んで口にするのはグレンフィディックとマッカランだ。
それでも、村上氏との僅かな嗜好の共通点を嬉しく思う。
今回のBRUTUSも、何度も読み返すだろう永久保存版であり、共に音楽やお酒も美味しく楽しめそうだ。
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3冊目『マガジンハウスムック BRUTUS 特別編集 合本 村上春樹』(2022年12月、マガジンハウス)
『ブルータス』の2021年10月15日号と11月1日号に掲載されたものを再編集し、増補改訂したもの。
本誌刊行にあたり、2022年に行われた最新インタビューや、80年代〜90年代の『ブルータス』に掲載された村上春樹のエッセイや小説も収録。かなりの情報量のため読み進みるのに苦労したが、氏のファンなら読んで損のない一冊である。
「やっぱりね、充電とパスワードに追われた人生は虚しいですよ」
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前に出たブルータスの上下合本。
新しいのは最初の数ページのインタビューのみです。
上下持ってる人あんまいないと思うので、完全版として持ちたいならこちらが断然。そもそも上下は売ってないかも……。
感想は上下に挙げたので割愛。
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先に出た上・下も持っているのだけど、これがその2冊のまとめ版だと知らずにまた買っちゃった。はは。
上・下の方は買っただけで全然読まずに、アンプの上に置きっぱなしなんだけど、この合本は、買ってからなんとなくぱらぱらーと見始めたら止まらなくなって、ものすごい勢いでガツガツ読んでしまった。
まるで、スキー場に降り立った途端に「ハッ、わたしスキー大好きだったんだわ!」と気づいて、いきなり直滑降でどぴゅーっとゲレンデを滑り降りているような感じの、味わいも何もないようながむしゃらな読み方をしている自分に気づいて、自分でビックリ。
いかんいかん、いくら夢中になっているからって、こんなむさぼり方はいかん、ひとつひとつのターンやこぶや景色も楽しまねば!とばかりに、いったん本を置いた。
私は、雑誌でよく特集されている「みんなのおすすめ本!」みたいなページでセレクトされているような本とその紹介文を全くおもしろいと思ったことないのだけど、この村上春樹氏のおすすめ本ページのおもしろさときたら。
読みながら、頭とか脳じゃなく、体というか、ハートというか、自分のそういうものが激しく喜んでいるのを感じた。
でも、他の人が村上春樹氏について語っているところはまったく興味ひかれず、内容も微妙なので、無意識にそのページは飛ばしている。
正直すぎる私の体。そんなつもりないのに。
やっぱり村上春樹って人の文章は引力がすごいのね。
上・下版よりこっちの方がつくりがしっかりしていてぐにゃぐにゃしなくて読みやすい。
でも、まあどうせだから、3冊とも手の届くところにおいておいて、ときどきちょっとずつ読むことにする。
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昨年末から村上春樹氏の著作をシリーズで読んできた。
なぜリアルな昭和があちらこちらに作品に登場するのだろう、そんな興味に駆られて購入した。なるほど、氏の人物像がわかる一冊だ。
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理想の一日
朝4時ぐらいに起きて、7時前まで仕事して、
ひとっ走りして。またすぐ仕事して、それで終わる。
自分の物を書きながら、疲れると翻訳する。気晴らしのパズル。
もう買うべきものがない。
走るときにはiPod。充電とパスワードに追われた人生は虚しい。
ノルウェイの森
正しくはないかもしれないけれど、決して誤訳とは言えない。が、僕の見解
お金はあるけど、暇がないコレクター。そういう人はは不幸だと思いますね。
長編を渡してもいいのは、デヴィッド・リンチとウディ・アレン。
ドライブマイカー(濱口竜介監督)
難しいと思う部分をあらかじめ取り除いた。
現実にはないけれど、確かになるに違いないと思わせる描写のリアリズム。
現実に起こることしか、この物語の中では起きない。
現実の底に潜在していている異界にまで下りていくような感覚。
「シェエラザード」や「木野」でそのモチーフを借り、長編の世界観に近づけた。
「本当に他人を見たいと望むなら、
自分自身を深くまっすぐに見つめるしかないんです。」(高槻)
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本屋の前を通りかかったら
村上春樹の新しい本が、黒い表紙で、ズラリと並んでて
アワワ、何だコレ?って思って
思わず、足を止めた。
新しい小説、チラッと、読んでみたけど、昔の、村上春樹の文体で、ちょっと面白そうだった。最後まで読んでみなければ、分からないけど。
で、このBURUTUSの村上春樹特集も、そこに置かれていて、パラパラ、めくってみる。
村上春樹の大事にしてるTシャツや、CDやレコードや、部屋に飾られてる絵や、本棚に並んでいる様々な本や洋書、ウォークマンから、MDプレイヤー、初期のi-podから、現代のまで、彼の生活感が伝わってきて、おもしろかった。
こうやって、人は、年をとっていくのかあ。
さらには、彼が監修した図書館の模様とかも載ってた。
あー、いつか、ここには、行くだろうな、と思った。
今度の小説も、図書館が出てくる。
海辺のカフカにも、図書館が出てたな。
村上春樹にとって、図書館は、なにか特別な場所なんだろう。
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村上春樹の2021年。1年を語る。インタビューたっぷりでおもしろかった。本や音楽や映画やアートやライブラリーや走ることなど。村上さんはブレない。コロナ禍でもブレない。とても興味深くおもしろい人。やれやれ。