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紙の本
現代日本に生きるキリスト教徒135名の人生
2023/06/08 17:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代日本に生きるキリスト教徒135名のインタビュー集です。
カトリック、正教会、プロテスタント(聖公会からペンテコステ派まで)、あらゆる教派のキリスト教関係者が網羅されています。それぞれの教派の特徴が、読んでいくと少し浮かび上がってくる気がしますし、個々人の人生の重みも感じます。
日本のキリスト教は、1戦国時代、2明治開国時代、3戦後の三つの時期に興隆しますが、今回のインタビューに登場するのは、おもに3以降の世代の方々になります。戦前から続くクリスチャンの家庭の方も出てきます。キリスト教内の良くない部分と同時に、様々な困難にもかかわらずキリスト教徒になって良かったという話の両方が書かれています。
キリスト教に興味がある方でも、キリスト教内部の方でも、他の宗教の信者の方でも、何かしら興味深く感じる部分があるインタビュー集なのではないかと思いました。
紙の本
キリスト教の幅の広さ
2023/07/07 17:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて気付くのは、キリスト教という宗教の、予想以上の幅の広さです。
特定の教会に所属していないが、キリスト教について真剣に知りたいという筆者の取材姿勢があってこそ、
様々な教会・信者の素晴らしい活動だけでなく、教会のドロドロとした面や、
信仰を続ける上での苦しみまで掘り下げることができたのでしょう。
筆者は、一部で流行しているカルト的な教会にも行ったそうですが、
それらの教会についての記述は注意深く排除されています。
まえがきの映画「シークレット・サンシャイン」のエピソードが印象に残りました。
三浦綾子の小説「ちいろば先生」に出てくる榎本保郎に教えを受けた人が複数登場したことも、
亡くなって半世紀近く経つのに、彼の影響力の大きさを感じました。
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