紙の本
いただきます
2023/03/28 08:02
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投稿者:さこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
モンゴルの映画も本も特別展も目につくものは見たり読んだり行ってきた。モンゴルのおいしいにおいがぷんぷんしてくるのはこの本だけだ。食べることは生きること、命をいただくことだと著者は繰り返す。厳しい自然の中で動物もひとも支えあわないと生きていけない、いのちをもらったあとの姿も著者は描く。
いただきます。
この言葉の真意がわかる
紙の本
とにかくおすすめ。
2023/10/11 10:35
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
モンゴル好き、羊好き、草原好き、料理好きな方におすすめ。もっとカラー写真があったらいいのですけれど、それは仕方ないのかな?
電子書籍
モンゴルの食文化を知るには
2024/04/29 21:17
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投稿者:路傍の石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なるほどモンゴルにはこんな食文化があるのかと知的好奇心を刺激される一方で文体のまとまりがない様に感じられる点が気にかかる。著者の本業がプロの作家ではないからといって編集者は内容の構成に関してやや妥協し過ぎではないか・・・
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モンゴル好きな人にどうぞ。
公邸料理人である著者なので、どうしても料理についての内容がメインになるが、モンゴルという、素朴な生命力を堪能する内容になっている。
もちろん、著者の目に映る一面であるので、目を三角にしてもしょうがない。
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タイトル通りモンゴルで
肉も食べるが、それよりモンゴルを身体中で感じ、何もかも自分の中に取り込んでいったようなエピソード満載のエッセイ。食べることは生きることだ!生き生きとした文章でとても楽しく勉強にもなる。
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保育園の調理師から在モンゴル日本国大使館の公邸料理人になった著者。そこでの生活は驚きの連続でした。「人口の二十倍の家畜がいるのに仔牛・仔羊は食べられない」、「草(野菜)は人の食べるものじゃない」、「酔ったら家に帰らない」…。でも、読めばその土地ならではの理由に納得。知られざる遊牧民の暮らしとその魅力を、おいしく楽しく伝えてくれる体験記です。
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力士の出身地くらいなことしか知らない、モンゴルの食、生活、自然、価値観が知れたのは面白かった。湿度の高い日本では考えられないことも多い。モンゴル出身力士が集うのもよくわかった気がする。日本も気候や風土を生かした食や生活があったはずだが、多くが失われているのだろう。
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[memo]
網脂巻きの羊レバー(うまい)/ ホルホグ(度数の高いお酒を一緒に飲まないと強い脂にお腹が負ける)/ 幻の味オーラック(初乳を蒸して固めたもの、家の外に出すのは縁起が悪いのであまり流通していない)/ アールツ(乳の甘酒)/ シーミン・アルヒ(乳の蒸留酒)/ モンゴルの粉もん:肉饅頭のボーズ・その小型でスープの具になるバンシ・揚げ餃子のホーショル・塩味の肉汁うどん・焼きそばのツォイワン / バンタン(羊出汁の小麦がゆ。二日酔いの時や離乳食でたべる)/ ヘヴィンボーブ(モンゴル版鏡餅、手作り品はうまい)
・先進国では、環境に負荷をかける肉は食べるべきではないという考えがあるが、草原の暮らしでは肉じゃないと食べられない。冬は赤い食べもの=肉、夏は白い食べもの=乳製品で人が暮らしてきた。
・探し回って手に入れたラクダ肉を塩焼きに。まずくはない、しかしからだが食べ物だと反応しない味。もう買わない。反対に皆がおいしいと口をそろえて言う、禁猟のタルバガンに思慕が募る。
・モンゴル五畜(羊・ヤギ・牛・馬・ラクダ)ヤギとラクダはからだを冷やす肉で夏に食べるといい。鶏と豚は遊牧に自分の足でついてこられず、モンゴルの厳しい環境化で飼育するには、住まいや餌を与えなければ死んでしまう。(そういえば滞在中、卵料理は見かけなかった)挽肉もモンゴルの流通的に売られていない(包丁で刻むべし)
・モンゴルに多くいるのは寒羊。羊の尾の脂は最上。赤ちゃんのおしゃぶりやスキンケアにも使われた。しっぽの骨まわりの僅かな肉がおいしい。
・ミルクは御神酒。新車のタイヤにふりかける、子供のはじめての散髪時切り手が口に含む、結婚式や慶事の当事者に渡すなど
・日本は海塩、モンゴルは岩塩文化。
・カンリンという若い女性の脚骨で作る笛がある。今はつくられていないが、寺に収蔵されている。
・肉を切ったまな板もすぐに乾くので洗わなくても問題ない。乾燥しているのでカビや細菌は増えない。そもそも田舎暮らしは火を通さないものをほぼ食べないので問題ない。
・トナカイのブーツはとても暖かい。高いが生命保険みたいなもの。デールの扇のような袖口で馬に乗りながらお面のように顔を覆えば自分の呼気の熱で凍えた顔面が生き返る。
・昔の遊牧民の三種の神器、真っ直ぐなナイフ・ラクダの骨などでできた燃えない箸・金属の小箱(火打ち石と小箱で火をおこす)
・ラクダのへにょっとなったコブは、夏にごはんをたくさんたべれば、秋には中身がパンパンになりシャッキリする。
(私)アーロールの木製抜き型が工芸品として気になる。和菓子の木型に似ている。