紙の本
長期シリーズゆえの・・・
2024/03/25 16:20
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
誉田哲也氏の本はだいたい読んでいる。
中でも姫川玲子シリーズは大好きだ。
ただ、長期にわたって刊行されてきたシリーズだけに、この人誰だっけとか、この事件って何だったっけというのが、しばしば登場してくるようになった。
中には、これまでに描かれてない事も出てくるのでややこしくて仕方ない。
できれば、巻末にでも注釈をつけて欲しいものだ。
今作は7つの短編集。
1作目の「それが嫌なら無人島」で、以前に読んだ「ノーマンズランド」のスピンオフ(姫川が担当していた事件の結末)が描かれていてビックリした。
基本的にバラバラの内容だが、4作目の「赤い靴」と5作目の「青い腕」だけは連作となっていて、読み応えがあった。
他にも「六法全書」「赤い靴」「根腐れ」は、姫川班の部下たちの視点で進行するため、客観的な姫川像が描かれていて面白い。
最後の「それって読唇術?」にいたっては、武見検事とバーで会話するだけで事件捜査はしない。そして、魚住久江が新たに赴任してくるという話も。
まあ、以前の事件や人物関係がわからなくても十分に楽しめるが、やはり一度ここらでまとめて欲しい気もする。
出版社の方、よろしくお願いします。
ところで、最後の解説にもあったが、この「オムニバス」の特設サイトで、イメージソングの動画が公開されている。
作詞・作曲・演奏・歌唱は誉田哲也氏。その多才ぶりに驚くばかり。
紙の本
オムニバス
2023/11/21 06:02
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶり姫川玲子の新たな魅力が満載でした。35歳なりました。警部補がいい味出していますね。7作とも姫川いいですね。かわいい面も多くありました。最後に魚住久江が新たね参入の案内がありました。新作が待ちどうしいです。
紙の本
オムニバス
2023/09/28 16:09
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
姫川玲子シリーズの短編集。コミカルな描写も多く、軽めの作品集だが、「赤い靴」「青い腕」はひと繋がりで、濃い目だった。姫川、女性部下の日野、女性被疑者の関わりを、姫川と日野それぞれの立場から描かれているのが、面白かった。
あれ、いつの間に菊田とこんなさっぱりした関係になってたんだっけ、と、武見の存在も忘れていたのに、自分でびっくりしてしまった。
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姫川玲子シリーズ文庫最新刊。
短編7篇、とはいえ、1作目は前作の長編の続きだし、同じ事件の前後編みたいのもあったり、なかなか趣向が凝っている。
中松、日野、小幡と今までキャラがよく分からなかった面々の視点もあり、面白かった。
しかし、せっかく分かってきた日野さんは異動なのか。
そして、魚住が入るのか。
次の文庫までに、ドルチェとドンナ・ビアンカ読んでおこう。
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ハードな内容の長編でがっつりあと引く感じではないけれどやっぱり好きなシリーズ。
次作はあの魚住さんが姫川班に!
楽しみでしょうがない。
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短編ながら、ひとつひとつの事件に深みがあって読み応えがあり、面白かった。また、新しい班員の姫川さんに対する思いが分かり人物像の深みが増した。当たり前だが、姫川さんの犯人への対応が様々で、上手いなぁと思う。
最終話には武見さんとの絡みもあり、楽しめました。次回作楽しみです。
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姫川玲子、姫川班の中松、日野、小幡、それぞれの視点で描かれた作品集。
会話の合間に心のツッコミが盛り込まれているので、プッと笑ってしまう場面が多く、暗くて重い事件もサクサクと読み進められるやりとりになっていて面白かった。
次回の姫川シリーズは、新章になり、『ドルチェ』『ドンナ ビアンカ』の主人公、魚住久江が姫川班に加わるとのことなので、また楽しみが増えた♫
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忖度なしでストレートな感じがやっぱり読んでて痛快。姫川シリーズ10作目ぐらいでしょうけど過去のことぐしゃぐしゃ言わず、そのまま楽しめます。ユーモアもあります。もう公表されてるマリスアングルでの魚住さんとのコラボ待ちきれないです。
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長く前作から空いてたので、登場人物を忘れてしまってた。
過去作とリンクしてるのは秀逸。
短編なので、姫川の人物像さえ掴めておけば、サクッと読める。
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一話一話で視点がかわるので、その度知ってる人も変わるし、あれ?この人誰だっけ?ってなってしまった。
犯人らしき人が捕まった後の話しばかりで、それでもこれだけ違う話ができるんだから凄いなぁ
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7篇が収められた1冊である。「闘う女」というイメージの女性刑事、姫川玲子が活躍するシリーズの作品だ。
7篇だが、姫川玲子の周辺の部下、同僚の目線の篇と、姫川玲子自身の目線の篇とが混在している。何れも秀逸だ。
個人的には、この姫川玲子のシリーズに関しては長篇作品が気に入っている。が、長篇作品で少しだけ言及が在った「番外」的な出来事や、長篇に描かれている複数の出来事の合間の出来事、後日談的な出来事等も含めた短篇作品も面白い。また次回作以降の予告的な内容が短篇の中に入り込む場合も在り、シリーズのファンとしては一寸愉しい。
姫川玲子は“勘”の働きで気付いたことを精力的に追う、読み筋に従ってアグレッシブに対象に挑むというようなことを重ねながら捜査に臨むという面が強いのだが、取調のような被疑者との対決という場面では、周到に関係事項を復習して参考情報を広く深く集めて臨むという一面も持ち合わせている。長篇では精力的な活動や、アグレッシブに挑む場面が多いと思う。が、短篇になると用意周到に臨むという場面も目立つ。
今作の各篇では、要請を受けて取調に協力をすることになって、被疑者と向き合うという場面が多く在る。そういう中での、姫川玲子の流儀での「闘い」が凄く面白い。殊に、人気女優兼人気モデルである被疑者の「隠された意図」を明かす篇が面白い。
作者は、姫川玲子とはタイプが違う、感じが違う女性刑事が活躍する別シリーズも手掛けているが、近く「ダブルヒロイン?」というような展開をするかもしれないようなことが、作中の会話で示唆されている。それも何やら楽しみだ。
各篇が愉しいので、出先での一寸した合間、移動の乗物の中と、夢中になってしまって素早く読了に至った。御薦め!
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移動にはピッタリの作品。
とくに『根腐れ』は短編と思わせない内容で読み応えあり。○○、枯らしちゃう人、水をあげてる自分がすき 自分ごとで刺さります。植物、子育て
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姫川班の日常って感じやな。
それをそれぞれの視点で語る〜の短編集!
最後のは、別モンとして。
そう大きな事件ってのはないのかもしれんけど、前作とかのリンクとかもあり、姫川さんの才能は遺憾無く発揮してる!
でも、この人のは、真似してできるものではないというのも痛感してしまう。
捜査方法が理屈やないのよ。これが!
何かの拍子に「ビッ!ビッ!」ときて分かるみたいな勘というか、感性というか…
勘というのも、今までの経験の中から脳が勝手に導き出すという話もあるから、経験積まんとアカンのかな?
半分、犯罪者みたいなとこあって、犯罪者側の心理が分かるんやろな。死神とまで言われてるのも、周りの人が亡くなるだけやなくて、この辺にもネーミングの由来があるのかもしれん…
流石に人気モンだけあって、事件ない時も臨時で取調べだけの応援とかもある…まぁ、取調べだけでは終わらんのも確かやけど…
最後の短編集だけは、別モンで、事件は起こらんけど、次への布石?
公私共…
武見検事と…
それと…
う〜ん!
「ドルチェ」も読まなあかんか…
もう準備は完了してるけど!
新展開も面白そうな予感(^_^)v
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ひさしぶりの姫川玲子シリーズ。
短編なので、事件も軽め。
『ジウ・サーガ』から来ると、やっぱり軽め。
中松、日野、小幡の視線から描く、姫川もちょっと軽め。
ただ姫川の刑事としての勘、洞察力はさすが。
最後には『ジウ・サーガ』、『ハング』とのコラボが、思わずジロウ、と。まだジロウじゃなかったか…
東京地検・武見との関係はどうなっていくのだろう。
さらに、次作からは魚住久江が姫川班に加わるのか⁉︎
どんなことになるんだろう。
どんな化学反応が起こるのか⁇
ということは、『ドルチェ』、『ドンナ ビアンカ』も読まないと…
姫川も読むんだろうな、魚住久江を知るために。
完全に誉田哲也に嵌められている。
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久しぶりの姫川玲子の連作短編集。部下それぞれの視点で語られる姫川さんが面白い。また新しく始まることもあって、そちらも楽しみ