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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際にあった大事件をモチーフにするんだったら、もっと真剣に書いてほしい。
軽く書きすぎ。
素人が真相を見抜けるとか、ありえない。
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なんか色々なところにどうしようもない病気が散りばめられていて、動機が悲しい
でも奥さんのことは逆にそれが救いになった、気がする
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【家族だから言えなかった秘密と嘘】離婚届を置いて失踪した妻、育ての親の遺品から発見された銃弾、28年前の未解決事件。一連の謎と共に家族の秘密が浮かび上がる。
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全然のめり込めなかった
理由を一つあげるとしたら
魅力的なキャラが1人もいなかった…
んで 犯人にすいすい辿り着いた感じ(わたし的感想)
んで勝手に警察小説だと思って読み始めちゃったこと。(自分のせい)そもそもなんだが、28年前に警察庁長官ほんとうに撃つ必要あった??
と四つもあげてしまった。
内容は「文藝春秋BOOKS」さんのサイトの作品紹介にとても詳しく載っておりましたので そちらをどうぞ
みなさま週末いかがお過ごしでしょうか。
わたしは銀杏の木ライトアップ見に行ってきます・.。*・.。*
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オウムや国松長官狙撃事件にインスパイアされた小説だが、警察小説として読んだり、プロット重視で読むと後悔すると思うなあ。これは純粋に家族の物語だと思って読むとなかなか面白かった。鍵がオアシスの「Live Forever」なのも良い。ただ主人公(と思われる)青井圭一の魅力のなさが痛い。妻の沙月の方が十分魅力的に思える。こちらを主人公で書いたらミステリー感も増して、もっと面白かったかも。
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人生を賭けて護りたいものがある。それが例え自分の属する世界の正義と相容れぬことであっても。
狙撃手は何のために祈るのか。
国家転覆のためなのか。教義を貫くためなのか。それとも同志を守るためなのか。あるいは……。
オウム真理教による一連の事件を題材にしながら、真相に隠された悲痛な家族愛を描くヒューマンサスペンス。
◇
木佐貫は雨の中、車を走らせていた。まもなく警察庁長官の住むマンションに到着する。
1年前から長官秘書を務める木佐貫にとっての任務は、長官の公務時間内の警護である。そこには自宅への送迎も含まれるため、朝8時半きっかりに長官の自宅マンションのエントランスまで迎えに行くことになっていた。
10日前にカルト教団光宗会による地下鉄サリン事件があり、教団と警察との間には緊張が漂っている。
マンションに到着し警備担当の刑事と言葉を交わした木佐貫は、周囲に異常がないのを確認すると呼び出しパネルで海江田長官の部屋番号を押した。
やがてエントランスに姿を見せた海江田が木佐貫の待つところに歩み寄った。大きな銃声がしたのはその時だった。(「プロローグ」) 全5章とプロローグからなる。
* * * * *
地下鉄サリン事件や警察庁長官狙撃事件で始まるプロローグで、警察とカルト教団との闘いを描いたサスペンスなのかと思ったら、少し違っていました。
本編は一連の事件から28年後の令和5年のできごとで、光宗会はすでに解散していて、教祖の徳丸宗邦の死刑は5年前に執行されています。
つまり 教団 対 警察 の闘いは終焉していたのでした。
本編を引っ張る主人公は2人います。
1人は楽器店とレンタルスタジオを営む青井圭一という 32歳の男性で、もう1人は警視庁公安部の斉賀速人という 31歳の巡査部長です。
2人は期せずして28年前に起きた警察庁長官狙撃事件の真相究明に関わることになるのですが、主人公としては圭一の方にウエイトが置かれていました。
圭一はミュージシャン志望でしたがまったく芽が出ず、現在は叔父の楽器店を引き継いで生活しています。
幼い頃に両親を失くした圭一を引き取って育ててくれたのが、この叔父の友康でした。1年前に急死した叔父は生涯独身だったため、圭一が楽器店を相続したのです。
圭一には沙月という雑誌記者の妻がいます。圭一は叔父の存命中に楽器店を取材に来た沙月と知り合い、交際がスタート。2人が結婚を意識するまでに時間はかかりませんでした。
ミュージシャンの道を諦めきれずアルバイト暮らしの圭一は、沙月を幸せにする自信がないと結婚を躊躇します。けれど、自分が圭一を幸せにすると沙月がきっぱり宣言したことで、2人は結婚に踏み切ったのです。
自分の立場や境遇を考えて身の振り方を判断する圭一に対し、愛する人のことを考えてものごとを進めていく沙月。
この2人のスタンスの違いが1つの伏線になっています。(あとで気づきました。)
ある日、行き先も告げずに泊りがけで取材に出た沙月が、不審な電話1本を寄越したまま行方不明になったことで、物語は回り始めます。
妻の足取りを掴もうと彼女の仕事部屋に入った圭一は、沙月が 28 年前の海江田警察庁長官狙撃事件について調べていたことを知ります。さらに、彼女が箱詰めの銃弾を隠し持っていたことにも気づいたのでした。
その銃弾は叔父の友康が昔にアメリカから密輸入したものらしく、どうやら沙月が叔父の遺品を整理する際に見つけたものであることもわかりました。
単独では手に負えないと悟った圭一は警視庁を訪ね斉賀に面会を求めます。沙月が残したメモの中に、公安総務課の斉賀速人の名があったからでした。
こうして圭一と速人という奇妙なコンビによる聞き込みが始まったのです。
本作のおもしろさは、2重3重に張り巡らされた事件の謎にあります。さまざまな真実が明かされる終盤は圧巻です。その重厚な作りは、読んでいてため息が出るほどでした。
そして、作品の中心に据えられていたのは社会正義ではなく、家族愛だったところに個人的に感銘を受けました。
他に強く感じたことは2つあります。
1つめは、カルト教団が引き起こした一連の事件の爪痕を 28年経った今も心に残している方はいらっしゃるに違いないということに思い至り、痛ましい気持ちになったこと。
2つめは、刑事部と公安部の対立が捜査を滞らせてしまったことが実際の事件でもあったという報道を思い出し、暗澹たる気持ちになったことです。
ともあれ、いろいろなことを考えさせてくれる作品で、さすが社会派サスペンスの名手でいらっしゃる城山さんだと感じ入りました。
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記者の妻が離婚届を残して取材旅行に出たきり、消息を絶った。手掛かりを求める青井は、妻の部屋から銃弾を発見する。そして彼女が調べていたらしい過去の銃撃事件を知る刑事の斉賀に協力を求める。不穏さの漂う展開ながら、重厚な人間ドラマが胸を打つミステリです。
妻の失踪をきっかけとして、突如事件のただなかに放り込まれてしまった青井。妻だけではなく父同然の叔父の裏の顔にも疑念を抱き、さらなる家族の隠された顔が明らかになっていく様子が不穏でつらいです。そして過去の事件をなぞるように繰り返される新たな事件。面子をかけて事件を防ごうとする警察の姿もまた緊迫感たっぷり。目の離せない展開の連続でした。
終盤でとんでもない事実が明らかになり、しかしそこからはどこかしら優しい人間ドラマが印象的です。あの人が最後に選んだ道もまた、温かいものに感じられました。
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謎が謎を呼び、ドンドン引き込まれる。二重、三重のどんでん返しにふー。ごく普通の人が、とんでもない犯罪に手を染めざるを得ないところまで追い込まれる社会の理不尽さにやりきれない思いが残る。
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少し現実離れしたストーリーではあったが、家族の絆、様々な理由を抱えながらも繋がっている。それも家族なんだと言うメッセージがあった。今、家族は疎遠状態になっているケースが多い。家族とは何かを教えてくれる本だと感じた。
※28年前の事件をなぜ使ったのか知りたくもなった。
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1995年3月國松警察庁長官狙撃事件が起きた。当時の日本は誰もがオウム真理教の犯行だと思った。実際の事件を題材にした警察小説。真相にたどり着く過程においては少しリアリティに欠けた感じ。いろいろとあっけなく証言が取れたりするけど、展開としては面白かった。
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2024.3 ストーリー的にはあるあるだけれど、やはり上手ですね。オウムの警察長官銃撃事件って犯人捕まったんでしたっけ?
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國松長官狙撃事件を題材にしたミステリー。主人公は楽器店主の青井と公安の斎賀。記者の妻の失踪と、父親の執念の書付けが彼らを過去の事件に引き寄せる。一つ一つの文章がとてもステレオタイプ。気に入らないと「あーん?」と圧をかけてくるキャリアの同期の上司の態度とか、作者のオリジナリティが見えずに残念。
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現代のお話だけど、またスナイパー?
って思いながら読み始めましたが…
(同志少女を読んで間もなかったので(^-^;)
意外にも家族の物語という感じでした。
公安だけど、良い人だったり。
過去の現実の事件を取り入れているので
振り返って思い出したり。
大切なものを守るため…
色々切なくもありました。
ちょっと、どうなの?と
疑問に思う点もありますが
最後は、良い終わり方だったと思います!
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1995年に起きた警察庁長官狙撃事件を題材にした物語。楽器店主が雑誌記者の妻の失踪を機に事件の真相を追っていく。
「看守の流儀」と「看守の信念」がお見事だった城山真一先生の新作長編で、ワクワクしながら読みました。
読みやすさ、テンポの良さ、よく練られた展開。さすがだなと思いました。
でも色々な部分で私の好みとはちょっと違ったかな…
まぁこういうこともありますよね。
実在の事件を題材にした社会派小説でありながら、家族の絆が大きなテーマとなった重厚な人間ドラマでした。
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プロローグでの警察庁長官狙撃事件は実際にあった國松警察庁長官狙撃事件を思い出しました。場所も日にちも同じ設定でおまけに未解決であることも。そしてオウム真理教の地下鉄サリン事件を思わせる宗教団体の存在。
最初は十条銀座商店街の楽器店の店主青井圭一とこの事件がどう繋がるのだろう?と思って読み始めたけれど、妻であり、記者でもある沙月の亡くなる前の行動を辿って行くうちに思ってもいない真相に辿り着きました。
全ては家族の為に…。この小説の中の隠されたテーマのような気がしました。
タイトルにもなっていますが、狙撃手の祈りが通じたのは良かった。しかし、実際の事件の裏にはどんな真実が隠れているのでしょう?改めて当時の事件の事を思わず調べてしまいました。