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電子書籍
資本主義の在り方が問われている現在、原点に戻るのも悪くない
2024/01/30 10:51
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投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
近代資本主義の精神を追究したマックス・ウェーバーとウェーバーの系譜を連なるニクラス・ルーマンの産業社会に関する研究をベースに、「社会学とは何か」を紹介した啓蒙書。ウェーバーの代表作である「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を俎上に上げ、資本主義にとって組織とは何か、産業社会の成立の条件は何か、近代資本主義のバックボーンとなるピューリタンリズムの存在など、ウェーバーの研究の意味や意義を詳細に解説する。資本主義の在り方が問われている現在、原点に戻るのも悪くない。
興味深かったのはウェーバーの研究そのものよりも、研究の進め方、調べ方である。ウェーバーは社会学に数理や確率、計量の考え方を導入し、論考に「平均的」「機会」といった確率的な表現を用いたという。
ウェーバーとルーマンの研究の解釈が中心なので、タイトルの「新地平」に惹かれ、新しさを期待して購入すると失望しそうだ。ちなみに評者は、「職業としての学問」や「職業としての政治」を繰り返し読んだが、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」は未経験。本書で繰り広げられる議論は、それなりに刺激的で新鮮だった。
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ルーマン
2024/03/02 16:07
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
産業社会を解き明かすために生まれた社会学。合理的組織や経済を支える宗教や要素の自己産出といった理論から、ウェーバーの資本主義の精神を通した近代資本主義論を読み解こうとしている。
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