紙の本
在日米軍基地の基本が学べる内容です。
2024/03/03 21:35
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り、在日米軍基地の現状や歴史、政治などの色々が学べます。
正直私も、在日米軍基地はニュースで少し耳にするだけで詳しく知らなかったので、学びたくて当書を購読しました。
当書は、在日米軍基地についての知識の基本が示されています。在日米軍基地の基本を学べる機会を得られ、当書に触れてよかったと思いました。勉強になりました。
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https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01426295
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在日米軍基地の問題というよりも、在日米軍基地が持つ二面性について着目されている。我々が同問題にあたるときに大抵は日本政府と在日米軍というものに焦点が行きがちであるが、今回はそれが持つもう一つの側面と言うべき、在日国連軍との関係についてフォーカスされている。
いわゆる占領軍としての米軍、英連邦軍という敗戦直後から、その後の朝鮮戦争における「国連軍」との関係、朝鮮戦争後の「国連軍」と日本の関係というものに焦点が当てられる。サンフランシスコ平和条約、吉田・アチソン交換公文、国連軍地位協定などの各種条約の相互関係といった法的根拠のあり方の転換などを見受けることができる。
また、「国連軍」のもつ多国間枠組みという特徴から日米の2国間枠組みという側面のみならず、かつてより日本は多国間安全保障枠組みの中にあるということも時折強調される。例えば、台湾有事等の朝鮮有事ではない有事にそれぞれがアメリカ軍以外の国連軍参加国が参戦するのかもしくは何らかの協力を法的に行いうるのかなどについての検討も行われる。さらに多国間枠組み、外国軍と日本との関係の深化の過程とそれが持つ意義についての説明(ACSA、円滑化協定など)も行われており、今日の問題についても触れられる。
さらには鳩山由紀夫政権時の「最低でも県外」とした普天間飛行場の辺野古沖移設の歴史的経緯と普天間が持つ性格からの難しさというものを解く。ここでは同盟とは何かというものを考えさせられた。(民主党政権とアメリカという性格)普天間飛行場の国連軍基地という側面は我々としても抜けがちな側面である。
また、在日米軍基地は「直接的」に日本の防衛に関与するものではないというものが確認されている。というとなぜ日本に米軍基地が置かれているのかという疑問を持つものとなるがあくまでも「直接」ではなく間接的にである。さらには日本の防衛を主として誰がやるかということを考えさせられることとなるだろう。
在日国連軍基地という側面には強くフォーカスされている。日本の安全保障、とりわけ在日米軍基地を考えるにあたってのもう一つの側面を考える上で良書だと考える。多国間枠組みの中の在日米軍基地。こうした側面をもつものとして、中公新書には千々和泰明(2022年)『戦後日本の安全保障』もあるため、こちらも同時に読むと理解は深まるため、おすすめしたい。この二つを読むことで「多国間安全保障枠組みの中の日本」という理解は深まるように思う。
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日米安保、日米地位協定、その一方的な内容について、様々な本を読んできたが、在日米軍基地が国連軍基地と重なっていると言う事実についてはほとんど知識がなかった。
現在も安保理の決定により、日本に国連軍基地が設置され続けている、イギリスオーストラリア、カナダ等の軍人が日本に駐留していると言うことも知らずにいた。
日米安保が片務的な内容であり、地位協定が様々な問題を抱えており、日本は基地を提供し、アメリカは日本を守る、と言う考え方がおかしい、アメリカは日本のために軍隊を中流させているのではなく、アメリカの世界戦略のために日本各地に米軍基地を置いている、その事は理解しているつもりであったが、日本がジブチに軍隊を派遣している。その内容についてまで思いが至らなかった。
ジュプチが日本を守るわけではない事は当然であり、日本がジプチと結んでいる地位協定はその後をよく示している。
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日本人がほとんど知らない、知らされていない事実。国内にあるいわゆる米軍基地は国連軍基地でもある。米軍以外に英、豪など多国籍の関係者が自由に出入りしており、日本政府はそれを把握できない。
基地問題を解決しようとする際、国連安保理決議を無視できない状態で、米国にゴリ押ししても絶対に叶わない。
メディアも報道してない。
主権国家としていかがなものか。
吉田茂、岸信介の時代の置き土産?
読了120分
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外交、防衛、安全保障の中心地。なぜ動かないのか、動かせないのか? 新事実をもとに、特異な実態を解明する。