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紙の本
目利きの選とは
2024/03/24 21:15
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、17の詩歌・小説などの全編または抄録とそれについての編者の解説から構成されている。編者は、『寝台急行「昭和」行』、『汽車旅放浪記』といった鉄道関連の著作も出している小説家である。鉄道に目利きのある小説家が鉄道関連の文学を選定、どのような文学が選ばれているかも本書の注目点である。小説家のプライドからか、この文学が鉄道と関連しているのかと、凡人には理解しがたい「選」もあるが、文学的視野を広めるための一冊と思えば・・・。終戦の日、宮脇俊三が汽車が時刻どおり運転していることに感動する米坂線今泉駅でのシーンは有名である。吉村昭著「電車、列車のこと」でも夜間空襲の翌日、山手線の電車が定刻で動いているのを目にして感動する場面があることを本書で知った。以下、編者の解説についての感想を二点ほど。◆地味な小湊鉄道をえがいた、おそらく唯一の小説であると編者が指摘している上林暁著「鄙の長路」で、電車があまりにも混むので、途中下車して次を待つ場面がある。駅員が次は気動車だから、ずっと楽だと話しかけるのだが、小湊鉄道は非電化ですべて気動車のはずだが?鉄道に造詣の深い編者の解説を楽しみにしたが、これについての解説はなかった。◆多くの鉄道紀行を執筆している宮脇俊三の作品から、編者が「循環急行と只見線全通の日」を選んだ理由も是非知りたいが、それには触れられていない。
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