紙の本
ミステリー問題集
2024/01/19 04:49
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
6名のミステリ作家による、ミステリの鉄板ジャンル、フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットを、体験型ゲームのように存分に味わえる、新感覚ミステリ短編問題集。
一つずつ解決していく短編集ではなく、先に提示された問題編と、後に明かされる解決編に分かれた、「読者への挑戦状」という形に胸が躍った。試験勉強している時のような感覚で、自力で解きたい思いと、ちょっとだけ答えを覗いてしまおうか、という誘惑との間で起こる葛藤もまた楽しむ事が出来た。
事件の内容も、追及の仕方も、トリックも、見事にすべて毛色の違う物語で、敢えてそれもヒントになってるのかと推察したり、一瞬たりとも退屈を感じさせない圧巻の構成。
謎が解ければ優越感を、解けそうで解けなければ最上級のもどかしさを、一切わからなければひたすら感激を、どう転ぼうと満足しか待ってない至高のミステリ。
紙の本
頭いいなあ
2024/02/09 11:07
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ作家さんは頭が良くないとやっていけないね。
トリックを考えて、論理的に破綻のないように物語に落とし込んで。
リスペクトする。
電子書籍
読者への挑戦
2024/04/02 23:08
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて読んだ中には、エラリー・クイーンの推理小説(あえて、ミステリーとは書きません)や、高木彬光、シャーロック・ホームズにもあったと思います、読者への挑戦。それが、短編で味わえます!ただ、ちょっと、ヒント少なすぎ、みたいなのはありましたけど。
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問題編と解決編にきっちり分かれた本作。
問題編に手がかりはすべて書かれていると思ったら、すべてが伏線のようで、何もかも怪しい!
わかりそうでわからない、つながりそうでつながりきれない、事件の真相。
解決編を読むまでに数日おいて考えましたが…こうだ!と確信するには至らず。
解決編を読んで、あんなに何回も読んだのに気づかなかった…!と愕然としました。
くやしいけど、、、おもしろかったです!
#NetGalleyJP #推理の時間です
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面白いストーリーもあったが、推理に焦点を当てすぎて現実的に納得感のないストーリー展開や結末だし、登場人物や舞台設定が複雑すぎて思考が追いつかないものが多かった。
結果に至っては、推理だけでどうにもならない奇天烈なトリックが多く共感性が全くなかったので入り込めなかった。
ストーリーを楽しむことを忘れ、完全に推理する為だけの頭の体操として取り組むドリルとしてなら面白いと思う。
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Amazonの紹介より
あなたにはこの謎が解けるか――。
法月綸太郎と方丈貴恵がフーダニットで、我孫子武丸と田中啓文がホワイダニットで、北山猛邦と伊吹亜門がハウダニットで、読者皆様に挑戦します。
まず、なんといっても目を引くのが問題編と解決編が分かれていて、解決編が袋とじされている所です。
なので、思う存分、問題編だけを集中して読むことができます。
6人の有名なミステリー作家による「読者への挑戦状」でしたが、どの作品も面白く、ワクワク度が増していました。
作者が変わるごとに現代から過去へタイムスリップするかのように時代設定が変わるので、色んなテイストを楽しめるかと思います。
個人的には歴史小説や海外小説が苦手なので、後半の短編はなかなか頭に入りませんでした。
ただ、登場人物は限られているので、全然楽しめるかと思います。各作品には、
自分が探偵役として謎を解こうと読んでみましたが、全然ダメでした。しかし、そういうことなんだといった納得感があって、短い短編集ながらも大いに楽しめました。
レベルとしては高い方かと思います。解決編を読んだ時、そこまで気が回らないよと思ってしまうくらい、あらゆる事柄の背景が深いので、もうお手上げでした。
さすが、上質なミステリーと思ってしまいました。
これを機にそれぞれの作家の別の作品に挑戦しても良いかと思います。
ミステリーファンの方、ぜひ挑戦してみてください。
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誰が、どうやって、何故の3つのテーマで2篇づつ短編があり、解答は最後に纏まっているという面白い形式の本。
読者への挑戦ということで読み進めながら考えたけど、わかったものはひとつもなく。
巻末に作家の方々の推理があるのだけど、さすがきちんと読み取ってるなと思うものも、裏を読みすぎたような推理もあって面白かった。
作家さんなら軽々といてくるのかと思ったから面白い結果だった。
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謎解き小説を集めた本だが、謎解きをテーマにした為に無理気味な謎解き展開に少々うんざり。
短い文章での謎解きは難しいのか?今ひとつ物語に説得力を感じられなかった。
残念。
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6人の作家によるオムニバス形式の1冊。
短編ミステリーを読み、解答編で答え合わせのような作りになってます。
トリックありきのストーリー(あたりまえか…)で、『さあ、解いてご覧なさい』と言われてるような気がして、なんだか読み進められなかった。
途中で断念。
それぞれの作家さんの作品で、またお会いしたいと思いました。
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フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットの章にそれぞれ2つずつの作品の問題編が並び、さらにその後ろにそれぞれの解決編が置かれている。そして更にその後には、著者たちのあとがきとともに自分以外の作品の推理結果があげられている。その推理がお見事としか言いようのないものが多く、さすがミステリ作家、と感心させられる。
楽しい趣向の一冊だった。
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【収録作品】
第一章 フーダニット
「被疑者死亡により」 法月 綸太郎
「封谷館の殺人」 方丈 貴恵
第二章 ホワイダニット
「幼すぎる目撃者」 我孫子 武丸
「ペリーの墓」 田中 啓文
第三章 ハウダニット
「竜殺しの勲章」 北山 猛邦
「波戸崎大尉の誉れ」 伊吹 亜門
解答編 推理編(袋とじ)
挑戦編と解答編。推理篇は寄稿した作家さんたちによるもの。ついていけたのは前半の三作まで。後半は苦手な時代のミステリで、読みづらかった。
そして、どれも真相にカタルシスがなくて、「遊び」であるがゆえにいっそう読後感が悪かった。
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試みが面白い
挑戦状があって
からの解答編
ここまではよくあるパターンだけど
別の作家さんが推理を披露するのが新鮮
そして
法月先生が
清々しいまでに外すのが笑える
あと、我孫子武丸には「手を抜くな!」
と言いたい笑
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誰が殺したか?
どうやって殺したか?
何故殺したか?
この3つのテーマを、それぞれ2人の作家が問題編と解答編を書き、他の作家が自分で考えた推理編を書く。
私はミステリーは好きだけど、マニアではないので、問題編→解答編→推理編、と、間を置かずに読んだ。物語としてはまあまあ面白かったが、私は推理編を楽しく読んだ。犯人は当てたけど、動機や殺害方法の推理が惜しい!という人もいれば、かすりもしない推理を披露してしまった人もいて、自分は推理しないくせに、この人すごいな!とか、だめじゃ〜んとか突っ込みながら読んだ。雑誌の企画なので、読者も推理して投稿できたらしく、半分くらいの人が犯人を当てたとか。ミステリーマニアってすごい…。
暇を持て余している状況だったら、熟読して、熟考して、1つくらいは私にも犯人当てできたかも??