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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.8

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

戦時下

2024/03/10 05:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦争下で生きる彼らを見るのが切ない。
義則くんのお兄さんが戦地から傷ついて戻ってきて
そして彼にも赤紙が(色弱の彼の言葉がまた切ない)
彼の出征までには涙が出て止まらなかった。
「またね」という言葉の通りであって欲しい。
戦時下であっても
お兄さんがやっぱりお兄さんらしく英二郎に絵の場を与えたり
雪と勘太さんは結婚してからの。
親しい人そして絵の疎開とか。
もう戦時下の色濃い話が切なすぎて痛々しい。
この時代を繰り返さないように心から祈る。
次の巻で完結だけど、この話はどこで終わるのだろうか。

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紙の本

細緻な描写と誠実なストーリー展開が魅力

2024/03/08 18:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:フラーノ - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者の猪川朱美さんは、雑誌の「本当にあった怖い話」で、読者体験記を書いてらっしゃった頃からのファン。その細緻な描写力が、書き手の誠実さを表しているようで、心惹かれていたのだ。彼女が、オリジナル作品の連載を始めたと知った時、迷った。どんなに絵が好きでも、漫画はストーリが大事だから。数年迷って、或る時3巻まで大人買い。あっという間に、作品世界の虜になった。大正期から昭和に至る、この国の変遷を、異端視扱いされ続けた画家の菅沼英二郎の眼を通し、彼の変化とともに語ってゆく。

死者への思いを残す人たちが、相手の姿の再現を求めて英二郎の元を訪れる。依頼人が語る亡き人たちへの思い出などを聴きながら、英二郎が描き出すその肖像画は、依頼人の心のよすがとなるのだ。

この物語もいよいよ終盤。最新刊の13巻では、昭和19年ごろの敗戦直前の世相が描かれる。ここまで読み通してきて、主人公をはじめとした魅力的な登場人物たちの無事を祈りながら、最終巻の発売を待ちたいと思う私である。

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2024/03/07 23:05

投稿元:ブクログ

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