異色女性警察官の活躍
2024/04/30 09:37
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会科学系の博士号を持つ異色の女性警察官が、事件を追い、警察組織の持つ闇に翻弄される物語。未解決少女誘拐事件の被害者が5年後に、少女死体遺棄という形で発見することから、始まる。組織の中で守られる伝手はないのに、女性警察官であることに悩みながら、娘を失くした親の思いをどのように整えるかに奔走する姿に感動する。誘拐未解決事件の真相は、ある意味、悲しいものだった。
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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
異色の女性警察官が、コールドケースを追い、真相にたどり着く。特に後半は、夢中になって読んでしまった。続編が楽しみ。
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーはいよいよ人間ドラマになってきたな、
というのが第一の感想。
堂々と事件を看板に掲げているから
その話をしていくのかと思ったら、
あくまで担当した刑事(しかも途中で事件を外れる)
を主軸にした成長譚といった感じ。
そういう話として読めば文句は何もない。
ほかに冴えたタイトル案も思いつかないのがもどかしい、といったところ。
事件の結末はしっかり見届けるので、その点は安心して良い(?)
ちょっと惜しいと言うか…
2024/04/03 19:59
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投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くなくは…ない。引き込まれるし、上手だなぁ〜と思う部分も、もちろんとても多いのですが。
なんか惜しい。
時系列がうーん??と言うか、こんなに登場人物いるのか??これ誰だ??とか、意味なく寄り道を強いられるような。まだらっこしい気がする。
そして、あんな根性座った犯人が、何で完落ちしたのかポカンと置いていかれた。ん?と言うのも多いんだけど、でも何だか上手いんだよなぁ…。
読みやすかったり、引き込まれたり、夢中になったり…でもちょっと惜しいというか。
でも、次の作品も読みたいなぁと思ったりもする。
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主人公、沢村が、自分の意見をきっぱり言うところ、いいなと思った。
遮る相手に「まだ話の途中です」と一言。
事件のカラクリは面白かったけど、冒頭から登場人物が多くて少し混乱。
沢村のトラウマや、高学歴女子の描写など…内容満載でした。
シリーズ化するなら次も読みたい。
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前半は情報過多(登場人物が多め)で読みづらく感じた部分もあった
後半は面白くてスラスラ読み進められた
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金曜日の仕事帰り、書店に立ち寄るのが楽しみで。
そこで出会った一冊です。
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「読者を翻弄する
ストーリーテリングの技は
新人離れしている」
宮部みゆき
「ミステリ好きなひとにとって、
至福の時だ。
ああ、このお話、読んでよかった」
新井素子
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帯の力ってすごいですよね。
思わず手に取りました。
大学院を出て博士号を持つエリートノンキャリの沢村。
彼女が住む北海道では、
五年前に誘拐事件が発生し、未解決のままだった。
そこに突然、女児の遺体が発見される。
遺体は当時誘拐された女児だった。
乱暴された形跡もない。
いったいなぜ?犯人はどこに??
疑問だらけのなか、
あれよあれよと場面も時間も巡り、
あっちこっちに話が飛んで、
私はどこに向かってるの??と不安になりましたが、
ちゃんとど真ん中に帰ってきてました。苦笑
読み応えばっちりでしたが、一気読みでした。
ミステリって本当に楽しい。
シリーズ続編も出てるようなので、ぜひ読みたいと思います…!
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前半はごちゃごちゃとした感じがありストーリーに入り込めなく 多少苦戦しました。
事件の核心に迫ってくると この小説の醍醐味が出てきます。ただ 少女死体遺棄事件なので そこが
ちょっと 個人的には読んでいて 辛かったです。
博士号を持つ異色の女性警察官はシリーズになるのかな 次回作も読んでみたいと思う。
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思考が迷子になりそうになったときもあったが、丸く収まる感じがなんとも気持ちいい。
『数学の女王』に惹かれて先に読んでしまうところだった…良かった先にこっち読んで。
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今年上半期に読んだミステリで一番。
横山秀夫の64の影響が濃いように見えるけど、亜流じゃない。
ここまで書けないと、賞とってデビューとか無理なんだなって、ちょっと気が遠くなった。
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少し前に存在のすべてをを読んでいたので少しこんがらがってしまったがよく出来ているなとは思った。もう少し整理されてた方良いとは思うが。ちょっと詰め込みすぎなのかな。二作目も読んでみようかなと思う。
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第67回江戸川乱歩賞受賞作は、何ともユニークな女性刑事が主人公。
女性刑事を主人公にした警察小説・ミステリーは数多あるが、本作の沢村依理子は博士号を持ち、30歳で警察に奉職したという変わり種。北海道警察本部で事務的作業をしていたが、所轄刑事課に異動し、少女死体遺棄事件に加わることになる。5年前に誘拐され行方不明だった少女と判明し、一気に誘拐事件の解明に邁進するかと思われたが、事件系列も過去と現在を行き来し、様々な人物が登場してくる。
さらに沢村が捜査本部から外され、生活安全課に配属になり、生安課の事件を担当することになる。彼女の過去や家族関係の話となったり、あちこちへと行ったり来たりする。
人事への不満から転職の話も持ち上がり、本筋の誘拐事件はどうなったのかとまだるっこしくもなる。が、突然誘拐事件捜査資料漏洩問題が立ち上がり、彼女が疑われる。
学閥などの後ろ盾のない彼女は、スケープゴートにされかかるが、監察官から3月までの猶予をもらい、誘拐事件の真相を解明するべく突き進む。
行く先不明がちな中盤までとは打って変わって、後半はスピード感溢れるストーリーとなる。
終わってみれば、途中のまだるっこしさは、警察組織のリアルさを表す描写であり、主人公の人となりをも浮かび上がらせるための布石だったか。
沢村依理子が登場する2作目も刊行されているとか、読まねばなるまい。