無意識なんだよね
2024/08/06 22:51
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
綺麗事と言っている人がいて驚いたが、各々の行動が少しずつ会社を変える、というのは実感としてある。知らないのだ。地方の小さな製菓会社の職場環境なんて。悪者がおらず、みんな無意識で適応できていない。
「未明の砦」にしても、最近仕事との向き合い方が過渡期なのではと思うことが多い。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
きれいごとを言ってるような、言葉が上滑りしてるような、そんな感じ。
自分だってそんな大した人間じゃないんだかから、他人にどうこう言う必要ないじゃん。
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美味しそうな和菓子にパステルカラーの表紙というのに惹かれて購入し、読みました。
考えさせられるお話で、寺地さんの本はいつもすごいなぁと感心させられます。
職場はいろんな性格、いろんな価値観、いろんな力量の人がいて人間関係もあるしすごい悩まされることが多いと思います。
その中で会社を良くしようと声を出していける人ってのもすごいなぁと感心させられます。
私自身が、思っていてもなかなか声に出すことができない、また嫌われたくないのと、どう思われるかが気になってなかなか言い出せないタイプなのでモヤモヤしてしまうこともしばしば…。
だから一人でも信頼できる人がいれば救われるし、思いやりも大切だよねと感じました。
何か勇気をもらえるお話でした✧︎*
いろいろあるけど、お仕事無理せず自分を大切にがんばろー⚐⁎∗
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旧体質な和菓子の会社が舞台の物語。
今どき、まだこんな会社あるの?とイライラ、もやもやしながら読んだ。
思うだけで、実際に茉子のように正論を言葉にできるわけではないのだけど。
救世主が現れて会社がいきなり変わる!なんてことはなく、寺地さんの作品らしくゆるゆると物語が進む。
その中でポツポツと出てくるセリフには、心惹かれるものがたくさん。
「他人は自分がしてほしい話はしてくれないと思っておいた方がいい」
「言わなきゃわからない、伝わらないというアドバイスをする人は恵まれている人」
「考えさせられますって言いながら、実際そのテーマについて考えてる人ほとんどおらん」←私(笑)
確かになぁと頷きながら読んだ。
そして、バーバパパみたいなお団子はすぐに検索。
ほんとだ!
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親戚が営む小さな製菓会社に転職した茉子。理不尽なことや納得できないこと。仕事をしていると目を瞑っていた方が楽だと考えてしまうあれこれに声を上げていく茉子を素直にすごいと思った。人には色んな面があるし、そう簡単には変わらない。だからこそ足りない部分を補い合う。人間関係を築いていく上で大切なことを再確認させてくれる一冊でした。
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どら焼き、桜餅、紫陽花、水無月、鯛焼き
、みたらし団子、そして、こまどりのうた。美味しそうな和菓子の表紙に誘われて読み始めた。
はとこの伸吾が三代目の社長になった吉成製菓で働く茉子が主人公。両親に取り入っているような満智花の存在、古い体質の会社の社員たちに不満を持ちつつ、過去の後悔から、声をあげていく。「言わなきゃわからないという人は、言って受け入れられてきたからそういえるんだ」と言われたり、大丈夫?という言葉のとらえかたについてなど、気づかされたことが多かった。家庭でも会社でも人との関わり方の難しさ、複雑さを感じた。そんななかでの善哉くんが、一服の清涼剤みたいでよかった。
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令和の世になっても、パワハラ&モラハラが横行する家族経営の会社はまだまだありそう。直接被害を受けた人も気の毒だけど、それを取り巻く人々も辛い。
刺さったお言葉。
「人はたいてい他人の話を自分が聞きたい部分しか聞かない」
「わたしにとってはどうでもいい人でも、誰かにとっては大切な人なのだ」
続編があるといいな。
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江島と正置のやり取りを見てパワハラではないかと、茉子はどうにかしようと、前の職場で後輩を救えなかったこと見て見ぬふりをされたと言われた事がずっと心にあって新しい会社ではなんとかしようと、間違っていることは変えていかなければと自分の意見をはっきり伝える茉子だけど‥
相手に期待する、期待に応えなければいけない、大丈夫?って訊くときは相手の返事を信用してはいけない、大丈夫って答えるときは本当に大丈夫な時だけにしないと、職場での人と人との付き合いや一つ一つの言動について
いろいろ考えさせられる内容でした。
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なぜなのだろう、読んでいる間中、なぜかもやもやした感じが拭えない。優柔不断な社長に対してなのか、パワハラの江島に対してなのか、それに笑顔で耐える正置に対してなのか、パワハラを容認する周りに対してなのか、古い就業規則に対してなのか、その他もろもろ。そして、どの人も考えが変わるということがあまりないからかも。
また茉子の前の会社の事案については、そんなに当人からも責められ、自分を責めることだろうか?
しかし、ところどころに出てくる美味しそうな和菓子には救われる。わたしも「こまどり庵」に通いたい。
また、満智花が成長したのは一服の清涼剤だった。
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地方の小さな製菓屋さんのお話ですが、普通の企業でも当てはまりそうな問題をほっこり描いた作品。いい作品ですが、寺地さんで作品への期待は少し超えなかった。
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いろいろあったけど、たぶんみんな、そんなに変わっていない。交差したり、ぶつかったり、寄り添ったりしながら、ほんのすこしだけそれぞれの背景を知ることになるけれど、考え方が大げさに変わったりはしないところがいい。
それと、寺地さんが描く人びとの、泣きそうになるツボが、わりと独特だけど共感ポイント。
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残業つけずに仕事しろって、ブラックだな…。でもきっとこういう会社まだまだ沢山あるのでしょうね。
確かに全体的に古い体制ではあるけれど、新入社員がここまでできるかな?とちょっと疑問に思う。
正しいことであったとしても他人まで軌道修正させるって相当乱暴なな気がする。でも終わりよければ全て良し…になってるから、ま、いいか。
人は自分から見える部分はほんの一部。それでその人全部を知った気になってはいけない。そんなことを茉子を通して改めて思い出させてくれるお話しだったなと思う。
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時間外労働、パワハラ、他もろもろの古い慣習。茉子は「おかしい!」って言える。私は言えないな。それで弾かれたらどうしよう、って心配してしまって。
しんどい時に茉子がお菓子を食べる。すると表情が柔らかくなる。現実から少しだけ離れて、束の間の幸せ。この描写が好きでした!甘いってすごい!!
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可愛らしい装丁のイメージとは全然違った人間関係って本当に難しいがテーマ。ずっとモヤモヤしながら読んでいた。
社長がパワハラ社員を庇う理由、パワハラおじさんが母親を介護する理由、会長が社長を過保護に扱う理由、パート社員が理不尽を受け入れる理由。みんなそれぞれの思いがわかったら、モヤモヤがちょっと晴れた。
主人公の名前が上から読んでも下から読んでもはウマイと笑えた。善哉との恋愛は微笑ましかった。
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良かったです。
製菓会社へ転職した茉子。
いろいろなタイプ・経歴をもつ人と一緒に働くなかで、見えないルールにモヤモヤする彼女に自分を重ねながら読んでいました。
人間関係やルールなど小さな違和感・不快感を感じることって普通にある。
「今までずっとこうやってきたから」
これホント多い。おかしいと感じながら、黙って受け入れることに対するモヤモヤ…。
あります!私も茉子と同じで対応はするけど「何で?」って誰かに聞いてしまう。
だけど、それぞれの理由で我慢して受けいれてる人が多いと思う。伝えようとしても“対話が出来ない人”もいるし、自分に辞めたくない事情もあるから。
読みながらあちこちで文章がグサグサ刺さりました。
自分では言葉にしにくい心理描写や鋭い視点は、さすが寺地さんだと改めて感じました。
ストーリーに引き込まれ、清々しい気持ちで読了。
そして、読後はやっぱり和菓子が食べたくなった。
作中、実話をもとにしたNASAで働く黒人女性たちの映画「ドリーム」のセリフの引用がありましたが、私の大好きな作品で強く心に残っている言葉です。
『前列がない場所では、自分が前列になるしかない』
『みんな、勝手に他人に期待する。そのすべてをいちいち抱えてたら、いつかはその重さに耐えきれなくなる時がくる。他人の期待を自分の義務にしてはいけない。』
『だいじょうぶって訊く時は相手の返事をあんまり信用したらあかんし、だいじょうぶって答える時は、ほんまにだいじょうぶな時だけにせなあかん。』