紙の本
今生きていることが重要
2024/06/02 08:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
クスノキの番人に続く第二作。番人となった玲斗と認知障害が進む叔母とのやり取り、玲斗と1日しか記憶を保てない脳腫瘍患者の少年や訳アリの少女と絵本作りを進める展開、とても興味深い話になっていった。未来について想いを馳せるが、それは生きていくうえで重要ではない。今、好きな人たちと一緒にいて、自分が生きていると実感できるならば、それで十分に幸せなのだと思える。忘れたくない最高の思い出はあるだろうが、今を生き、楽しくむことが大切なのだ。
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クスノキの番人の続編。
読みやすくて一気に読了。
切なくなったり感動したりあったかい気持ちになったり最後の方はちょっぴり涙。
大量の積読本を差し置いて読み始めたど、読んで良かったです。
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超感動作。特に後半〜ラストは涙腺が緩みっぱなし。色々と考えさせられるし、元気も与えて貰った名作でした。良い話でした。
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クスノキの番人の続編です。
前作を読んでから、ぜひぜひ読んで欲しいです。
千舟さんと玲斗の関係を加味した上で読み進めると、胸がぎゅーっと苦しくなります。
後半、涙涙涙。
また大好きな本が増えてしまった…。
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前作「クスノキの番人」を読んだ後に、続編を希望していただけに、今回の新作の発表は大変嬉しかった
主人公、玲斗が成長したなぁ、と感じる反面 クスノキの力を千舟に相談もなく乱用するところは褒められないんじゃないかなぁ...とは思うが。
殺人事件が起こるわけでもハラハラドキドキなサスペンスでもないが、読む手は止まらない
今を生きる、確かに後ろを向いても仕方がない、今幸せならそれでいいではないか
読了後はいつもながら切なくやりきれない気持ちと、温かいものとが入り混じった複雑な心境になったが、東野圭吾作品はそれが醍醐味だと思う
新しくこの作品を手に取ろうとされる方は、前作を是非読んでからにしていただきたい
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正統派の続編という感じがしました。
クスノキシリーズは複雑性はないですが、ストーリーに深みがあり、いつの間にか引き込まれて没入する感じがします。
一つの結末は意外性があり、とても共感しました。もう一つの結末は、寂しくもありましたが、これがあるべき内容なんだよな、と思い、深く納得して本を閉じました。
ありがとうございました。
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ミステリーではないこともあり、全体的にワクワク感があまりない内容だった。
終盤に何か驚くような展開があるのを期待したが、いまいちな展開で読み終えた後の満足感もあまりなかった。
次回作に期待したい。
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クスノキの番人に続き、しっかり泣かせられたし、おもしろくて徹夜で一気読みしてしまいました。
発売してまだ2日なので詳しくは書かないけれど、最後は読んでいて苦しかった。
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1作目から続けて読了。涙無くしては読めなかった。あたたかさがずっとあるんだけど、結末に近づくにつれやっぱり涙が。そして、話に出てくる絵本にも感動した。千舟さんのことがあるから、玲斗はお友達もできて、少し安心しました。
東野さん、こんなあたたかい話しも書けちゃうんですね。
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最高です、東野圭吾さん。
最後はなんだか、涙がほろりと出てしまった。でも、この涙は、悲しいとか辛いとかではなくて、なんだか温かい涙で。ぜひ、読んでほしい。多くの人に。明日からの希望を少しだけ増やしてくれる本です。温かい涙が流せるすてきな作品です。
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犯人を推理すると言うよりも、作者のメッセージ性が強い作品に感じました。ラストが東野さんが今伝えたいことなのかなぁと思いつつ、話を通してファンタジーな部分もあり、楽しみながら読めました。
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前作からの時の流れを感じて、少し寂しく感じてしまった。ああ、あの時のあの人はもう戻ってこないんだなあ、、、今を大切に生きよう
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「クスノキの番人」の正統な続編だけど主人公と優美のその後については言及ゼロ(和菓子店のボンボンと弁護士は再登場)。今回はちょっとクライムサスペンス要素が入っているけど登場人物に悪人がいないのは前作と一緒。新作の度にゲストを入れ換えてシリーズ化していくのかな、と思ったけど主人公にとっての最重要人物がラストにああなってしまったので続編は難しい?それとも「この世の不条理を全て見届ける宿命を負った人物」と認められたからクスノキの番人として完全に一人立ちして続いていくのか気になる。
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クスノキの番人の続編です。発売日の前に買い読みました。一晩寝ると前日の記憶が無くなる病気の少年を中心に事件や認知症などの問題が絡みながら物語は進みます。おもしろいと思います。
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シリーズ2作目。前作では主人公の玲斗にヤキモキしたが、最終的に彼が成長した姿をみる事ができ満足できる作品だった。また、東野圭吾のストリーテラーとしての巧みさに感動した記憶があり、今作も楽しみにしていた。
不思議な力を宿したクスノキとそれを管理する玲斗が様々な人達との出会いを通して成長する物語であり、根本には玲斗と叔母である千舟との関係性が関わる。千舟は前作では大手企業の責任者であったが現在は退任しており、軽度の認知症を患っている。玲斗にとって千舟は恩人でもあり師匠の様な人でもある。千舟の病状が進行していきながらも彼女を支えながら成長していく玲斗の生き様を見ていく事になる。
主人公の玲斗は以前より大人になっていたが所々危なっかしい面がある。佑紀奈や元哉に対しての優しさは魅力的だが、久米田を捕えた辺りは相変わらずであり幼なさを感じてしまう。佑紀奈が最初に持って来た絵本の原本についても、実際の生活では中々融通する事は難しいかもしれない。しかし、人を放って置けない性格は前回よりもわかりやすくなっており、主人公らしい人物になっていた。登場人物達も魅力的で、特に警部補の中里についてはこんな警察官、いないだろう(笑)と思わず称賛してしまった。
全体を通してとても感動的なストーリーでシリーズの方向性が定まった作品と言える。当然、ミステリーでなくて問題はないのだが、序盤て倒れた人物等も伏線で登場すると違った物になったかもしれないが、今作はとても完成度が高い為、野暮な考えだろう。
人の幸せは当然当人にしか伝わらないのが普通なのだが、クスノキを通してお互いの考えを共有出来るという仕掛けでこれだけの感動的なストーリーが作られるかと感動してしまった。
最後のやりとりについてはとても切ない気持ちになった。元哉の両親の葛藤も当然ながら、玲斗と千舟のやりとりも印象的になってしまった。人は誰でも変化していくが、余りにも現実を突きつけられた様なイメージだ。少なからず、玲斗の物語とクスノキの物語は続いていくと思うので、今後も楽しみにしていきたい。