おもしろく読みました。
2023/09/22 08:46
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多ある司馬遼太郎の作品群とは、一味違う作品でした。
大坂に武士そのものも武士魂も似合わへん!
商家となると、女が強い!
改めて感じました。
司馬遼太郎のラブコメ
2022/08/01 16:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多くの傑作を世に出した司馬遼太郎であるが、不思議と女性を描いた作品には印象の残るものが少ない。女を描くのが下手な作家 という印象を持っていたが、この短編集を読んで「何だこんな作品も書けるんだ」と認識を新たにした。特にコミカルなラブコメ風の表題作と、難波村の仇討ち が印象に残った。
司馬遼太郎の隠れ名作
2015/09/12 11:05
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投稿者:ところ点 - この投稿者のレビュー一覧を見る
司馬遼太郎の作品の中では目立っていないが、商人天下大坂のしぶとい人間模様が絶妙の筆致で描かれた傑作だ。どれも見事というほかないが、とりわけ表題作の「大阪侍」と「法駕籠のご寮さん」が面白かった。
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幕末の世を大阪の土地にスポットをあて書かれている6つの短編集。
時代が大きく変わるのをいち早くつかんでいたので、大阪商人。
そして、義より利を重んじるこの土地の武士は、現実と理想の狭間で苦悩する。
その時代をユーモアを含みつつ書かれているのが、和州長者。
難波村の仇討、大阪侍では、当時の武というより、金の力で武士という存在を皮肉っている。
盗賊、泥棒の生きざまなも書かれている。
信念さえもお金に取り込まれてしまっていく、当時の様子が面白みを感じた。
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幕末期の大阪関連の短編集です。そんなに重い話がないからけっこう読みやすかったです。独特の司馬節が強い作品でもありましたが。
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司馬遼太郎の著作かと思うほど虚事臭さがあるが、その分軽く面白く読める。幕末の動乱期に同じ国かと思うほど、風土の異なった大阪で生活する人の筋の通った考え方をおかしく描いている。「盗賊と間者」「泥棒名人」「大坂侍」がよかった。11.1.30
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大阪=商人 というイメージは、江戸時代には、すでに出来上がってたのか。
幕府よりもお金が大事。
商人魂が物語りをグイグイ引っ張り、そこに男と女の話が絡んできて一気に読めました。
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全然期待してなかったから、気合いれずに読んだのだが。
意外と秀逸。大阪に対する愛も感じる。
大阪侍、泥棒の話等優れた話が多い。
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どの話も洒落ていて面白い。江戸の小話を聞いているようだ、6話とも上方(大阪)の町人と武士の駆け引きが軽妙に語られる。司馬遼太郎の長編もいいが、ここ最近読んでいる短編もまた格別に面白い。人情モノは今の時代だからこそ読む価値があるのだ。
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短編集で大阪侍は一番最後に掲載されていた。これを最初に読んだ。
まず思うのは司馬さんらしい文体で読者を別の世界へ連れて行って行ってくれるのだが、どうも主人公に入り込めない。
短編故のスピード感なのか、いつもと違うイメージ。
話は大阪は商人の町で、江戸時代もこんな感じでしたという代表的な話。
司馬さんじゃなくてもいいのなと思ってしまいました。
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大阪人の司馬遼太郎氏の武士に対する見方が現れている。今までの小説もその裏にその視点が有ったものと思われる。納得
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大坂という土地で、侍や町人やそのどちらともつかない類の人たちが軽やかに踊るように話が展開していきます。そうして、にやりとしたり、せつなくなったり、へえとつぶやいたりした後、何もなかったかのようにさわやかに消えるように終わります。そんなふうに感じますので、大変好きです。
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短編集ですがこれ実に面白いです。
和州長者=武家に嫁いできた女。主人の他に、義弟、用人との不義の内通。全てを知る、ともに婚家にやってきた女実家の中間。畜生道の地獄に中間の純愛。こんなモチーフも書ける。
難波村の仇討=岡山から仇討に大阪へ 一枚も二枚も上手の仇に翻弄され、やがてその妹を娶る事に 幕末、武士、侍が無意味化するその間際の武士の意地の哀しさと滑稽
法駕籠のご寮人さん=天満の法駕籠、料亭。夫婦養子て主人に先立たれた女主人お婦以。勤王派の山岡八郎と新撰組山崎烝。政治を離れた粋な交友録。お婦以の再婚相手をと気を揉む松じじいにも意外な結末
盗賊と間者=稀有の盗賊、佐渡八。天満与力の田中松次郎に命を救われたことへの義理から、長州の浪人、そしてのちにその女房となる松次郎の娘を支え、新撰組と対決する。対比される近藤勇の消えゆく武士の権威への執着の哀れ。立場と関係ない盗賊あがりの男に見る人間力
泥棒名人=泥棒番付は事実存在したらしい。自らの女房を盗み出し、泥棒に渡した男。横綱は、信貴山役ノ行者小角の育てた鬼の末裔と言う北鬼元達。小結、江戸屋音八。
大阪侍=この話が秀逸ですね。だからタイトル。幕末、大阪商人の冷めた目から見た幕末の傍証。十石三人扶持の川同心、鳥居又七。三河以来の譜代の鳥居強右衛門の末裔。彰義隊にも参戦し、そこで生に実感する徳川幕府の終焉。のちの材木商菱川又七。結末が明るくて良い。
大変な関西弁 上方落語のよう。より面白い
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久しぶりの司馬遼太郎さん。
表題作が宝塚歌劇で数年前に舞台化されそれを観た故に。
読み始めるまではなかなか読書に気が乗らなかったのに、ページを繰り始めると一気に読ませるのが流石の一言。
上方はよきところ。
江戸の時代小説もいいけれど、上方はよい。
なんとなく何か面白い本はないかしらん、と
気の向くものがない時におすすめの一冊。
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なるほど商人の街大阪。侍の権威も何も地に落ちた幕末では商人の方が力を持っている。さすがは大阪。それでも彰義隊に参加すべく江戸へ向かう侍。そこにあるのは「義」や「忠」ではない気がする。新撰組と天朝方、盗賊と間者など、思わぬ組み合わせが共存するこの短編集は司馬遼太郎の遊び心が満載。さすがの安定感だ。