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名品「椛山訪雪図」を、ぜひ一度ご賞味あれ
2004/09/09 12:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
落語の名人が語る噺の旨味と、トリッキーな仕掛けの妙が味わえるミステリー短編集です。
抑制の利いた文章のたたずまい。
さり気ない話の伏線が、後でとんでもない絵柄となって現れる騙し絵の構図。
上質のミステリーを読み、味わい、楽しむひとときを満喫しましたよ。
収録された八つの短編のなかでも、直木賞候補作となった「椛山訪雪図」、花見の季節の公園を舞台にした「紳士の園」、殺人事件の現場でデパート火災を中継したテレビを見ながら事の真相に至る刑事の話「煙の殺意」の三編の出来映えが素晴らしく、これは!と唸らされました。
とりわけ、「椛山訪雪図」の話の風情が素晴らしい。読むのは今回が三度目くらいになるのかな。しみじみ、このミステリーは良いなあと魅了されました。
今まで読んだ国内ミステリー短編のなかでも、私の中では三本の指に入る名品。未読の方には、ぜひ一度ご賞味くださいとお薦めいたします。
キレの良い短編集
2002/04/19 19:10
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の画家の描いた絵に隠された謎を解き明かす名作「椛山訪雪図」、行儀の良い人ばかりの集まる公園の秘密「紳士の園」、完全に見えた殺人計画が思わぬところからバレてしまう「歯と胴」など、毛色の変わった謎を推理によって思いもよらない解決をみせる、といった短編のお手本のようながら、それでいて著者にしかまず書けないようなミステリ8編が収められた短編集。
中には、都合が良すぎる、推理が飛躍しすぎというところもあるのですが、語り口が絶妙で、読んでいる最中には全然気になりません。
発表が1976〜80年にかけてと、一昔前の短編ばかりなのですが、今読んでもとても新鮮、キレの良さがすばらしい。読んで損のない短編集です。
ハズレなし!奇蹟の短編集
2002/03/24 02:03
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投稿者:InvisibleGreen - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録作品どれをとってもハズレのない、自信を持ってお勧めできる短編集です。なかでも『紳士の園』は私にとってはベストテン級の名作です。これ一編だけでも定価分の価値は十分あるのではないでしょうか。ミステリファンは即購入してまず読んでみて下さい。
さすがは大魔術師!
2001/11/23 10:37
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投稿者:Lady - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさに大魔術師、泡坂妻夫さんの珠玉の短編集です。ちょっとおしゃれな第一話で、いきなりホームズばりの観察力のおもしろさを見せてくれたと思えば、第二話では、いにしえの人の手による、あっと驚く大奇術を見せてくれ、第三話では、コミカルはタッチでにこやかに恐ろしい物語をさらりと描き、第四話では、どろどろとした予感をたたえたサスペンスを味わわせてくれて…なんともバラエティーに富んだ、マジックショーです。そして表題作の「煙の殺意」。名作です! 読まなければ損!
これまた名短編集
2024/02/27 18:03
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
亜愛一郎シリーズもよいが、こちらも負けず劣らず面白い短編集。「煙の殺意」、「紳士の園」、「赤い追想」が好み。特に「煙の殺意」は非常にシンプルで、ミステリの基本となるような素晴らしい作品。
良質な短編集
2022/09/27 22:23
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
短く読みやすい分量ながら、各編それぞれに趣向を凝らした驚きがあり、とても楽しめました。「椛山訪雪図」「煙の殺意」「歯と胴」あたりは特に傑作です。
多彩
2022/04/30 09:25
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投稿者:にゃんぱり - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤穂信さんの帯の推薦文を見て買いました。
それぞれテイストの違う短編が揃っています。
切れ味の鋭さとニヤっとさせるユーモア、温かみを感じさせるところもあり、これが泡坂流なのでしょう。鮎川哲也先生を思わせるところもあります。
是非ご一読を!
ミステリーなのかなぁ?
2019/04/19 07:32
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでもワクワクしない。読むのを止めようかと思いつつ、次の作品は面白いかもしれないと思いなおし、読み続けたけれど最後までワクワクしなかった。こういう内容をミステリーというのかなぁ。多くの皆さんのレビューがミステリーとなっているのでミステリーなのだろうけど。読後感も味気なくて。「ガンジーの妖術」が面白かったので期待したのだけれど期待外れに終わった。