風雲児たち 幕末編 17巻 みんなのレビュー
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吉田松陰という人をもっともっと知りたく思わせられる
2010/08/01 12:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつの頃からかマンガというと長編ストーリーマンガと4コマから数ページの連作ギャグマンガが主流になってしまって、1つの作品が単行本1から数冊で収まるということが稀になってしまったように思う。
なので、雑誌連載が続いている作品の書評となるとどうしても途中経過になってしまうし、1冊ずつの評価など本来なら出来ないとは思う(と言いながら、コミックス1冊ずつに書評を書いているのは他ならない私なのだけれど)。本来なら1つの作品であるはずなのに、1冊1冊の読んだその時々の印象だけを語っているとある時まったく正反対の評価をしていることもある。あるいは何冊も進んで物語も相当に経過しているはずなのに、以前とまったく同じ感想を持ってしまうこともある。だから、「最新刊」が刊行された時にはその前までの自分の書評を読み直してみることがあるのだけれど、今回もあやうく同じことを書いてしまいそうになっていた。
『風雲児たち幕末編17巻』は、安政の大獄が始まり西郷隆盛が追われていくというくだりから、井伊直弼の策略のあたりが描かれているが、その途中に挟み込まれるようになっている(巻の編成上そうなってしまっているだけとは思うけれど)吉田松陰の話が圧巻だ。
自らを「狂人」と呼んだ吉田松陰が最後(?)に人々を動かしていくあたりの話なのだけれど、このくだりを読んで思ったのが『風雲児たち幕末編6巻』を読んだ時とほとんど変わらない。吉田松陰という人が生涯変わらない思想と行動力を持った人だったと言ってしまえばそれまでだけれど、それだけでない何かを持っている人だったからこそ、作者もまたこの作品の中でとりわけ何度も何度も取り上げている人物の一人なのだろう。
相変わらず私の知る吉田松陰は、この『風雲児たち』と『世に棲む日々』くらいからの印象でしかないけれども、もっともっと知りたいと思わせられる人だ。
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