ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢 みんなのレビュー
- 菊石まれほ(著者), 野崎つばた(イラスト)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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悪夢
2022/04/21 00:12
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も今回とてメインとなる事件部分の
相関図の小ささとか、動機の弱さはあったものの、
過去の本来のソゾン・ハロルドのバディの様子、
ハロルドに必死に手を伸ばすエチカ、
そこからの相関の再構築を見ることができて、
満足の1冊。
いよいよ本丸に切り込んでいくフェーズかな。
はぁ〜、今回も萌えました!
2022/05/30 01:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の脳を介したデバイス「ユア・フォルマ」に潜り捜査に役立てる電索官エチカと、その相棒で人と変わらぬ思考プログラムを想定して作られた特別なアミクス・ロボットハロルドの物語4巻目。
ついにハロルドを育てたソゾン刑事の事件に踏み込む。
読者目線でいえばパーソナルデータへのアクセス権を考えても市警身内の犯行しかないでしょという感じだったし、いかにも怪しい新キャラだったので犯人発覚には驚きがないのだけど、ソゾンの事件の真相の方はこうくるか、という感じ。
何重にも予想を外そうとしてくるのが面白かった。
ハロルドとエチカの関係は、今回の過去を乗り越えきれないながらもまた一歩進んだ様子。
ソゾンの事件の復讐をしたかったはずのハロルドは、実のところは自責の念に囚われていて、ずっと自罰的な贖罪を望んでいたというのは面白い。
ずっと自分の敬愛規律に疑念を抱いていて、ソゾンの復讐という最高のタイミングで逸脱することで廃棄処分を受けるのがハロルドの本当の望みだったんだろうな。
でもエチカがそういうハロルドのままであることを望んで答えをもらったから、逸脱したアミクスの自分をエチカのたまに受け入れたのかな。
「私があなたを許す」という救いの言葉はたくさん読んできたけど、「私がきみを許さないでいてあげるから、きみは自分を許してやれ」という言葉は初めて読んだかもしれない。
いつもエチカの内心は複雑で、エチカ自身でさえ自分を理解できてなくてもどかしく感じているようだけど、時々思いもよらない形でぶん殴ってくるのずるいわ。
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