TW6429さんのレビュー一覧
投稿者:TW6429
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2018/07/22 23:23
日本軍兵士の過酷な実態
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書は、日中戦争以降の戦争に動員された兵士の過酷な実態を詳細に明らかにしている。例えば、戦場では歯を磨く余裕が無かったため、虫歯になる兵士が続出したが、戦場には口腔外科を専門とする医者が不足していたこと、他に物資の不足によって靴の材質が悪くなり、サメ皮の靴がつくられたことなどといった、兵士が単に環境だけでなく、物資面においても劣悪な環境にあったことを詳細に明らかにしている点が非常に興味深かった。他にも、一般的な通史では説明されていないような、兵士の過酷な実態について言及されているので、アジア・太平洋戦争の実情をミクロな視点から知ることができる。
2016/07/11 02:14
タイトルと内容の落差
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
内容そのものは、知りたくない現実が書かれており、タイトルに沿うものであった。
しかし、内容に目新しさがあまりなく、テレビで以前やっていたもののコピーであった。そのため、タイトルを見て面白そうだと思ったが、読んでみると少しつまらなくてがっかりした。
紙の本〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子
2016/04/21 09:10
」お受験」の実態
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「お受験」というと、どの学校においても厳しい受験戦争が行われていると考えられがちであるけれども、厳しい受験戦争が行われているのは一部の名門校だけであり、大半の学校は定員割れで学校運営そのものが困難であるという」お受験」の実態が克明に描かれています。
また、「お受験」の歴史だけでなく、歴史を見ることで、現代の公教育の抱える課題についても言及していて興味深かったです。
電子書籍日本の風俗嬢(新潮新書)
2018/07/22 23:18
風俗嬢に対するイメージが変わる
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風俗嬢と言えば、お金が儲かるというイメージ、あるいはお金を稼ぐための最終集団というイメージが持たれているとと思うが、本書ではそのような風俗嬢は一部に過ぎないことを明らかにしている点で意義があると思う。
本書によれば、風俗嬢によっては、普通のOLと同程度の収入を得ている者もいるとのことだが、いつまでも続けられる仕事ではないと、角間淳一郎氏の研究成果も踏まえて、風俗嬢の実情を明らかにしている。
従来の風俗稼業に対する見方が根本的に誤っていることが本書によって分かると思う。
紙の本嫌われる勇気
2016/07/11 02:20
アドラー心理学の入門書
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本書は、アドラー心理学を用いた自己啓発本であり、自己啓発が目的であるが、純粋にアドラー心理学がどのようなものか、
分かりやすく書かれている。そのため、単に自己啓発本として読むだけでなく、アドラー心理学の入門書としても読めるものだと思う。
紙の本教室内カースト
2015/12/30 00:13
不十分だけれど示唆に富んでいる
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いじめと関連にとらわれない考えは興味深かった。
レビューの中には現役の教師からの批判も見られたが、クラス運営をするに当たって、スクールカーストを利用しているのは確かなのではないかと本書を読んで思いました。
分析が不十分だと思うけれど、教育に携わる者にとって示唆的ではないかと思います。
紙の本教育勅語の真実 世界から称賛される日本人の美質を育んだ
2014/08/31 00:22
これがなければ良かったのに…
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教育勅語の成立過程がわかりやすく整理されており、とても読みやすかったです。
しかし、教育勅語が廃止されたから現代社会の道徳が廃れたというような見解は安直だと思いました。
2020/01/02 13:23
歴史修正主義をめぐる問題がよくわかりました
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歴史修正主義をめぐる問題について、メディアで度々扱われているが、正直なところ何が問題なのかについてよくわかっておらず、歴史修正主義者の主張にも一理あるのではないかと思っていました。しかし、本書を読むことによって、彼等の主張が歴史学の研究で明らかにされた事実を悉く無視しているか、自分たちの都合の良いように解釈しているのかということがよく分かりました。また、歴史修正主義者の主張の問題点を詳しく解説しているので、本書を読めば昨今のメディアで問題になっていることがよく分かると思います。
歴史修正主義者の主張は、年月を経てもほとんど変わっていないことに驚きました。進歩が無いですね。
電子書籍薄っぺらいのに自信満々な人
2017/01/05 02:14
内容は良かったけれど
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仕事の出来ない人ほど自己評価が高いというのはもっともだと思った。
『嫌われる勇気』を批判していたけれど、あまり内容が異なっているわけではなかった。他の著書に対する批判が、その著書を読んだ上での批判ではないのが残念だった。
2017/12/12 21:19
「社会学」とあるがただの個人の体験談
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フィリピンパブ嬢が従来は興行ビザで日本に来ていたが、偽装結婚を用いて日本に就労しに来ていたことは意外だった。
本書は、著者自身の実体験のルポルタージュであるが、「社会学」と題している以上、フィリピンパブ嬢の実態に関して、著者の分析に基づいた考察が少なかった。これは本書の意図するところではないが、社会学的考察がもう少し欲しかった。
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